今日、たまたまスタッフさんに話しかけられ、震災の時の事を話してくれた。
そのスタッフさんは震災で津波にのまれた某施設で仕事中だったらしい。
その施設は報道もされ、亡くなった利用者、スタッフもいるところだ。
地震がおきた時、とりあえず外に避難したそうで、ベッド上の利用者はベッドごと外に出たらしい。
電気も止まり、情報源もなく時間は過ぎ、津波なんて頭にもなかった時、たまたま軽トラで通りすがりの男性に「津波くるぞ!」と言われ、施設裏の高い場所にある畑に移動したとの事。
その直後津波が押し寄せた。
無我夢中で利用者の車イスを押し、振り返るとすぐそこまで来ていたらしい。
畑に車イスが抜り上手く前に進めなかったが、何とか無事安全を確保できる場所までたどり着いた時には既に施設は津波にのまれた後。
ただ呆然と見ているだけだったらしい。
時間は過ぎ、波も引いた頃、津波にのまれた施設に向かったが、時既に遅く、砂にまみれた人たちが。
目を見開き苦しそうな顔で亡くなっている人、泥にまみれ誰かわからない人、瀕死の人・・・
とにかく、病院へ行かなければと、生存者だけをベッドシーツをタンカ代わりに病院へ行ったそうだ。
亡くなった方は泣く泣く放置で。
聞いているだけで鳥肌が立った。
今も時々フラッシュバックがあるらしい。
あまりにもリアルな話だったので、大分省略して書いたが、これは帰ったら事細かに伝えたいと思う。