政治、日常なんでもチャンプルー

「はかない」の送り仮名について

11月は計量強調月間。

【計量強調月間にちなんだ言葉の話題】ということで、今回は「はかる」と同じ語源を持つ「はかない(儚い、果敢無い、果無い)」について取り上げたい。

「果敢無い」、「果無い」を「果敢ない」、「果ない」と表記するのは、「無」の部分を漢字で書くかひらがなで書くかの違いなので問題ない。

「儚」という字を用いるときは、送り仮名は「
い」を添えて「儚い」と表記するのが正しい。漢字の意味としては「儚」の一文字だけでも「はかない」という意味がある。

「はかない」の語源は「作業の進み具合」や「成果」を意味する「はか」が「無い」ことである。
なので、「儚い」を仮に「儚ない」と書くと、「儚」という漢字の読みに「はか」だけが残ってしまうので、おかしい。しかし、実際にはそういう事例もある。たとえば大月みやこの『儚な川(はかながわ)』という曲。本来は送り仮名の「な」は不要で「儚川」とすべきだが、「な」がないと読みづらいということでこうなったのだろう。
なお、口語表現で「はかねえ/はかねー」というときは「儚ねえ/儚ねー」とする。これに関してはこうするのは仕方ない。

関連記事
「はかる」の親戚語

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「言語・語学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事