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花は桜よりも華のごとく 第二幕・月下氷刃

2010年12月13日 | 読書感想    ビーンズ文庫
ビーンズ文庫
 
河合ゆうみ
サカノ景子(イラスト)


「今日からそなたは私のものだ」戦国の火種くすぶる京の都。天才的な能の才を持つ男装の舞姫・白火(はくび)は名門一座の次期太夫・蒼馬(そうま)に連れられ嵐山(あらしやま)に行くことに。しかし、泉で水浴びをしていた白火は、その姿を美貌の皇子・帯刀(たてわき)に見られてしまう。しかも、彼女を見初めた帯刀は無理矢理白火をさらい、抵抗する白火を「それも一興」と強引に自分のものにしようとして――!?
第8回ビーンズ小説大賞、読者賞受賞の能楽恋絵巻、第2巻!!


「花は桜よりも華のごとく」1巻レビュー


おもしろかった、かな? どうもすっきり「これおもしろい!」と言えないんですよねー。

ストーリーは超王道。悪く言えばありきたりで話の進み方が強引。でもまあ、能でたっぷり味付けしてありますけどね。

1巻では左腕に母親の怨念による痣があった白火。前巻の最後でその痣は消え、代わりに怪我によって左腕が動かなくなってしまいました。
今回の最初のほうで、朧や矢涼が左腕の治りの遅さを案じ、まさか腕が治らないのは白火の母親・颯佐のせいか、と話してまして、ちょっとワクワクしていたのですが・・・。
結局颯佐は関係なし。意外にあっさりと腕治ってしまいましたねー。
しかも、前巻で霊やら怨念やらがたくさん出てきた割に、今回はそういう類が一切なし。ちょっとガッカリ。

白火と帯刀のやりとりは面白かったなー。どこまでも自分を貫く白火と、自分勝手で我が儘な帯刀。
あと、蒼馬の白火を助けに来た場面もよかったですね。突っ込みどころはあるけれど、ドラマチックです。

それと、花霞がなんとなく好きになりました。あの言葉遣いと、実は・・・ってところがちょっとかっこいいじゃないですか。


3巻は来年の3月らしいです。次も読みます。


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