先日からお預かりしています、N氏所有のタホ見積もりです。
車検廻りと水漏れの場所特定します。
車の状態はいいと思いますし、車検関係は当たり前の消耗品交換ですみそうです。
以前にも書きましたがリアのブレーキシュー、、、、横から見るとまだ残量あるように思いますがリベット(シューの丸い穴)まではあと少しです。
フロントに比べリアのブレーキは減りが遅いのですがこのくらいまで使ったらもう交換したほうが良いでしょう。
リベットがドラムにあたってしまうと高い修理になってしまいます。
通常の整備付き車検ではブレーキばらして掃除するのは基本工賃に含まれます。
ですから車検時のシュー交換は部品代のみですのでちょっとお得ですよ!(スピード車検のチェーン店はこの辺りは別料金ですのでお気をつけくださいね)
続いて水漏れの確認です。
先日テスターにて加圧し、インテークマニホールド前のウォータージャケットから出ているのは確認できましたがそのほかは大丈夫か持ち上げてチェックします。
やはりエンジン前方が一番ひどいですね
シリンダヘッドとエンジンブロックの間の段差を伝って後ろまで来ています。
トランスミッションとのつなぎ目まで伝わってきています。
インテークマニホールドの前方ウオータージャケットから水が漏れると設計上、リフターバレーに水が廻り、エンジンオイルに水がまわってしまいます。
ですのでエンジンオイルも確認です。
レベルゲージでの確認でははっきりしませんのでエンジンオイルを抜いてみます。
やはり水がまわってしまっているようです。
エンジンオイルに水が混じるとこのように乳化(コーヒー牛乳のようになる)してしまいます。
ちょっと位ならこのような色にはならないので結構な量が混じっていると予想できます。
これはもう要修理ですね。
オイルフィルターも一応確認です。
幸いまだメタルの音がしてませんのでもう早めの修理が必要です。
ばらしていきながらお客様と打ち合わせ→方向性を決めていきます。
オイル交換の抜いたオイルも何かしらメッセージがこめられている時もあります。
「オイル交換くらいは自分で、、、」という考え方には私は大賛成ですが、私たちプロメカニックはジャッキアップする際にオイルを抜くだけでなくその周りの不具合の兆候はないかさらっと見ています。
勿論すべて見つけれるわけではありませんがたまにすごいものを見つけたりもします。
皆さんもオイル交換でジャッキアップされる場合はドレーンコックやオイルフィルターだけを凝視するのではなく、サラーっと広く下回り確認されてはいかがですか??
車が何か伝えたがってるかもしれませんよ!!
ちなみにこのタホのオイル管理は車屋さんだったようです。
もう少し早く見つけてあげて欲しかったですね。
でも、大壊れしてなくて良かったです。
オーナーさんの愛が通じたんでしょうかね