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田記正規

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青菜に塩

2025-05-24 07:17:44 | 田記正規

青菜に塩(あおなにしお)
■ 意味
元気だった人が急にしょげてしまう様子や、意気消沈しているさまを表すことわざです。
青菜(葉野菜)に塩をふるとしんなり萎れるように、気落ちして元気をなくす姿をたとえています。

■ 解説
この表現は、主に人の態度や表情の変化について使われます。
たとえば、明るく振る舞っていた人が、ひと言で傷ついたり、落ち込んだりしたときなどです。
現代でも、日常的に会話や文章に使われています。

■ 用例
「あんなに張り切っていたのに、注意された途端、青菜に塩だね」

「試合に負けた子どもたちは、みんな青菜に塩の顔をしていた」

■ 類義語
肩を落とす

泣きっ面

元気がない

意気消沈

■ 短編小説:『青菜に塩』
あらすじ(プロット)
小学五年生の直人は、クラスの劇で主役に抜擢され、大喜びしていた。
自宅でも台詞の練習を繰り返し、両親も応援してくれていた。

しかし、ある日、担任の先生から「やっぱり演技力を考えて配役を変える」と言われ、直人はあっさり脇役に回されてしまう。
それ以来、直人は目に見えて元気をなくし、放課後の練習にも身が入らなくなった。

その様子を見た母が、晩ごはんの青菜のおひたしを箸でつまみながら言う。

「……あんた、まるで青菜に塩やなぁ」

直人は黙ってうなずき、そしてゆっくりと言った。

「しょっぱいよ。すごく」

けれど次の日、同じ脇役の友達が「一緒に頑張ろうぜ」と声をかけてきた。
その瞬間、直人の心に少しだけ塩が溶けて、温かい味がした――。


ことわざから小説を執筆
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