NPO 生活工房 つばさ・游

特定非営利活動法人 生活工房 つばさ・游、霜里農場主金子美登さんの活動の予定や報告をお知らせします。

アジア連帯経済フォーラム2009 事前学習in下里分校

2009年10月08日 | 報告
10月4日下里分校でここなわれた「アジア連帯経済フォーラム2009 事前学習in下里分校」で、NPOを立ち上げた副理事長金子友子さんと理事長高橋優子さんがお話しをしました。
比較的若い人が多く参加していました。

友子さんは、40年有機無農薬の農業に取り組んでいる金子美登さんの妻です。

夫とともに霜里農場を運営してきた言葉には重みがあります。


友子さんの話に、参加者が聞き入っているのがわかります。

友子さんの話のポイントは3点。

農業に興味を持つ人が研修の機会をもてるようにしたこと。
そのために、全国の有機農業の仲間を紹介したそうです。
約3000人ぐらいになるのではないかと話していました。
40年で築いたネットワークがあるからこそできることです。

有機で栽培された農作物を、地場の加工業者で利用してもらう。
その第1号が、地酒の「自然酒」で、近いところで醤油、豆腐などの加工品にする。
今国が積極的に進めようとしている農工商連携の先取りを何十年前から行っていました。

地元の商店街や農協の人と顔見知りになること。
労を惜しむことなく、ボランティアで労働すれば、地域に受け入れてもらえる。
将来いろんな形で自分に帰ってくる。
地域のネットワークの大切さと、そうするためのHOU TOを語っていました。

とっても説得力ある話でした。


続いて、理事長の高橋さんの話し。

この町に引っ越してきて、この町のことをよく知りたい。
美味しい豆腐が食べたい。
生ゴミを燃やすのはもったいない。
「食]と「エネルギー」の自給できる町に住みたい。
高橋さんの凄いところは、それを一つ一つ実行に移してしまうこと。
「小川町マップ」を発行。
金子さんの大豆を使った「ピッカリ豆腐」をコーディネート。
生ゴミ資源化事業にも関わりました。
そして、今、「食」では、「べりカフェ つばさ・游」。
「エネルギー」では、SVO(ストレートヴェジタブルオイル)で農機具を動かそうと邁進中です。

今回、この企画のコーディネートを担当した小口広太さんは、高橋さんに出会い農業に興味を持ち、霜里農場に1年間研修に入り金子美登・友子さんに鍛えられ、このたび農学関係の博士課程に合格したそうです。

今までは2人の女性に育てられ、これからは自分の力で大きく成長していくことでしょう。