昨日「世界ふしぎ発見」でオランダのことしてましたね。
さて、今日はオランダ語の話をしたいと思います。
私は大学で英語、中国語、スペイン語、韓国語を習いましたが、大学を卒業して去年の春ごろ、↑の本(CDつき)でオランダ語も勉強しました。
オランダ語を勉強したきっかけは、オランダ語の発音に関して長年の疑問があって、実際に自分の耳で聞いてみようと思ったからです。
オランダ語の「v」の発音が気になってた。辞書の発音解説で、「v」の発音記号は/v/とあったがカタカナでは「フ」と書いてあって、その説明で「オランダ語の v は f に近い」(つまり有声音=濁音と無声音=清音の中間)とあって、「そんなのあり?」って思った。確かにフェルメール (Vermeer)にフィンセント・ファン・ゴッホ (Vincent van Gogh)(ヴィンセント・ヴァン・ゴッホと書くこともある)、EU大統領のファンロンパイ(van Rompuy)さんのようにオランダ語の「v」はだいたい「フ」で書かれている。
実際にCDで聞いてみたら、「ヴ」に聞こえるときと「フ」に聞こえるときがあったあったが、前者のほうが多かった。「Vincent van」の「t」のあとの「v」のように前に無声子音が来たときは無声化して発音される傾向があるらしく「フ」に聞こえた。
標準オランダ語では/f/と/v/は別の音として認識されるが、地域差や個人差があり、オランダ北部では「f」と「v」を区別せず両方とも[f]と発音する傾向がある。この地方に倣ったのか、昔オランダの植民地だった南アフリカのアフリカーンス語やインドネシア語では「v」は/f/と発音する。
オランダ語では「f」で始まる単語は少ない。オランダ人も「f」と「v」を聞き間違えたりうろ覚えしたりすることがあるんじゃないかと思いながら、試しにサッカーチームのフェイエノールト(Feyenoort)の最初のFをVに換えて「Veyenoort」で検索してみたら、たくさんヒットした。
最新の画像もっと見る
最近の「言語・語学」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事