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どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

弥富移転。

2017-01-11 | 名古屋競馬の話




名古屋競馬場の弥富移転の動きが本格化している。
自分がこのブログを立ち上げ足繁く競馬場へ通っていた頃の名古屋競馬は、ずっと赤字が続く真っ只中であった。
いまだ累積赤字はあるものの、毎年存廃を問われて続けた状況を考えれば、年間黒字化のここ数年はまるで夢のようである。



インターネットの普及による馬券の販売や情報の提供がその大きな転機であったのは間違いないことだが、また同時に賞金の減額など大幅な経費削減があったことも忘れてはならない。
主催者である公にとって、お客様は馬券を買うファンだけではない。
当然のことながら、馬主も同様にお客様である。
今のままの賞金では、やがて誰も馬を持って来る馬主はいなくなってしまうだろう。
また、実際に競馬を動かしている現場の困窮は、現状何も変わってはいない。
自分が知る限り、現状は昔からの馬主の競馬場に対する愛着と、現場の競馬に対する情熱によって成り立っている部分が大きいように思える。
今のままで、新規の馬主様が名古屋競馬で馬を走らせようとどれだけ思うだろうか。
今のままで、名古屋競馬で騎手や調教師を目指す若い人がどれだけ現れるだろうか。
たとえ年間黒字になろうとも、まだまだ次へと繋がる課題は多く、諸手をあげて喜べるような状況ではないように思う。



ただ、たとえどんな課題が残ろうと、まずひとつのハードルはクリアした。
今考えることは、このまま累積赤字を解消していくことではあるだろうが、今のご時世、実際に現状のままを継続していくということも、そんな簡単なことではない。
少しでも右肩が上がった今だからこそ、次の一手を打つことは必要不可欠なことである。
この競馬場移転が、たとえ名古屋競馬だけのために行われるわけではない政策であるにしても、この変化をさらなるチャンスに変えていかなければならない。
立地は不利になるかも知れないが、公が述べる通りに現在インターネットなど本場以外での馬券購入割合が90%であること、また極端に車文化の名古屋圏であるということからも、さらに充実した施設を作ればさらなる集客も望めるかも知れない。
だが結局最後は、現場を含め魅力的な馬や競馬を見せられる環境にしていくこと。
それが一番である。
少なからず、自分はそれに期待する一人である。
ただ、御近所から競馬場がなくなるのは、些か寂しい気持ちもある。
これまでのように散歩がてらブラっと、とはいかなくなるだろうなぁ。。。








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