第2回はコチラ(http://kuromine.blog17.fc2.com/blog-entry-8.html)
からどうぞ。
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テレビの電源を入れると、ニュースをやっていた。たわいもない話から、事件や天気のことまで。
同じチャンネルに見飽きてしまったので、私は3のボタンを押す。
すると
寝袋から這いだし、移動の準備をする父を画面の端に見つけた。
でもいつものことだから気にとめず、私は台所の方に目をやった。
母はいつも通りてきぱきと料理を作る。
まるで機械のようだ。
もしかしたら母はもう機械になっていて、私や父や弟とは別の世界にいるのかも知れない。
機械から見るこの世界は、一体どうなっているんだろうか。
そんなことを考えている内に、朝食ができあがる。
いつものように席に着き、いつものように口に運ぶ。
何故こんなことを繰り返しているのだろう。
いつもはさほど意識しないのに、どうしても気になる。
何か言いたいことがあるわけでもないのに、ふと口を開く私がいた。声を息と一緒に飲み込み、下を向く。
こんなことに時間を割いている暇などない。
一瞬、そんな声が聞こえた。
でも、そんなのは気のせいだ。判らないけど、そう感じたからそうなんだろう。
「ただいま」
そう言って父が帰ってきた。
母は笑顔で夫である父を迎え入れる。
その空間が、少し私を覚醒させた。
さぁ、そろそろ学校に行かないと。
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じゃぁ、三木くんあたりに続け~(頼んだ(苦笑)