今日は、春°の話とちょっと違うんです。
河内地方のお父ちゃんの生まれ育った地区では、8月23・24日は地蔵盆です。
村と言うか地区には、6~7箇所にお地蔵さんが祭られていて、それぞれちょうちんが飾られ、
やしろの前には、お供えの果物やお菓子が沢山ありました。
沢山の飾られたちょうちんには、それぞれ近所の子供の名前が書かれていて、それは子供が
生まれたら、元気に育つように願った親が、子供の名前を書き込んでお供えをしたものです。
子供たちは、自分の名前が書かれたちょうちんを探して、見つけたら「あった!」、と叫んだ
りしていたんです。
ちょうちんは、名前の主が中学生になるくらいまで、地蔵盆になると飾られていました。
話と無関係ですけど、春°の友達のマルちゃんです。かわいい!。
24日の夜になると、子供たちはそわそわしだし、そして友達、兄弟が集まり、大きな袋を持
って出かけて行きます。
お地蔵さんで、お菓子をもらえるからです。
お菓子は、100~200円くらいのもので、もらい集めても全部食べるかどうか分からないので
すが、子供たちが連れ添って、各お地蔵さんをめぐってお菓子をもらう、と言うこと自体が嬉し
いんですね。
お地蔵さんには、地区で祭られているものと、個人が祭っているものがあり、お父ちゃんの家
はそのお地蔵さんを、お祭りしていました。
明治の初めに、ご先祖さんが今の大阪梅田辺りから移り住んだので、一緒に連れて来たんdそうです。
お地蔵さんは、30cmくらいの大きさの座像で、裏には墨で年号が書かれていました。
年号は、残念ながら忘れてしまったのですが、たぶん200年くらい前だったと思います。
今なら、デジカメで撮っておくんですが、その当時はあまり写真に撮るのはどうか、と言う感覚
がどこかにあったんですかね。
実家は、もちろん今でも在りますし、お父ちゃんの兄一家がそこに居ります。
お父ちゃんの父母が、毎日お世話をしていたんですが、今から7~8年前のことですが、
朝、水をお供えしようとやしろの扉を開けると、お地蔵さんは消えてなくなっていたんです。
そう、捕られてしまったんです。
情けないですね。
その頃、村の他のお地蔵さんも被害にあって、うちも気をつけんとあかんなぁ、と言っていた
矢先のことでした。
ですから、お父ちゃんはお地蔵さん、地蔵盆と聞くと、特別な思いを持っているんです。
子供の頃から、家の玄関脇に祭られているお地蔵さんに手を合わせ、また守ってもらってい
ると、ごくごく自然に思っていました。
今頃、そのお地蔵さん、どうしてもらってるんやろか。
ちゃんと大事に祭ってもろうてるんやろか。
この時期になると、考えてしまいます。
それでも春°を含めてお父ちゃん一家は、今でもうちのお地蔵さんに守られていると信じています。
何時までも元気な春°にワンプッシュ。
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