
・大型の超低床車両のひとつ、トルコ・イスタンブールのトラムヴァイ(2010年10月)。福井鉄道に導入される新型車両も比較的大型になる予定である。
福井鉄道の鉄道事業再構築実施計画に明記され、福井鉄道とえちぜん鉄道の相互乗り入れでも検討されてきた、新型の超低床車両(LRV)の導入が正式に決まるそうです。
・県、新型低床電車に予算 福鉄へ導入 利用増に期待(中日新聞 2012年2月7日)
・新型超低床電車を福鉄導入へ 県、新年度予算案に計上(中日新聞 2012年2月7日)
新年度ではまず、福井鉄道で導入される1編成の設計・製作の注文がされ、来年3月末までに試運転が開始される予定とのこと。購入費は3分の2を福井県、残りを国が補助するそうで、県は当初予算に1編成分の県負担金2億~3億円程度を計上するとのこと。国の予算の確保ができ次第、発注されるそうです。
福井鉄道では2016年度までに4編成が導入されるとのことで、現在ある大型車両(200形3編成・610形1編成)は一掃されることになりそうです。また将来的には、同じタイプの車両がえちぜん鉄道に導入される予定となっています。
なお車両の仕様は過去の記事
・福鉄・えち鉄相互乗り入れの経過(2) - 最新鋭超低床車両導入へ(2011年1月8日)
でも述べているように、車両長30m,車両幅2650mm,定員150~170人となっており、富山ライトレール・富山地鉄の車両よりも大幅に大きいものとなっています。現在福鉄で運行されている大型電車の200形(定員200人)との置き換えでの導入となるため、朝夕の通勤・通学客の多い時間帯にも対応できるような仕様になったものと考えられます。
2006年度までに実施された福井鉄道の小型車両の導入やホームの切り下げ工事は、子どもやお年寄りも利用しやすいようにとのことで行われてきましたが、岐阜県の名鉄路線から入ってきた車両では、朝夕の通勤・通学時間帯の乗客をさばききれないという問題がありました。大型電車を置き換えるにあたって、富山などで導入されているLRVの特性を持ちつつ、こうした問題をカバーできる車両を導入することが決定されたことは、福井鉄道が「鉄道」からまたひとつ「路面電車(正確にはLRT)」に変わる大きな節目であると感じています。
またこうした新しいタイプの電車が入ることは、これからの福井鉄道、およびその利用客や沿線地域との関わりが変わるきっかけにもなるかと思います。車両のデザインなどは新年度に入って少し先になるかと思いますが、単に洗練されたデザインの車両が入るだけでなく、それによる「まち」の変化(行政の都市計画だけでなく、沿線に住む人々のライフスタイルの変化など)を期待したいと思いますし、そうした取り組みが起こることを望みたいと思います。
4月からの福井鉄道とその周辺に注目したいところです。
福井鉄道の鉄道事業再構築実施計画に明記され、福井鉄道とえちぜん鉄道の相互乗り入れでも検討されてきた、新型の超低床車両(LRV)の導入が正式に決まるそうです。
・県、新型低床電車に予算 福鉄へ導入 利用増に期待(中日新聞 2012年2月7日)
・新型超低床電車を福鉄導入へ 県、新年度予算案に計上(中日新聞 2012年2月7日)
新年度ではまず、福井鉄道で導入される1編成の設計・製作の注文がされ、来年3月末までに試運転が開始される予定とのこと。購入費は3分の2を福井県、残りを国が補助するそうで、県は当初予算に1編成分の県負担金2億~3億円程度を計上するとのこと。国の予算の確保ができ次第、発注されるそうです。
福井鉄道では2016年度までに4編成が導入されるとのことで、現在ある大型車両(200形3編成・610形1編成)は一掃されることになりそうです。また将来的には、同じタイプの車両がえちぜん鉄道に導入される予定となっています。
なお車両の仕様は過去の記事
・福鉄・えち鉄相互乗り入れの経過(2) - 最新鋭超低床車両導入へ(2011年1月8日)
でも述べているように、車両長30m,車両幅2650mm,定員150~170人となっており、富山ライトレール・富山地鉄の車両よりも大幅に大きいものとなっています。現在福鉄で運行されている大型電車の200形(定員200人)との置き換えでの導入となるため、朝夕の通勤・通学客の多い時間帯にも対応できるような仕様になったものと考えられます。
2006年度までに実施された福井鉄道の小型車両の導入やホームの切り下げ工事は、子どもやお年寄りも利用しやすいようにとのことで行われてきましたが、岐阜県の名鉄路線から入ってきた車両では、朝夕の通勤・通学時間帯の乗客をさばききれないという問題がありました。大型電車を置き換えるにあたって、富山などで導入されているLRVの特性を持ちつつ、こうした問題をカバーできる車両を導入することが決定されたことは、福井鉄道が「鉄道」からまたひとつ「路面電車(正確にはLRT)」に変わる大きな節目であると感じています。
またこうした新しいタイプの電車が入ることは、これからの福井鉄道、およびその利用客や沿線地域との関わりが変わるきっかけにもなるかと思います。車両のデザインなどは新年度に入って少し先になるかと思いますが、単に洗練されたデザインの車両が入るだけでなく、それによる「まち」の変化(行政の都市計画だけでなく、沿線に住む人々のライフスタイルの変化など)を期待したいと思いますし、そうした取り組みが起こることを望みたいと思います。
4月からの福井鉄道とその周辺に注目したいところです。
今回の超低床車両の導入は、大型車両を置き換えるという目的のほうが大きいように感じます。確かに現状では昼間の利用率なら岐阜からの小型車両で十分であると思います。が、朝・夕には通勤・通学による利用客が集中するため、大型車両の定員に近い車両を入れる必要があるのではないでしょうか。
中古の大型車両を他から購入する方法もありますが、少なくとも福鉄では全駅ホームを低くしたこともあり、安全性の観点から超低床型での導入になったと考えられます。
(個人的には、過去に以下のような事故を目の前にしたことから、現状のままで大型車両での置き換えには抵抗があります。
http://blog.goo.ne.jp/tshimada-goofree/e/49ef0039c43edb188b0ab934d16a2d56
大型車両専用の乗降スペースを設けることも考えられますが…)