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「Mosaic」の語源:二つの系統

今週火曜日の「グッド!モーニング」の「ことば検定」で(技法の)「モザイク」はギリシャ神話の女神「ムーサ(ミューズ)」に由来すると言っていた。

ウィクショナリーで英語の「mosaic」を調べてみました。すると、同様にムーサ(ミューズ)に由来するとのことでした。一方、Mを大文字にした「Mosaic」は「モーセの」という意味の形容詞。両者は語源が異なる言葉で、同じつづりになったのは偶然らしい。英語では共に「モウゼイイク」と発音する。
フランス語ではmosaïque(モザイク)、mosaico(モザイコ)。日本語の「モザイク」は英語をローマ字風に読んだものから、もしくはフランス語から取り入れられたと考えられる。フランス語のmosaïque、イタリア語のmosaicoも英語と同様に「モザイク(技法)」と「モーセの」の両方の意味がある。この単語はイタリア語→フランス語→英語と伝わっていった。フランス語と英語に伝わる際、おそらく二つの意味が同時に伝わったのでしょうね。同じ言葉という認識も持っていたのでしょう。

モーセのことアラビア語で「ムーサー」(ギリシャ神話のムーサと似ている)というのも興味深い。モーセとミューズは全くの別物で、これも似ているのはあくまでも偶然だろうけど。

音とつづりが同じで意味もなんとなく似ているけど語源が別系統の英単語と言えば、以前、二つの「scale」を紹介しました。Mosaicもまさにそれと似たような現象です。
モザイクからムーサ(ミューズ)とモーセ(モーゼ)・・・どっちも連想できそう。音はミューズよりむしろモーゼの方が近い。
ただ、モザイクの語源には諸説あって、モーセに由来するという説もあるとのこと。その中で、ミューズに由来するという説が最も有力だそうです。

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