望月もらん
藤崎竜(イラスト)
星淑(せいしゅく)は、風水師を目ざして修行中の第八公子。師匠である親指サイズの自称仙人・楊(よう)老師とともに、兄・英祥の目を盗んでは、お忍びで街の風水をみている。そんななか、街の異変に気づいた星淑は、オンボロ羅盤(ローバン)を使い、新たに建設中の桜閣が怪しい気を発していることを突きとめる。だが、隠された陰謀を暴こうとする星淑の前に、謎のスゴ腕少年風水師が立ちはだかり!? 空前の話題となった史上初・大賞受賞作、絶好調の第2弾!
大賞受賞作の2巻目です。
今回は王宮の外での活躍でしたね。「お姉さん」こと嬌杏がほとんど登場しなくて、ちょっと寂しかったな。
風水のことに関しては今回もほとんど老師が活躍しましたが、星淑の意思の強さは頼もしかったですね。
公子と言っても名ばかりだからこそ、変な誇りとかもなくて、純粋な気持ちからの行動は読んでいていいなーと思います。
兄の太子・英祥は星淑とは反対と言ってもいい、真面目だけど頑なな心の持ち主。
融通の利かないところはすこし読んでいてイラッときますね。
彼は風水を信用せず、重要に思っているわけでもないようなので、そういう面でも星淑とは正反対なわけで。
風水が原因で兄弟仲がこじれることがなければいいですけどね。
今回は呉のお兄さんとも星淑はいい関係を築けてきているようでしたねー。
だんだん星淑にも味方と言える人が増えてきて、頼もしいです。初登場の啓天とも、これから関わることが多くなりそうですね。
3巻は夏発売。楽しみにしています!