天皇誕生日:最近の皇室事情を振り返って

2020年のオリンピック開催都市を決める国際オリンピック委員会（IOC）総会に皇族が参加したことや、山本太郎議員が原発問題を訴える内容の手紙を手渡ししたことに関して、「天皇の政治利用だ」という批判もありました。「天皇は政治的権能を持たない」という憲法4条の規定が根拠だと思われます。皇室がらみのことで「政治利用だ」と批判の声がたびたび上がるということは、天皇制が現代社会にふさわしくないことを意味していると考えます。

山本議員の園遊会での手紙手渡しに関しては、「天皇の政治利用だ」という批判、「天皇陛下に失礼だ」という批判、また肯定論として「請願権の行使として認められるべきではないか」ということなど、さまざまな観点から物議を醸しましたが、そもそもの問題として、この時代に天皇・皇族という特別な身分が存在することが間違っていると思います。

日本国憲法では法の下の平等、基本的人権の保障、職業選択の自由が規定されていますが、皇室という制度は法の下の平等に反しているのは明らかだし、事実上天皇・皇族は職業選択の自由がなく、人権に反していると思われることは山ほどあります。なので、天皇制が存続しているということは、憲法に記された法の下の平等、人権に関する条文が嘘をついていると言えます。

「政治利用だ」と批判することとは別に、天皇・皇族が政治家になりたくてもなれない、選挙で投票したくても投票できない立場であることが私は気の毒です。

日本も共和制に移行して、皇室を廃止し大統領を設け、現在天皇が担っているような役目を大統領が担うような国になってほしいです。

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