
美しい国、美しい渓、そして美しい魚。
金曜日に販売店訪問し、代理店で会議。
リュブリャナの名店「丸」で職人による
工夫された日本食を堪能した後
空港で2名さんとHamaちゃんをピックし
オーストリア/イタリア経由でSocaへ向かう。

残念ながら今回、マルモラータは釣れなかったが
最近やっておらず懸念していた引き出しが
十分に機能することを確認できた。
2週間後は欧州最後の釣り。
12年間の思いを噛みしめて参ります。
師匠がデンマークに資格を取りにやってきた。
週末の予定を聞くと当然フリーとのこと。何処へ行こうかと2人して迷ったが、
未だ2人とも行っていないところへ行こうということで意見は一致。
欧州固有種が棲むスロベニアSoca水系へマーブルトラウト(Marmoratus)を狙いに出かけてみた。
駐在生活も11年目を迎え、もう欧州生活も長くはない(・・・と思われる)。
従い、2015年の目標は、1魚種x1ヶ所ずつ、欧州でじっくり釣りを楽しみ、
経験値を増やしていくことに設定している。
このテーマにも合致していることもあり、
師匠が欧州に来るまでに完璧な釣行計画を作り上げた。
…が、2015年4月の欧州。
晴天続きで、どの河川も渇水傾向。
「お湿りが欲しいなぁ…」と思っていたら、直前の2日間は大雨。
実際、土曜日午前1時過ぎにチェックインするタイミングでも
強い雨が降り続いていた。
宿の前のSoca Flyでライセンスを受け取り、ガイドのLeslyから説明を受ける。
「雨で今日は厳しい釣りになると思う。地元民としては願ったりかなったりの雨で今後が期待できるが…。
兎も角、最上流部だったら濁りは少なくともないだろう」
...ということで車で30分走りキャンプ場へ。
異国でのフィッシングガイドの有り難み。
いろいろな考え方があると思うが、少ない時間で、
厳しい状況でも釣りが最低限成り立つであろう場所に案内してくれるのは大変助かる。
しかも、マーブルトラウトの付き場には特徴があるらしく、アプローチが極めて重要とのこと。
狙い場所を間違うと何年通っても釣れない人もいるらしい。
こういう情報、週末しか時間が取れないフライフィッシャーには大変有り難い。
まぁ、言葉とレギュレーションの部分でのサポートが何より1番有難く
一部、英語のレッスン受けていると割り切っている部分もあるんですが・・・(笑)。
アルプスの東端に位置するスロベニア。Soca川渓相の美しさ。
自然界の生み出す色の鮮やかさ、力強さに圧倒される。
幸運にも、昼前になって晴れ間も見えてきた。
サイズもいい。45cm程のレインボーも釣れる。
普段は見落としそうになるポイントで
無事マーブルトラウトを捕獲。
体長は50cmを超える色白なMarmoratus。
初マルモラータが嬉しかったことは勿論だが、
新しい釣り場の攻め方(System, Approach, Preparation, Handlingなど)の
経験値を積ませてもらったのが何より大きい釣行だった。
3日目。
朝食後、日券を買いに
Bled湖畔を歩いて
フライフィッシングショップへ。
日曜日でも8-10時まで
開いているのは大変ありがたい。
釣りを観光資源の1つと考えているのだろう。
釣老と相談の結果、お互いが初めてとなる
Sava Bohinjka川のBled区間の日券を購入。
一番上流のダム下区間は谷になっており
エメラルドグリーンの深い淵が続いている。
苦手な渓相なので、下流に移動。
広い瀬が続いていく、R2区間に入渓。
橋下の深みに魚影が見えるので、
インジケーターをつけニンフで狙う。
バシャ!
インジケーターにアタックしてくる。
少し上流にキャスト。
バシャッ!
またもや、インジケーター。
ドライに変え、きっちり仕留める。
ただ、釣れるのは20-25cmのレインボーばかり。
この区間、川幅が広く
フライフィッシングならではの
釣りが楽しめる。
対岸へロングキャストしたフライに水飛沫があがると
底にグイグイ引っ張られる感覚が手元に伝わってきた。
待望のグレイリング。
3冠達成。
トロフィー区間の上流である
R3区間を最後に覗きにいく。
ここはトロ場が上流までずっと続いている。
ティペットを気づかれないようダウンクロスで
ミッジを送り込むとグレイリングが多数釣れた。
でも、牛の襲撃には注意が必要です。
釣老。
70歳手前で親父と同じ世代。
そのバイタリティには只々敬服です。
今回の釣行では運転や宿手配など
何から何までお世話になりっ放しでした。
本当にありがとうございました。
渓流に大変恵まれたスロベニア。
ブラッセルからのアクセスも良いので
次回、スロベニアを訪れる際には
マーブルトラウトが生息する
水系を訪問してみたいと思った次第。
朝、釣り宿で釣老と今日の予定を相談。
そのまま、Savinja川を釣るか
Bled湖方面へ移動しSava Bohinjka川を釣るか。
天候/渓流の状況を見つつ、
釣果次第で気儘に移動できるのが
日釣り券のみで釣りが可能なスロベニアの良いところ。
各川の釣り券を扱う場所さえ分かっていれば良い。
3日連続の釣老は今日、お休みするとのことで
Sava Dolinka川の支流Radovna川で
1人、竿を出すことにした。
…が、Naviにしてやられる。
未舗装の車1台がやっと通れる山道を案内され、
車輪が空転し坂を登れなくなるわ、
マウンテンバイクにブッチギられるわで、
渓流に着いたのは午後3時。
しかも、C&R:39Euroの渓流は
なかなか下りられる場所が少なく
釣り上がりも難しそう。
やっとのことで、何とか2-3時間程釣りが
できそうな区間を見つけた。
しかし、そこにはトップレスで
日光浴をする若いお母さんのいる家族連れ。
見たい気持ちを抑えつつ?!
対岸に渡ると遊歩道があり、
200m程は下がれたので、
釣老が迎えに来てくれるまで、
丁寧につりあがることにした。
結果は、ブラウン天国。
25cm前後のブラウンが我先にと
ピーコックパラシュートに襲いかかってきた。
ここのブラウンは色白で中には朱点が2つしかない個体も。
思わぬ数釣りを楽しみ、入渓点に戻ると、
爺ちゃんも婆ちゃんも
父ちゃんも母ちゃんも子どもも犬も
まっ裸になった家族がいた。
スロベニア人、恐るべし。
釣老(釣輝)こと、プラハ在住(永住)のAさんとスロベニア釣行。
フランスからスイス・オーストリーに跨る
アルプスの尻尾に位置する国、それがスロベニア。
ちょっと北に走れば、先回の遠征地Kals。
Brussels~LjubljanaへのDirect便は、
行きは20:45発で、帰りは18時30分。
無駄なく移動が出来るところがいい。
今回は天候に恵まれ(恵まれすぎてド・ピーカン)
水も平時より少なく、大物を狙うには辛い状況であったが
スロベニアの懐の深さを数釣りで実感することができた。
魚はかなり浅い場所に出てきており、
ドライで釣りあがるには最高のコンディション。
時折、尺アップも混ざるので大変面白い釣りを堪能できた。
印象としては9割がレインボーといったところ。
魚のコンディションは良く、フッキングしてからのファイトも力強い。
吸い込むようにパラシュートをひったくっていくのは
40cmを超えるブラウントラウト。
アキスコのぺなぺな#3では、取り込むのが辛いサイズ。
グレーリングも棲む渓流とのことだったんですが
大きなフライを使っていたためか、1匹も釣れず。
でも、ゼブラトラウトが釣れました。
この時期、20時30分まで釣りができるので
数釣りしたい方に、お奨めの渓流。
宿も1泊2食付で36Euroという破格なお値段です。