屋根裏部屋のナマケモノ

読書感想などなど。趣味のページ。

そういえば

2011年02月27日 | 日記
そう言えば昨日、例の本にビニールカバーしてない書店でちょこっとルルルの新刊の中身を覗いてきまして。

イラストだけですけど。

まあ、その拍子にラストの方の文章、ちょっとだけ読めちゃったんですけど。

「舞姫恋風伝」と同じような出来事?事件?が起きるっぽいかなー?

とにかく最終巻、楽しみです。


それと、昨日「黎明のアルカナ」の最新刊を購入。

後で感想書きます



陰陽カフェへようこそ

2011年02月27日 | 読書感想    ルルル文庫
ルルル文庫

片瀬由良
ねぎしきょうこ(イラスト)


イケメン揃いの陰陽カフェ……実は店員が式神!?
胸キュンのジャパネスク・ラブファンタジー!
神社に併設された人間と物の怪のトラブルシューター「陰陽(インヤン)カフェ」。店員は全員イケメンの式鬼神で、主は式鬼神遣いの紡葉。ある日、ひょんなことから紡葉は妖狼を助ける。狼は狛朧という名の式鬼神となるが紡葉に従う気がなく、それどころか紡葉を食べようと夜這いまでして……!? 野性的な男子となった狛朧とカッコ可愛い紡葉&個性的な式鬼神たちが大活躍の、胸キュンのジャパネスク・ラブファンタジー!



ようやく復活です。

えーと、片瀬さんの作品は今回が初めて。
他と比べようがないのですが、とにかく軽ーい感じでしたね。
気軽にさらっと読めます。
ちょっと物足りない気がしなくもないような・・・。改行が多いですねー。

まあ、みんな個性豊かなキャラばかりで、楽しかったです。笑えますし。
あらすじだけ読むと、紡葉が主人公のようですが、実は主人公は妖狼の狛朧で、彼の語りで話が進んでいきます。
ずーっと閉じ込められていたというせっかくの設定があるのだから、狛朧の時代遅れな感じをもっと出して欲しかったなー。なんかフツーに現代の若者だったので。

彼の狼らしい行動の数々はよかったです。それに振り回される紡葉と、その友達の千早もいいキャラしてるー。

それと、物の怪絡みの事件が色々と起きましたが、あまり深刻な雰囲気でもなく、紡葉を中心とした式鬼神の関係やらなんやらが物語りの主軸となっている感じですかねー。


これは、続き出る・・・んでしょうか?
なんか1巻で完結してもいいような雰囲気?


・・・

2011年02月19日 | 日記
今いろいろとゴタゴタしてるんで、あとちょっと更新しない期間が続くと思いますー・・・。

あっ、受験じゃありませんよー。

ミスティーレッド ふたつの恋、ふたつの未来

2011年02月14日 | 読書感想    コバルト文庫
コバルト文庫

青木祐子
鐘乃悠可(イラスト)


家出王子レッドを巡る、恋と陰謀の行方は…!?
予知能力を持ち、燃えるような赤い髪と瞳の王子レッドは、家庭教師のリリーベルと家出し、フランスの港町に辿り着く。だが、目立つ風貌と能力ゆえに、追っ手や彼を利用しようとする魔の手が迫る…!!

 
「ミスティーレッド はさまの街と恋する予言者」レビュー



2巻目です。
今回もおもしろかったです。

今回はヴェルヘル王国の将軍の側近・フランツが登場。レッドの敵という立場の彼ですが、なんとも複雑な人だなあ。
レッドのことを化け物呼ばわりしている割に、最後にはレッドに謝ったり。一筋にレッドが大嫌い、という訳ではないのでしょうか。
 

さてさて。
リリーベル・レッド・アレックスにマリーが加わり、恋愛面にも変化が。こっちもなんだか複雑だなあ。

リリーベルはレッドを恋愛対象として見ていない感じ? 単純に大切に思っていて、守りたい、という感情が強そう。
レッドのほうはリリーベルのことが好きで、だけどリリーベルに弟のように扱われている感じですかねー。
アレックスが一番わからん。テオドールと握手するリリーベルに不機嫌になるくせに、レッドにはリリーベルが好きなことを認めさせようとする。リリーベルのことは、妹と混合している感じもありますしねー。
マリーは普通にアレックスが好きなわけですが。

アレックスとマリーが恋人になるだろうという、レッドの予言はどうなるんでしょうね。
なんだかんだで、予言がひっくり返りそうな気がしないでもないけど・・・やっぱりそれはないかなー?

鏡の国の眠り姫

2011年02月14日 | 読書感想    コバルト文庫
コバルト文庫

山本瑤
明咲トオル(イラスト)


鏡の国の偽装結婚(?)ファンタジー!
魔王に命の焔を取られてしまったティファニー。シリンも奇妙に優しいが、距離を置かれているようにも感じる。ティファニーを救おうとシリンが留守がちな中、エディス王子が現れ…!


「鏡の国の恋人たち」レビュー



シリーズ5巻目。意外と長いですね。(←ちょっと失礼)

わー、ティファニーとシリンおめでとーの巻でしたー
最後の最後までシリンのこと疑ってたけど、とりあえずティファニーよかったね!という感じ。
現実的に考えまくってる彼女だからこそ、今までシリンとすれ違ってばかりだったわけですが、ようやくですなー。

本当にこのシリーズはウフフとさせてくれます!


さてさて、前巻で命の焔を魔王に盗られてしまったティファニー。
今回は魔王は登場せず。(・・・登場してませんでしたよね・・・?)
魔王との戦いとかではなく、思わぬ方向でこの事件は丸く収まり、ほっとしました。ついでに、ティファニー&シリンの関係にも変化を与えてくれましたしねー。


そういえば、エディスはこのまま引き下がるのかなー?
そうとは思いにくいですねー。腹に黒いものを秘めていそう・・・なーんてのは、勝手な私の想像ですがww

赤き月の廻るころ 奪われた王位

2011年02月14日 | 読書感想    ビーンズ文庫
ビーンズ文庫

岐川新
凪かすみ(イラスト)


「だからわたしは――国を捨てて、ここへきた」ついに結ばれたレウリアとジェラール。しかしジェラールは腹心の部下であるギースに裏切られ、孤立無援の状況に!! レウリアは自国にジェラールの擁護を頼むが決裂し、二人は引き離されてしまう。レウリアの身を案じたジェラールは、しばしの別れを決意し、『海の民(ゼル・イデイア)』の頭領・レアムと結び、自国へ戻るため動き出したのだが!? 最終章突入、運命のグランド・ラブロマン第7弾!!


「赤き月の廻るころ 蜜色の約束」レビュー



もう7巻!?
あれー、前巻のときも同じこと言っていた気が・・・。

6巻よりおもしろかった、気がする?
最終的にはいつもと同じことに陥るんですけどねー。恒例の〈精霊たち、お願い〉パターン。
ちょっと違う展開がほしい気持ちがなくはない。

レウリア&ジェラールの強引で意地っ張りなやりとりはいつもどおり楽しませてもらいました。
レウリアもちょっと大胆になりましたねー。
ジェラール、お前の強引さがレウリアにうつって来てるんじゃないかっ? みたいなww

新しくレウリアを狙う、邪魔なのも登場したし、ジェラール頑張ってください。

赤き月の廻るころ 第一巻 (コミック)

2011年02月07日 | コミック(少女漫画)
あすかコミックスDX

音中さわき
岐川新


歌舞伎の名門「六木屋」の末娘・莉羽(りう)は、夜ごと見る「赤い月」の夢に悩まされていた。知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい世界、そして夢の中で必ず死ぬ男――。ある日莉羽は兄達の歌舞伎公演を観に行き、主役を務める芦川流威(あしかわるい)が夢の中の男にうり二つであることに驚愕するのだが――。
ビーンズ文庫で大人気のヒット作・現代版でコミック化!



原作の方が、最近マンネリ化している傾向があるので、期待をかけて、結局コミックを購入しました。

期待しすぎたかなー。

いや、普通におもしろいんだと思うんですけどね。
思いっきり洋風ファンタジーを現代日本風に直しているところとか、驚きです。
しかも、主人公はただの高校生とかじゃなくて、歌舞伎の梨園「六木屋」のお嬢さま。設定が上手くできていて新鮮です。
表紙もすっごく素敵ですし。和と洋の交わり方がいいです。


あえて言えば、原作の流れを気にしすぎて、話全体が薄くなっちゃってると言うか。
主人公・莉羽が毎晩見る「赤い月」の夢が十分に生かしきれていないと言うか。夢に出てくる場所が『懐かしい』ってなんで?みたいな。夢については、ジェラール・・・じゃなくて、流威が殺されてしまうことしか詳しく触れられてないので。


普通におもしろいとは思うんですけどね(繰り返し)。
続刊を買うのは迷う感じです。次で終わりらしいのですが。



そう言えば、今まで回った本屋さんのどこにも「赤き月」の新刊が置いてなくて、今日やっと購入しましたー。

華葬伝 ~Flower Requiem~ 下

2011年02月06日 | 読書感想    ビーンズ文庫
ビーンズ文庫

久遠
根木圭子(訳)
Izumi(イラスト)


輪廻の失われた世界で、残虐な幽鬼と必死に戦う「義人」の幽冥。最後の砦、贄人・繭(チェン)の純粋さにふれ、命をかけて彼を守ろうとするが、神の復活を望む人々との間に衝突がうまれる。さらに、巧妙に仕掛けられた罠に仲間の義人たちがはめられていく。自分のなくした記憶こそが世界を護る鍵を握ると気づいた幽冥は――!? 「今度は、どうか私の手を放さないで」 台湾から日本初上陸!! 四百年の時を超えた純愛ファンタジー!


さっき上の感想書いたばかりですが、今度は下です。
個人的な感覚で感想を書いているため、好みには合わない方もいるとは思いますが、一つの意見として読んでください。


・・・正直、ここまで泣かされるとは思わなかった。

下は怒号の展開。戦いの場は籠庭の中に留まりつつ、本当にスリリング。
最後の20Pは涙涙。
そして、話の所々に散りばめられていた違和感とか、秘密らしきものが思わぬ方向に明かされていって、先の読めない展開に驚かされてばかりでした。

下に入って少しで、義人の一人(ネタバレ防止。名前は出しません)が倒れ、次々と状況は悪化していきます。
籠庭に反抗する勢力〈反朱〉が籠庭に攻め込んできたりとか、そういうお決まりの展開はなく、最後まで楽しませてもらいました。

幽冥の秘密については、なんとなく予想はしていたけれど、事実はもっと深かった・・・というか、何というか・・・・・・。
彼女と黒潤の関係も、実は複雑だったんですね。

繭については、もう・・・。彼のひたむきな想いに胸が詰まりました。
最期にやっと慕っていた人と会え、それでもまたすぐ別れなければいけなかった繭。(涙涙)
最後の回想場面を読んでいると、どこかで出てきた言葉が登場し、現在との繋がりに泣けてしまいました。幽冥の考え方も、繭が始まりだったんですね。


とにかく、最後まで素晴らしかったです。
バッドエンドでもなく、ハッピーエンドとも言いがたい結末でしたが、心に残る作品でした。

華葬伝 ~Flower Requiem~ 上

2011年02月06日 | 読書感想    ビーンズ文庫
ビーンズ文庫

久遠
根木佳子(訳)
Izumi(イラスト)


台湾角川ライトノベル大賞《金賞》受賞!!
世界は絶望に彩られていた。
君に出会うまでは――。

四百年前、人々が神を殺したため、輪廻が失われ幽鬼がはびこる世界。記憶をなくした少女・幽冥(ヨウミン)は「義人」のひとりに選ばれる。その宿命は、この世を護る贄人(にえびと)・繭(チェン)のために命尽きるまで戦うこと。他の義人たちと共に戦うなか、記憶に刻まれた自分を呼ぶ声に悩まされる幽冥だったが、神の復活を望む人々が反乱を起こし――!? 「来世でも、あなたに会いにいくよ」
ついに上陸!第1回台湾角川ライトノベル大賞《金賞》受賞作!!



図書館で予約したのですが、なぜか漏れてしまい、読むのが遅れてしまいました・・・。

上記の通り、台湾で大賞受賞したものを、翻訳した作品。
とにかくとにかくとにかく! 素晴らしかったです。久々にぐっとくるものに出会えました

人間が神を殺したために〈輪廻〉が失われた世界が舞台。
最後の贄人である繭が死ぬと、神が蘇って人間に復讐するという。そのために、主人公の幽冥は繭のために命までも差し出して戦う義人の一人。・・・って感じでしょうか。まとめると。

世界観がややこしく、最初はなかなかついて行けないという面もありましたが、読み進めていくほど話に引き込まれました。


贄人を永遠に生かすために、義人たちの命は彼のために削られ、そのために義人は夭逝してしまいます。
幽冥は死を恐れ、口には出さずとも他の義人たちも自分の境遇に不満を抱かずにいられないわけですが、皆の複雑な思いが読んでいてずっしりと来ます。

繭も繭で、彼に求められているものは存在だけで、400年以上生きている上に、この世の声・色・味・香りを感じられず、精神の半分以上が罌粟と共に眠っている状態。
それでも、純粋な性格を持つ故に、怒りを幽冥にぶつけられたときにはそれを受け入れ、謝ってしまう彼。どこまでもまっすぐで、読んでいて複雑な気持ちになります(いい意味で)。

本当に、台詞の一つ一つが胸に響きます。


恋愛色がなく、笑いもほとんどない作品ですが、よかったです。
繭と幽冥に何か繋がりがありそうだし、下も楽しみです。

レディ・マリアーヌの秘密

2011年02月05日 | 読書感想    ルルル文庫
ルルル文庫

宇津田晴
高星麻子(イラスト)


乙女になるはずが、王子の下僕!? 秘密のドキドキ二重生活が始まる!
憧れの騎士の傍にいるために、剣術を学び凛々しく成長したマリアーヌ。けれど、彼が好きになったのは、儚く可憐な乙女で!? 痛い失恋を機に、剣を捨て可愛い乙女になることを決意! 華やかな王宮で意気揚々と乙女生活をスタートさせたマリアーヌだったが、昔を知る騎士やお目付役の存在で前途は多難? さらに、男前な性格が災いし、女性との噂が絶えない第二王子から下僕認定されて!? ドキドキの乙女生活の行方は?




新シリーズ。おもしろかったです。
「身代わり伯爵」系統の、お気楽に読めて楽しい感じ。
コメディにはお約束の、個性豊か過ぎるキャラもたっぷりです。

主人公は、乙女を目指す少女・マリアーヌ。何か起きるとすぐに化けの皮(?)が剥がれて、蹴りやらなんやらを繰り広げる彼女ですが、そのギャップがいいですねー。
外見は乙女でも、しっかり騎士道を歩んでいますww
ドレスで身を包みつつ、(普通だったらありえないだろうけど)憤然と敵に立ち向かって戦うところが爽快ですっきりします。


ヒーローのロベルトは、ちょっと危険な第二王子なわけですが、いい感じです、男勝りの令嬢&口説き魔王子の組み合わせ。
ま、口説き魔とは言っても、やっぱり裏があります。
ダメ王子は見せ掛けで、やることはやる、という芯の通った感じがかっこいい


たらたらせずに、テンポよくさっさと敵に迫っていくところも、楽しく読めていいです。
王宮内で起きている事自体、なんだか笑えちゃうような場面もあるので、疲れていて頭を使いたくないときにおすすめ。