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どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

謎解きの旅。

2011-01-23 | Sandstorm



どんな分野であっても、人が学問を志すのは、「皆、人間のことが知りたいのだ」と、いつかどこかで聞いたことがある。
先人を知ること。
相手を知ること。
自分を知ること。
それは世界を理解すること。
わずか数十年、人がより良く生きていく上での全ての答えに通じていることなのかも知れない。
そして知れば知るほどに謎は深まり、迷い、そしてその過程の中で心豊かになっていく。
誰かを知り、たったひとつの謎が解け幸せだと感じる瞬間が、長い旅に一体何度訪れるのだろうか。




お金は豊かな生活をもたらす。
ただ金儲けそれ自体に生きる目的を感じるならば、その旅は窮窮としたものになるだろう。
だとしても、人は経済活動なしには生きてはいけない。
自給自足の時代が終わり、金や通貨が世界の中心となりえたとき、かつて仕事とは単なる経済活動でしかなかったに違いない。
しかし、いつしか人はそれに人生の生き甲斐を重ねるようになった。
旅の途中で一番長い時と労力を費やすもの。
そこに生きる価値と幸せを見出していこうとすることは、人として至極当然のことだ。




仕事とは、何か。
資本家と労働者では、また違うだろう。
かつて人が資本家と雇用者に大きく分かれたとき、労働の対価という概念が生まれた。
そして労働問題が起き、そして契約というルールが必要となった。
そして今でも、その同じ仕組みの中で現代人は働いている。
契約とは、今でも変わらず労働の対価を約束するためのものだ。
しかし、それはお金の話。
労働の対価は、人生の充実感や達成感、幸福感を約束するものではない。
仕事とは、何か。
いま、改めて考える。




休日出勤にイヤな顔をするのは、今の時代、仕事に情熱を持てない若者ばかりではない。
会社も、法律というルールの中で訴えられ、世間の信用を失うことを恐れている。
しかし、今の経済状況はそれを許すほど甘くはない。
その狭間で苦しむ中間管理職。
どれが真実で、どれが正義で、どれが望むべき道なのか。
誰もが見失いそうになる。
すべては所詮、人間が決めたこと。
それは苦しむためにあるものか。
まあサボって怒られるならともかく、部下の休日出勤で怒鳴るような上司など、逆に可哀相に思う。
なぜだか自分は、いつしかそんなもので損得を測ったりはしなくなった。
見失うな。
そう決めたときから。




私は人間が知りたい。
周りの人を見失うことのないように。
法律とか、お金とか、名誉とか、そんなものはまだ必要ない。
見渡せば、まわりに溢れる可哀相な人たちの群れ。
自分とて、いつかその中のひとり。




なんてか。





それは、謎解きの旅。
わずかな時間に探しているのは、決してそんなものではありはしないだろう。









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