場末のママをしていた時のことです。
当然いろんなお客様が来られます。
毎日、顔を見せてくださる人が5~6人おられました。
その中で印象に残っている方が二人・・・。
いつも帰られる時に階下迄お見送りします。
その階段の途中で必ず煙草の空箱を「ママ、捨てといて!」
と言って渡されるのです。
捨てる時に一応中にまだ煙草が残っていないか確かめます。
ビックリしました!
万札が4~5枚入っているんです
それも殆ど毎回です。
ええ~っ、チップ???
お店の中では他の目もあるし渡しにくかったらしいのです。
そんな事が何度も続くので困りました。
割り切って戴くには金額も回数も多いですし・・・
思い切って、ある時からお見送りは女の子に任すことにしました。
その女の子が煙草の空箱を貰っていたかどうかは知りません。
聞くのも野暮なのでその事はそれっきりにしました。
妻帯者です。
毎日通ってくれるにはお小遣いが大変なのでは・・・
と、初めは思っていました。
でも、それは全くの杞憂でした。
彼は某市の市長の息子だったのです。
ただそれだけなら、やはり妻帯者の懐事情が気になります。
ところが彼の父親はやり手でマンションを何棟も持ち
土地も代々の大地主・・・。
だから彼の給料は全額彼のお小遣い!
一円たりとも家に入れなくていいのです。
そんな事情で毎日通ってくれることが出来ました。
お店が終る最後まで残っていて送ってくれるのです。
公務員と言うことで飲酒運転は厳しくご法度・・・
だから毎回タクシーです。
たまたま私と彼は隣町同士で彼が帰る途中に私の家が・・・。
でも、どちらの仕事も好きだから・・・
家族の反対を押し切って10年近くママ業を続けました。
デパガは30年近く・・・!
特に資格は取らないまま家庭教師を始めるという無茶ぶり・・・😆
もっと、やりたい事はあったのですが
一応主婦と言うことである程度は家庭生活もあるし
子供も4人もいたし・・・
つくづく思いました。
結婚すべきでは無かったのでは・・・
でも、結婚というのもやりたい事の一つだったのには間違いありません。
そして今、離婚・・・と言うのも???
アハハ・・・離婚してしまったこれからは・・・