ROMANTICA

by ucchee

モーターの音

2009年10月08日 21時28分57秒 | life
先週の金曜日、久しぶりに酔っぱらって帰ってきて、
ひとり共同部屋でうだうだしていたら知らない間に眠ってしまった。
笑い声で目が覚めて
ふと顔を上げたら、隣に同居人M子が。
ビール片手にわたしを見ながら笑っていた。
どうやら歯ブラシを口にくわえ、
携帯電話を耳に当てたまま撃沈してしまっていたらしい。





土曜の早朝、起きたらシュラフがかけてくれてあった。

しゃーわせ。



お風呂に入っていないことに気づき、
2階の自分の部屋にもどると、
近くでモーター音がして、
何かと思ったら姿は見えないけど蝉の声だった。


蝉まだいたんだね。
蝉の鳴き声はまるでデジタル音かと思うほど数学的で幾何学的で、
限りなく100%に近いだろう完璧なBPM。
蝉の声ってこんなだったんだなと。

いつか見たテレビでだれかが目隠ししてお寿司を食べて
安いネタをトロかなんかと間違えていたりしたけれども、
先入観を払拭すると純粋にものが見えるので、
常々そうしたいと思っているのだけれど、
長く生きていると楽なのでなあなあに任せてしまい、
ついなあなあしまうものです。


台風のせいで蝉の声が聞けるのもきっと来年だね。

無題

2009年10月04日 19時11分23秒 | thinking
人ってどのようなときに、満たされなさを感じるんだろう。

たとえば、Aさんにとっての満たされなさが、
「のどが渇いているのに、水を飲めない」という状態だとする。

でもBさんはちょっと違っていて、
「いくら水を飲んでも、のどの渇きは満たされないし、
 水を飲めば飲むほど、さらにのどが渇いていくような気がする。」
といったかんじなのだ。
周りの人たちはきっと、
「そんなに水ばかり飲んでいて、どこが渇いているのだい?」
と不思議に思うかもしれない。
でもBさんにとってみたら、
つねにのどは渇いていて、潤いを欲しているし、
ときに水を飲むことは苦痛ですらあるのだけど、
それでも、水を飲むことを止められない。

たくさんのAさんの中に、混ざってきっとわからなくなっているだけだと思う。
きっとBさんみたいな人っている。
そしてBさんはけっこうしんどいんじゃないかとおもう。