T.Shimada's Diary

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福井鉄道の支援継続に向けて(H29.1)

2017年03月20日 21時48分36秒 | 福鉄電車
 福井鉄道は、平成29年度(2017年度、~2018年3月)に「鉄道事業再構築実施計画」の期限が切れることについて、平成30年度以降についても引き続き県と沿線三市に支援の継続を要請しているとのこと。県・三市とも前向きに検討しており、来年度(平成29年度)中に支援計画を策定するという。

福鉄、18年度以降の支援要請 県と3市に(2017年1月21日 日刊県民福井)(リンク切れ)

福井鉄道、財政支援継続を要請 県と沿線3市へ、10年間期限で(2017年1月22日 福井新聞)

 福井鉄道は経営難と負債のため、2007年に沿線三市へ支援を呼びかけ、2009年2月に全国初の再構築実施計画の認可を受けた。これを受けて、具体的な内容が盛り込まれた地域公共交通総合連携計画(H28年2月に地域公共交通網形成計画へ変更)に基づいて、設備の更新および修繕に国や県、沿線三市の補助が行われ、車両や変電設備・車両工場などの新設・更新が進められた。

福井鉄道福武線地域公共交通総合連携計画(PDF)(H21.2 福井市・鯖江市・越前市・越前町)
福井鉄道交通圏地域公共交通網形成計画(PDF)(H28.2 福井市・鯖江市・越前市・越前町)


 昨年の2016年3月には、田原町駅を結節点として、福井鉄道福武線~えちぜん鉄道三国芦原線間の相互乗り入れが始まり、越前武生(越前市)~鷲塚針原(福井市)間の利用が前年比約2.8倍(4~12月期)の11万1500人と推計されたという。


 福井鉄道福武線の再生計画がスタートしてからまもなく10年。車両や相互乗り入れなど数々の施策により利用客数は増えており、本年度は目標の200万人を達成できると見込まれている。一方で、施設の老朽化が深刻であるとのことで、引き続き支援が求められている。

(関連)
福井版LRTプロジェクトとまちづくり(PDF)(日本都市センター)


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 2022年度末には北陸新幹線が敦賀まで延伸する予定であり、並行在来線はJRから経営分離され、沿線自治体による第三セクター会社へ移管される予定である。地図上でほぼ並行しているとはいえ、都市間交通の性格が強い並行在来線と、沿線各市の各地区・施設を結ぶ福武線とは役割が異なっている。が、いずれも沿線が経営を担うとなると財政上の負担は決して小さなものではない。新幹線延伸に向けて、県内の鉄道・交通がどうあるべきかを見直す時期に来ていると思われる。

並行在来線問題 先を見越し利便性第一に(2017年3月10日 福井新聞 論説)

 なお沿線となる福井市では、福井駅前商店街のある電車通りにおいて、再開発計画とともにトランジットモール化の構想が出てきている。鉄道の利用を増やす要素のひとつとして、沿線のまちづくりにも注目していきたいところ。

福井駅西口再開発に3棟建設構想 電車通りはトランジットモール整備(2017年1月13日 福井新聞)




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