先週はインフルエンザで5日間寝込んでいました。
その間、買い物にスーパーに行くこともできず、
友人が運んでくれる食料で食いつないでいました。
私が寝ていた布団の脇にある小さな机の上に
リンゴやらバナナやら置いておいたのですが、
それを見て、友人が「御仏殿にお供えしてるみたい。チーン。」
って拝まれた時は、何だか複雑な心境でした。
今日は、私の命綱だった2人をうちに招待して鍋をしていました。
でも鍋の話ではなくて今回は本の話です。
熱が下がってきて余裕が出てから、借りてきてあった図書館の本を読んでいました。内田也哉子さんの本です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
体調を崩す前に「東京タワー」という映画を借りて見て、
久しぶりに内田也哉子さんを見ました。
内田也哉子さんは希樹きりんの娘でもっくんの奥さんです。
レンジの低い落ち着いた声。
私が彼女を知ったのは大学生の時で、
当時たまに本屋で立ち読みしていた雑誌があったのですが、
そこに書かれた彼女の童話とも小説ともくくれない、
言ってみれば"散文詩"でしょうか、
それに出会って私は凪の湖に足を浸すような、
静かだけれども深く沁み入る感動に心を打たれて
理由も解らず涙をこぼしたのを覚えています。
彼女はヴィトンでもグッチでもエルメスでもない、
でもそれらのどれよりも素晴らしく、
おおげさでもなく、でも独特で、
ぴったりと形の馴染んだ一生ものの鞄を持っているように見えました。
私はとても彼女のようになりたいと思いました。
彼女のような鞄を持ちたいと思ったと言っても語弊はないかも。
そういえば最近、彼女を遠くから眺めることを止めていたなと、
久々にあのくぐもった声を聞いて思ったわけなのです。
そんなわけで図書館で借りて
でもやっぱり読まずにそのままになっていたのですが、
インフルエンザのおかげでやっと頁をめくることができました。
やっぱり当時と同じ感想を持ちました。
当時と同じく胸がじんと熱くなりました。
何か漠然と、信じることをおろそかにしないようにしようと思いました。
その間、買い物にスーパーに行くこともできず、
友人が運んでくれる食料で食いつないでいました。
私が寝ていた布団の脇にある小さな机の上に
リンゴやらバナナやら置いておいたのですが、
それを見て、友人が「御仏殿にお供えしてるみたい。チーン。」
って拝まれた時は、何だか複雑な心境でした。
今日は、私の命綱だった2人をうちに招待して鍋をしていました。
でも鍋の話ではなくて今回は本の話です。
熱が下がってきて余裕が出てから、借りてきてあった図書館の本を読んでいました。内田也哉子さんの本です。
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体調を崩す前に「東京タワー」という映画を借りて見て、
久しぶりに内田也哉子さんを見ました。
内田也哉子さんは希樹きりんの娘でもっくんの奥さんです。
レンジの低い落ち着いた声。
私が彼女を知ったのは大学生の時で、
当時たまに本屋で立ち読みしていた雑誌があったのですが、
そこに書かれた彼女の童話とも小説ともくくれない、
言ってみれば"散文詩"でしょうか、
それに出会って私は凪の湖に足を浸すような、
静かだけれども深く沁み入る感動に心を打たれて
理由も解らず涙をこぼしたのを覚えています。
彼女はヴィトンでもグッチでもエルメスでもない、
でもそれらのどれよりも素晴らしく、
おおげさでもなく、でも独特で、
ぴったりと形の馴染んだ一生ものの鞄を持っているように見えました。
私はとても彼女のようになりたいと思いました。
彼女のような鞄を持ちたいと思ったと言っても語弊はないかも。
そういえば最近、彼女を遠くから眺めることを止めていたなと、
久々にあのくぐもった声を聞いて思ったわけなのです。
そんなわけで図書館で借りて
でもやっぱり読まずにそのままになっていたのですが、
インフルエンザのおかげでやっと頁をめくることができました。
やっぱり当時と同じ感想を持ちました。
当時と同じく胸がじんと熱くなりました。
何か漠然と、信じることをおろそかにしないようにしようと思いました。