けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

旅-1

2018-09-11 09:49:20 | 旅行
初めて旅行らしい旅行に家族で行ったのはワシが中学1年の時に父親が
「今年から毎年、正月に家族旅行する」と言い出して、道後温泉に行った時じゃ。

正直、もうその年になると親と一緒に家族旅行に行くよりか
友達同士でどこに行かずとも遊んでおる方がエカッタ。
じゃが、家長である父親の号令じゃ、行くしかなかった。

でもこの時、初めて飛行機に乗せて貰うた。
父親としては家族に大奮発したつもりじゃったんじゃろうが
松山空港から広島空港までYS-11に乗っても、上がったと思うたらすぐ降りる。
ただ飛行機の座席に座ったというだけじゃ。

父親が早く亡くなって、ワシの時代になった時、
ワシはこの時の経験で、自分に子供が出来たら子供が小学生の内に
近くでもええ、いろいろと思い出を作っとってやりたい、そう思うようになった。

同級生の中では割と早く結婚した方じゃと思う、24歳の時じゃ。
実はこの前年に、ワシの友人が海外旅行に何回も行く奴がおって
「何でお前はそんなに海外旅行に行けるのか?」と訊いたことがある。
彼の家はわが町では一番の仕出し屋で、その次男坊の彼は大学生の時から
カナダ、アメリカ、ヨ-ロッパと旅をし、その話を聞いておった。

彼が言うには、カナダに親戚があって、その頃カナダの日本人会みたいなんが
毎年、親戚をカナダに呼んでやろうという企画があって
渡航費用の半分をその団体が負担してくれるらしい。

「ええのぉ!」 羨ましく思うたがワシにはそんな親戚なんぞ無いし、
半額でもその渡航費用もなければ、滞在中の経費も出せない。

その頃ワシは『1日3ドル旅行』という本を買い、著者の貧乏な海外旅行に魅かれておった。
少しずつ積み立てをして、いつかワシも海外旅行に行きたい、そう思うた。
本を読むと、いとも簡単に海外旅行に行けそうな感じがした。
コメント
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