trilogyの映画日誌

映画を愛する私trilogyが見た映画の感想をどうぞ。

バベル

2007-04-29 01:05:22 | ★★★★★★★★☆☆
「こんな脚本よくもまあ思いつくもんですね…」


はい、二本目。こちらは公開初日の本日(ってか日付変わってる…)鑑賞です。
菊池凛子がアカデミー助演女優賞ノミネートって事でひたすら話題になったこの作品。でもジャンル的には大衆向けじゃないし、なんか話題性だけがやたらと先行してる気がしないでもないのでちょっと不安でした。でも監督は21gのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(映画好きじゃない限り絶対覚えられない名前ですよね)だし、ケイト・ブランシェットでてるからその時点で観る事決まったも同然ですがね。そんなわけでこちらの作品。



バベル
BABEL


上映時間 143分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2007/04/28
ジャンル ドラマ
映倫 PG-12


キャッチ・コピー
神は、人を、分けた。


監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:
ブラッド・ピット
ケイト・ブランシェット
ガエル・ガルシア・ベルナル
役所広司
菊地凛子


 「アモーレス・ペロス」「21グラム」の俊英アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。日本から役所広司とともに参加した菊地凛子が各国の映画賞レースを賑わせ日本でも大きな話題となる。
 モロッコ。険しい山間部を走る一台のバス。そこに乗り合わせた一組のアメリカ人夫妻、リチャードとスーザン。壊れかけた絆を取り戻すため二人だけで旅行にやってきた。ところが、遠くから山羊飼いの少年が放った銃弾が運悪くスーザンの肩を直撃する。血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐリチャード。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちの面倒をみていたメキシコ人の乳母アメリア。息子の結婚式に出るため帰郷する予定が、夫妻が戻らず途方に暮れる。仕方なく、幼い子供たちも一緒に連れてメキシコへと向かう決断をする。やがて事件を起こしたライフルの所有者として、最近妻が自殺したばかりの東京の会社員、ヤスジローの名前が浮かび上がる。そんな彼の女子高生になる聾唖の娘チエコは、満たされない日々に孤独と絶望を募らせていた…。


公式サイト


すごい評価するのが難しいです。文字通り、「問題作」って感じでしょうか。
でも素晴らしいです。私は好きですね。かなり好きです。腑に落ちない点も少しありますが、それを補う素晴らしい脚本。それにタイトルがいい。「バベル」…これほど的確なタイトル珍しいです。そしてアンサンブル演技。これがいい。
とにかく上映時間がすごい短く感じるほど夢中になりました。全く飽きなかった作品。

ってか絶対感想まとめられません。まあ頑張ってみよう。



脚本
本当まずはこれ。この脚本。素晴らしい。とにかく素晴らしいのです。なんでアカデミー賞とれなかったのかね?ま、実際つっこみたい所もありますけど充分すごい。
話の展開、場面展開、順番、構成がとにかく巧みなのです。
どことなくテーマと言うか描き方が「クラッシュ」に似てる気がしました。多数の人間の人生が些細な事で複雑に絡み合いもつれていく…こういう群像劇っぽいの大好きです。
そしてこの監督の醍醐味であるパズルのように破壊された時間軸。しかもこの作品では時間だけでなく場所もバラバラ。それが徐々に合わさっていく様は本当心地よいです。
人間は言語を操る事ができる動物ですが、実は言語に操られているのではないかと感じました。伝えたい事が伝えられない。世界はバラバラなのでしょうか。


なんか言いたいことがまとまりません。まとめられないです。


さて、東京が舞台になってますが日本人から観ると多少の違和感を感じてしまうかも。でも日本を象徴する着物や鳥居とかが出てくる映画よりははるかにリアルな東京でした。外国人が見たらさぞ変な国だと思うでしょうね。

で、その日本が舞台のエピソード、内容的には重くてすごい印象深いんですが、若干他のエピソードとは一線を画してる気がしました。確かに一発の銃撃から繋がってはくるんですけどね。

だめです。やっぱりまとまりません。



キャスト
正直ブラピの演技は普通。下手ではないですがね。
大好きなケイト・ブランシェット。ほとんど銃弾に倒れて寝てるシーンですが、そこでの夫との会話やそれ以外での会話なんかの目線やため息、全身から溢れる寂しさが素晴らしいです。ってか好きな俳優だと一方的に高評価しちゃうんですけどね。
ガエル・ガルシア・ベルナル、初めて演技見ました。省略(笑)
役所さんも略。

さて、話題沸騰の菊池凛子ですが、上手いです。確かに上手い。とらえどころがない複雑な心境であるチエコを演じきってるとは思います。でもアカデミー助演にノミネートされるほどか?ってのが正直な感想です。全然下手ではないんですがね、なんかやたらと繰り返される性的に大胆な演技が過剰評価されてるのではないかと思いました。確かに挑戦した度胸はすばらしいですけどね。

むしろそれ以外のあまり知名度高くない俳優達の演技のほうがずっと素晴らしかったように感じます。

今回一番驚いたのがアドリアナ・バラーザの演技。正直こんな女優知りませんでした。
でもやばい。マジですごい演技です。魂の演技って感じ。これはアカデミーノミネートも容易に納得。本当鬼気迫るくらいリアルです。正直泣きそうになりました。別に感動させるような場面じゃない所で、彼女の演技に涙流しそうでした。それぐらい上手いです。すごい。これから先要チェックですね。



ジャンルとしての出来栄え
すごい色々な問題提議をしてくる映画です。政治問題や国際関係、異文化理解や障害者のこと、そして何より言語の違いによる相互理解の欠如でしょうか。本当今の世界を断片的にもかかわらず全体像を写してるかのようです。すごいリアルな世界の縮図と言う感じ。なんか本当色々考えさせられます。
全体的に絶望に溢れた映画ですが、希望も同時に見えてきます。
この後世界はどうなったのか…映画で描かれなかった所を考えるとまたすごいややこしいことになりそう。まあ人々は絶対理解しあう事は出来ない気がします。残念ですけどね。





はい、やっぱりまとまりません。とりあえずすごい映画です。「このエピソードいるん?」的なものもありますが、それでも充分すごい。



★★★★★★★★☆☆



8つ星さしあげた所で更新おわり!疲れました。眠い。



ラブソングが出来るまで

2007-04-29 00:28:13 | ★★★★★★★☆☆☆
「愛に戻る道よりも、冒頭の曲の方が良い曲だと思ったのは私だけ?」


4月ももうすぐ終わりに近づき、映画館通いもラストスパート?
はい。一気に二本分更新します。まずは一本目。

予告見るまでまったく知らなかったこの映画。でもその予告見て普通に噴き出しそうになったこの映画。なんかヒュー・グラントがはじけすぎて大変な事になってる!というこの映画。そんなわけで今回の作品はこちらです。




ラブソングができるまで
MUSIC AND LYRICS


上映時間 104分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2007/04/21
ジャンル ロマンス/コメディ/音楽


キャッチコピー
彼は、忘れ去られた80年代のポップスターだった
彼のメロディに彼女の詩(ことば)が出会うまでは──


監督: マーク・ローレンス
出演:
ヒュー・グラント
ドリュー・バリモア
ブラッド・ギャレット
クリステン・ジョンストン
キャンベル・スコット


ラブコメ映画を代表する人気スター同士のヒュー・グラントとドリュー・バリモアが初共演を果たしたキュートなラブ・ストーリー。復活を懸け作曲に励む落ちぶれた元ポップスターと、その助っ人を頼まれたヒロインとの恋の行方を、80年代の懐かしネタを散りばめつつロマンティックに綴る。監督は「トゥー・ウィークス・ノーティス」のマーク・ローレンス。
 80年代に一世を風靡したバンド“PoP”の元ボーカル、アレックス。アイドル的人気も今は昔、現在ではすっかり忘れられた存在となっていた。そんな彼のもとに、若者に絶大な人気を誇るカリスマ歌姫コーラから、新曲を提供してほしいという依頼が舞い込む。またとない復活のチャンスだったが、すっかり曲作りから遠ざかっていた上、作詞が大の苦手のアレックスは悪戦苦闘。そんな時、観葉植物の手入れに来ていたアルバイトのソフィーが口ずさむフレーズを耳にしたアレックスは、彼女の作詞のセンスを確信、渋るソフィーを強引に説得し、二人三脚の曲作りをスタートさせるが…。


公式サイト




はい、普通に満足できたなかなかのラブコメでした。普通に面白かったです。
あの予告で観た80年代ヒュー・グラントは幻ではなかった…(笑) ってなわけで冒頭からまさかのはじけっぷり。彼46歳ですよ(笑) 私が個人的にこういう80年代テイストの音楽大好きなので普通に良い曲だな~とか思って聞いちゃいましたね。まああの踊りとPVの構成は寒かったですけど…。それが良いのです。


脚本
正直言うとあまり話は真新しくない。途中で「ラストはこうなったら綺麗にまとまるだろうな…」とか思ってたら全くその通りの展開でかえって残念。
ところどころ描写が中途半端のような気がしました。なんと言って良いのかわかりませんが、どのキャラも人物描写が統一されてない気がします。特にドリュー・バリモア演じるソフィー。登場したときはかなりキミョウキテレツなキャラで「50回目のファーストキス」を髣髴とさせる不思議系だったのに、いつのまにか過去の恋愛にとらわれ苦しむ普通の女性になってた気がします。ソフィーのお姉さんもなんか笑い取るキャラなのか妹に嫉妬するキャラなのか励ますキャラなのか色々ごっちゃになってた気がします。
でもコメディの部分は上出来でした。ってかとにかくヒュー・グラントがひたすら腰振ってたのが良かっただけかも。
あと、もう救いようが無いくらい支離滅裂な人気歌手「コーラ」のキャラとかもある意味一番リアルで上出来です。


キャスト
ヒュー・グラント素晴らしい(笑) 彼自身、よく俳優引退が騒がれますが、もったいないですねー。本当こういうだらしないけどモテる男役やらせたら絶対右に出るものいないのに。
ドリュー・バリモアは…まあ好きでも嫌いでもない女優ですので。


ジャンルとしての出来栄え
脚本と被りますが、コメディの部分は良いです。くすっと笑える所多数あり。ってかくどいですが冒頭のPVが素晴らしいですね。
ロマンスの方は、どうやって主人公二人が心を通わせて言ったかの描写もやっぱり薄い気がする。なんであんなに惹かれあうようになったのか…本音ぶつけ合うシーンもあったけどなんか物足りない。逆に互いに励ますシーンが多くて、それがお世辞にも聞こえないことも無いって感じでした。



ま、脚本やストーリー展開、人物描写が若干弱い気がしますが、それを全てカバーするヒュー・グラントのはじけっぷりが本当ナイス。ってなわけで、


★★★★★★★☆☆☆



七つ星でございます。おススメです。


ってか予告で初めて知った「ミス・ポター」という映画が超気になります!

オール・ザ・キングスメン

2007-04-26 23:03:08 | ★★★★★☆☆☆☆☆
「骨太な話と濃いキャスト、にもかかわらず描写が薄い?」


はい、四本目の更新です(笑) どれだけ映画を鑑賞溜めしてるんじゃって話ですが…。
これを観ようと決めたのはズバリ予告を見たとき。それまでは全く知らなかったのですが次々に出てくる超豪華演技派キャストの名前。そしてその中には大好きなケイト・ウィンスレット。観ないわけがない。
にもかかわらず全米でもヒットしなかったようだし、賞レースにも全く名前を出さない。
ってか日本での公開劇場少なすぎ。なぜだ?
そんな話題性の無さに不安になりましたが、とっても気になるのでいざ鑑賞。



オール・ザ・キングスメン (2006)
ALL THE KING'S MEN


上映時間 128分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
初公開年月 2007/04/07
ジャンル ドラマ


キャッチコピー
善は、悪からも生まれる。


監督: スティーヴン・ザイリアン
出演:
ショーン・ペン
ジュード・ロウ
アンソニー・ホプキンス
ケイト・ウィンスレット
マーク・ラファロ


 ロバート・ペン・ウォーレンのピュリッツァー賞受賞作を49年に続いて豪華キャストで再映画化した政治ドラマ。政治の腐敗に憤り知事選に名乗りを上げた理想に燃える一人の男が、いつしか自らも悪の道へと落ちていく姿を描く。主演は「ミスティック・リバー」のショーン・ペン、共演に「アルフィー」のジュード・ロウ。監督は「ボビー・フィッシャーを探して」のスティーヴン・ザイリアン。
 1949年、ルイジアナ州メーソン市。郡の出納官を務める実直な男ウィリーは、小学校建設に絡む役人の汚職を告発して逆に自分が職を追われるハメに。上流階級出身の新聞記者ジャックは、そんなウィリーに興味を抱き交流を持つ。やがてその小学校で欠陥工事が原因の事故が起こり、ウィリーは一躍注目の存在となる。それに目を付けた州の役人タイニーに担がれ、いきなり知事選に出馬するウィリー。しかしそれは、対立候補の票を割るためのタイニーの策略だった。ことの真相をジャックから聞かされたウィリーは、与えられていた演説原稿を破り捨て、自分の言葉で聴衆に語り始めた。この演説が貧しい人々の心を打ち、ウィリーは地滑り的勝利を収め、ついに知事の座を射止めるのだったが…。


公式サイト



良く出来てます。演技も期待したとおりでぬかりない。
なのにどこか消化不良。そんな作品でした。う~ん、その原因を考えて見ます。


脚本
前半の展開はいたってわかりやすいし、テンポも良い。主人公の演説シーンとかは本当良く出来てる。主人公が知事になるまでは本当上出来です。
でもそこから主人公がいかに悪の道に染まっていくか、いかに政治が腐敗していくのか、さらには人物関係がいかに壊れていくのかがしっかり描写しきれて無い気がするんです。人物描写が薄い。残念ながらそう感じました。
その結果、特に主人公の知事に感情移入できず、彼が善なのか悪なのかがみえてこない。まあ設定上彼は「善」であり「悪」なのだから狙ってそうしたのかも知れませんが、逆に言うと悪の要素が見えてこない。権力に取り付かれてたのは伝わってきましたが。
人間関係のほうも似た感じです。なぜそれぞれが互いに惹かれあうものをもち、或いは反する部分があったのかがちょっとすんなりと解釈できませんでした。


キャスト
基本的に大満足です。素晴らしい。
ショーン・ペンの演説シーンは圧巻。ど迫力です。鬼気迫るくらいで怖かった。上手い。ジュード・ロウもすっかり演技派ですね。繊細な演技って言葉がに合う気がします。アンソニー・ホプキンスも相変わらずうまい。渋みが効いた抑えた演技がいいです。一言一言が重い。レクター博士と同一人物とは思えない(笑)
さて、大好きなケイト・ウィンスレットは、正直外れがない演技って感じでした。ま、相変わらず上手いけどね、ホリデイの方がずっと好きです。今回彼女の役も描写が薄かった気がします。それが原因ってことにしておこう(笑)

あと、あまり言いたくないですが、ジュード・ロウもケイト・ウィンスレットも若き日を演じるのは多少無理があるかと…。特にケイト・ウィンスレットに関しては認めたくないんですが…。



ジャンルとしての出来栄え
ドラマとしての描写は薄いですが、音楽は壮大だし、ロケ地や衣装も充分な出来。飽きることなく最後まで見れました。重厚感は常に漂っています。




描写は薄く感じたとはいえ、本当人間の善と悪は紙一重で誰しもが持つものではないかと思いました。そもそも何が善で何が悪なのかって話まで考えがいきそうです。色々と考えさせられる映画でした。権力ってのは怖いですね。


ま、惜しい所はありますが、豪華キャストの演技のぶつかり合いには充分満足でしたし、出来も決して悪くは無い映画。むしろもっと注目されても良い映画だと思います。なんで本当こんなに宣伝されてないんだろう。そんな感じで、まあ普通の


★★★★★☆☆☆☆☆


5つ星でございます!

ふう。これでとりあえず現時点で観た映画の感想は全て網羅。超疲れました。
ところがですね、残りわずかとなった4月。まだまだ映画観ます。現時点で6本劇場で見てますが、まだまだ足運びますよ。暇ではないんですがね。ま、GWに突入って事で普段よりはやっぱり多少時間に余裕あるので。ってか今の打ち身とかないと後で忙しくなった時大変or公開終わってそうだから。

できるだけ見たその日に書くよう頑張ろう!

サンシャイン2057

2007-04-26 22:08:23 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
「終わりよければ全て良しとはいうけれど、この場合は…」



本日三本目の更新(笑) こちらも見てから時間経ってるからなぁ。公正な評価が出来るかどうか。ま、頑張ります。

全然知らなかった映画ですし、特に注目されてる映画でもなかった気もしますが、ジャンルとしては好きなSFの様だし、出てるクリス・エヴァンスやミシェル・ヨーがちょっと気になる。そして真田広之が前面に押し出された予告に惹かれ、いざ鑑賞です。まぁその予告が「え、この映画ってSFのアクション?ホラー?」って感じで良くわからなかったのですが…(笑)



サンシャイン 2057 (2007)
SUNSHINE


メディア 映画
上映時間 108分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (FOX)
初公開年月 2007/04/14
ジャンル SF/サスペンス/ホラー


キャッチコピー
2057年、人類は、太陽滅亡の危機を救えるのか?
危険で予測不可能な旅が始まる


監督: ダニー・ボイル
出演:
キリアン・マーフィ
真田広之
ミシェル・ヨー
クリス・エヴァンス
ローズ・バーン


「トレインスポッティング」「28日後...」のダニー・ボイル監督が宇宙空間を舞台に描く異色SFサスペンス・アドベンチャー。脚本は「28日後...」に続きアレックス・ガーランドが担当。太陽の死滅が近づき、存亡の危機を迎えた人類の最後の希望を託され、太陽再生のために宇宙船に乗り込んだ男女8人の壮絶な運命をスリリングかつミステリアスに綴る。主演は「28日後...」のキリアン・マーフィ。日本からも「たそがれ清兵衛」「亡国のイージス」の真田広之が参加。
 50年後の未来。地球上の全ての生命の源である太陽の活動が終焉を迎えようとしていた。人類に残された最後の望みは、太陽を再生させるための核爆弾を積んだ宇宙船“イカロス2号”。そこには船長のカネダをはじめ、男女8人のエキスパートが乗り込み、命がけのミッションに挑もうとしていた。太陽からの強大な熱を巨大なシールドで回避しながら慎重に太陽へと接近していくイカロス2号。やがて一行は、7年前に同じミッションに向かったまま消息を絶ったイカロス1号の救難信号を受信するが…。


公式サイト



ストーリーの序盤から美しい太陽の映像。
そして良く出来た、非常に良く出来たリアルな宇宙船内部のセット。
そして次々に起こるハプニング。なかなか迫力ある映像で迫る、危機に次ぐ危機。
気がつけばとても夢中に鑑賞してる自分がいました(笑)


が!!!


後半からこの映画は何を目指したのだ?ってくらいに話の展開が滅裂。話すとネタバレになってしまうのですが、ホラーやサスペンス的要素が急に強くなってきて、とにかくわからない。そしてその意味不明さがラストに近づけば近づくほど加速してそのまま終わりました…。


う~ん、終わりよければ全て良しとは良く言うけど、これは全く逆。どう評価していいのやら。難しいですね…。

以下ネタバレ含まれてきますのでご注意を。



脚本
話のスケールは非現実とはいえ壮大。太陽を目指すってのが斬新です。ま、非現実的すぎる気もしますがね(笑) SFだから大目に見よう。
アクシデントが原因で次々に問題発生、死者も次々…って展開は特に真新しくも無いですが、それでも緊張感高める出来栄え。上出来です。

ところがね、本当後半がねぇ…。

まず予告でもでてたけど「いるはずのない5人目の乗員」。これが登場したあたりから作品のニュアンスががらりと変わる。サスペンスと言うより、むしろホラー。一人、また一人とこの「5人目の乗員」に襲われる…。完璧にホラーでしたね。なんかグロテスク(画面ぼやけてるけど)な映像まで出てくるし。
ってかこの5人目の乗員がちょっと非現実過ぎる。てかもっと説明してほしかった。本当唐突過ぎる展開に唖然。
そのままラストにかけて今何が起きてるのかもうわけわからないまま突っ走る…。

鑑賞直後に思ったのは「何だ、この映画は…?」(笑)



キャスト
国際色豊かにしたのは成功でしょう。でも現実的に考えたら、こんな重大な任務にもかかわらず、文化や考え方の違いが船内でぶつかったりしたらまずいのでは?ま、そこは訓練されてるでしょうけど。
それぞれのキャラクターの特徴や性格は割としっかりと描写されててわかりやすい。
真田広之、すごい頑張ってました。予想以上に英語を綺麗に喋っていたように感じます。練習したんでしょうね。若干せりふを言う事にイッパイイッパイになってる感もあった気もします(笑)
ですが、登場人物としては船長だけど真っ先に死ぬ(笑) 早すぎの気もしたぐらいあっさりと。彼を軸にしたあの予告編は一体…。死んでからは彼の描写は一切なく完全に記憶から消えましたとさ。


ジャンルとしての出来栄え
そうです。これが評価しづらい。できない。でもどういった映画が撮りたいのか全くつかめないと言う事で、ちょっとこれは納得できないですね。


パンフ読んだら、このダニーボイルと言う監督自体が変わった映画で有名だそうで。賛否両論が常に付きまとうみたいです。ザ・ビーチとかの監督。

正直馴染めませんでした。前半良かったのになぁ。本当評価するのが難しい…。う~ん、難しい。
ま、わざわざ観てくれと勧める気にはならないのでちょっと厳しく


★★★☆☆☆☆☆☆☆



3つ星でお願いします!

プロジェクトBB

2007-04-26 21:51:00 | ★★★★★★☆☆☆☆
「新鮮さがないのがかえって新鮮で安心。これぞジャッキー!」



本日二本目の更新です。こちらは劇場作。みてから一週間以上経過してますが…。

いや~、やってきましたジャッキー映画。それも香港映画で。プロジェクトAシリーズとは関係ありませんが、BabyとかけてBBとした点がユニーク。ってなわけで今回の作品はこちらです↓ 私がハリウッド作以外を見るなんて本当珍しい。



プロジェクトBB
ROB-B-HOOD



上映時間 126分
製作国 香港
公開情報 劇場公開 (UIP)
初公開年月 2007/04/07
ジャンル アクション/コメディ


監督: ベニー・チャン
出演:
ジャッキー・チェン
ルイス・クー
マイケル・ホイ
カオ・ユアンユアン
ユン・ピョウ


お人好しの泥棒3人組がひょんなことから赤ちゃんの面倒を見るハメになり、その元気な赤ちゃんに振り回されるジャッキー・チェン主演のアクション・コメディ。共演は、ジャッキーとは「キャノンボール」以来26年ぶりとなるマイケル・ホイと「エレクション」のルイス・クー。監督は「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のベニー・チャン。
 サンダル、フリーパス、大家の3人は腕のいい泥棒チーム。そんな彼らのモットーは“盗みはすれど非道はせず”、強盗や誘拐には一切関わらないと固く誓ってきた。しかし私生活では、ギャンブル中毒のサンダルに妻そっちのけで金持ち女に貢ぎ続けるフリーパス、20年前に我が子を失って以来情緒不安定の妻を抱える大家と悩み多き日々。そこへ不運が重なり追いつめられた3人は、ついに自らの禁を破ってしまう。ギャングのボスから大きな仕事を請け負い、富豪のリー家から赤ちゃんを誘拐してしまうのだが…。



いや~、なんだか相変わらずの映画って感じです!
でもこれは決して「新しさがない」と批判しているのではなく、「いつものジャッキーが帰って来た!」という大変肯定的なものなので誤解なきように(笑)

とにかくわかりやすいストーリー。別に無くてもいい気もするけど、ちょこっと感動させる場面が多数。お決まりと言っても過言ではないコテコテのお笑い的要素。全てがなんだかハリウッド作では見られないような気がして、なんか逆に新鮮でした。これぞジャッキー!?肝心のアクションは後述しますね。


脚本
ツッコミどころ多数です(笑) 先ほど言ったとおり、なくても良いようなシーンもあれば、んなアホな的展開もあり。アクションを見せたいがために、むりやり話が展開されていく感じは否めません。普段の私ならなかなかの酷評出してもおかしくないかもね。
でもそんなのはいいのです!ジャッキーだから!!!


キャスト
正直詳しくないのでなんともいえませんが、どの俳優もバッチリの配役で全く文句なし。今回印象に残ったのは「フリーパス」を演じたルイス・クー。アクション頑張ってるし、肉体美も綺麗。そして顔が整いすぎたかのように男前。こりゃ香港の女性陣はノックアウトですかね?


ジャンルとしての出来栄え
もうアクションは相変わらず盛りだくさんで本当楽しみ!真新しさがなくなってきた気もしますし、最近で言えば香港国際警察とかの方が好きなんですが、それでもやっぱりさすがのアクション。ジャッキー何歳?飛ぶわ跳ねるわ走るわで大満足。
そしてコメディのバランス。赤ちゃんに四苦八苦する様子も楽しめましたが、それ以外の細かい点でも本当笑った。普通に笑いましたね。



ジャッキーファンなら文句無く受け入れられる作品なのではないでしょうか?まあ私は筋金入りのファンって程でもないので、そういった熱狂的方々がどう受け取るかはわかりませんが。少なくとも私は満足満足。細かい事はなぜか気にならなくなるんですよね。
ま、普通に楽しめたと言う事で今回は


★★★★★★☆☆☆☆


六つ星です。

ジャッキーと言えばラッシュアワー3がもうすぐ。こちらも超楽しみです。

エリザベス

2007-04-26 21:32:36 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
「私の苦手なジャンルは歴史ドラマだと再確認」



相変わらず更新サボってました。その間訪れてくれた方、本当スイマセン。そしてありがとうございます。なかなかその気にならず…。
それでも映画は見ております。かなり見ております。忙しいですが映画だけは見てます。映画見てるから普段の生活が忙しくなるのかも…。

前置きはともかく、先日見たDVDの紹介。主演がケイト・ブランシェットなので以前から気になっていた作品です。その他にも気になる俳優ぞろぞろ。ただ歴史ものが苦手な私にとってはちょっと抵抗もあったのですが…。本当世界史無知なので。


エリザベス
ELIZABETH


上映時間 124分
製作国 イギリス
公開情報 劇場公開 (ヘラルド)
初公開年月 1999/08/
ジャンル ドラマ/歴史劇


キャッチコピー
世界の映画賞、堂々16部門受賞!!!
その瞳が、唇が、その存在が革命<ヴァージン・クイーン>25歳。


監督: シェカール・カプール
出演:
ケイト・ブランシェット
ジョセフ・ファインズ
ジェフリー・ラッシュ
クリストファー・エクルストン
リチャード・アッテンボロー


カトリックとプロテスタントの争いが激化する、16世紀のイングランド。エリザベスは、腹違いの姉で、彼女をロンドン塔に幽閉したメアリー女王の崩御後、世継ぎとして弱冠25歳の若さでイングランド女王に即位する。エリザベスには愛する恋人ダドリーがいたが、女王の立場は関係の緊迫した隣国との政略結婚を迫る。様々な謀略が渦巻き絶えず命を狙われるエリザベス。そんな苦悩が続く中、カトリックの最高権力・ローマ法王による謀反計画を知ったエリザベスは、対抗権力の粛清を行う……。



正直難しかったです!さらには疲れてた状態で見たということもあって、絶えず睡魔との闘い!正直何度もやられかけました。
というわけで、ぜんぜんストーリーを把握できておりません。その上で評価して良いのかわかりませんが…。


脚本
正直判断できません。何しろ登場人物が多く、その人物関係がややこしい。どことどこ、誰と誰がどのように敵対してるのか、予備知識ない人にはさっぱり。
これが脚本のせいかどうかも判断できません。スイマセン。


キャスト
これは満足(笑) ケイト・ブランシェットはやっぱり綺麗。そして演技が上手い。まあ「アビエイター」のときほどの衝撃は受けませんでしたが。あの演技は本当やばかったですからね。
ジョセフ・フィアンズ、なんかこういった時代物のヒラヒラの美しい衣装イメージしか私にはないんですが、それもそのはず。彼の出演作「恋に落ちたシェイクスピア」しか見てません。でも似合ってます。高貴なジェントルマンが適役。
そしてジェフリー・ラッシュです。もう本当名バイブレイヤーですね。最高に格好いいです。なんかセリフや動き全体からオーラがにじみ出てる。これまた「恋に~」でも出てたはずですが。偶然? 彼と言えばもうすぐ「パイレーツ~」の第三弾が公開。世間はジャック・スパロウが帰って来ると大騒ぎしてますが、私はバルボッサが気になってしょうがない(笑)


ジャンルとしての出来栄え
歴史ドラマということで衣装とセットはとにかく壮大で豪華絢爛。これ見るだけでも見る価値ありだと思います。


そして最終的な評価。う~ん、とにかく集中できなかった作品なので評価しようが無いです。
でも正直めちゃくちゃ元気な時に見たとしても眠たくなってた様な気もする…。
というわけで思いっきり私の苦手な映画でしたが、つまらないというわけでもない。そしてその豪華キャストと豪華衣装は大変素晴らしい。★三個かなーとも思ったのですが。、ジェフリー・ラッシュに免じて(笑)、



★★★★☆☆☆☆☆☆


って感じです!好きな人は好き、ハマる人ははまるだろうからおススメします。私も機会があれば再トライしたい。


ちなみにこのエリザベス続編が同じくケイト・ブランシェット主演、同じ監督で作られてます。予告も公開されてますよ。タイトルは「The golden age」。共演がクライブ・オーウェンにサマンサ・モートンってことで、苦手にもかかわらず気になってます(笑) 多分劇場で見ちゃうんだろうね。

ホリデイ

2007-04-19 00:10:25 | ★★★★★★★★★☆
「ケイト・ウィンスレットに共感&惚れた(笑)」

はい、一気に更新してます。
これまた豪華共演ってことで気になってました。しかも大好きな演技派ケイト・ウィンスレットがロマコメってことで期待は高まる。その相手がジャック・ブラックだし。


ホリデイ
THE HOLIDAY

上映時間 135分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (UIP)
初公開年月 2007/03/24
ジャンル ロマンス/コメディ

キャッチコピー
人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある


監督: ナンシー・マイヤーズ
出演
キャメロン・ディアス
ケイト・ウィンスレット
ジュード・ロウ
ジャック・ブラック


アメリカとイギリスに暮らす2人の女性が、クリスマス休暇の間だけお互いの家を交換する“ホーム・エクスチェンジ”で、それぞれに運命の恋と出逢うさまを描いたロマンティック・コメディ。主演はキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレット、共演にジュード・ロウとジャック・ブラック。監督は「恋愛適齢期」のナンシー・マイヤーズ。
 ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは、未だに忘れられずにいた元恋人の婚約発表を目の前で見せられ動揺する。一方、ロサンジェルスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダは、相手の浮気が原因で同棲中の恋人とケンカ別れしてしまう。そんな傷心の2人は、インターネットを介して出会い、“ホーム・エクスチェンジ”することに。それは、お互いの家を交換し、相手の家具や車を自由に使えるという休暇の過ごし方。こうして、まったく違う環境で2週間のクリスマス休暇を送ることになったアイリスとアマンダ。やがて、アイリスはアマンダの仕事仲間マイルズと、一方のアマンダはアイリスの兄グラハムとそれぞれ出会い、そして恋に落ちるのだが…。



いや~、我ながら単純だと思いますが、すっごい面白かったです(笑) こればっかりですね。


脚本
現実にはまずありえません。主人公達が揃いも揃ってこんな良い人ばかりだなんて(笑) ホーム・エクスチェンジって本当にあるみたいですが、その先でこんなにうまいこと出会いがあるわけない(笑)
しかし、それも全部許したくなるほどの良いお話。夢のあるお話。心温まるお話


キャスト
主演四人はいまや一人で主演張れる俳優ばかりですが、これが見事に調和し合っててビックリ。これだけ主役級が集まれば互いに自己主張しようとしてぶつかりあってもおかしくないのにね。
とにかくケイト・ウィンスレットがたまんなかったです(笑) エピソード的に一番私に当てはまるものであったし、さらに演技がやっぱり上手い。本当うまい。はまり役。ますます好きな女優になりました。
キャメロン・ディアスは相変わらず元気な演技が似合いますね。
ジュード・ロウは二枚目がとにかくバッチリ。それでいて涙もろい役ってのが面白かった。
ジャック・ブラックもはまり役。ピッタリです。


ジャンルとしての出来栄え
とにかくコメディとロマンスのバランスが完璧。色々笑いました。面白い。
一番笑ったのは一瞬登場したあの「超豪華俳優カメオ出演」ですかね(笑) リンジー・ローハンとジェームズ・フランコが予告編ででてきたのもニヤリ。ナプキンマンも面白かったです。
若干ロンドン側のエピソードが重視されてる気がしました。気のせいかね?ってかジャック・ブラックの出演場面が短い気がする。残念。



誰もが予想するとおり、ロマコメらしいハッピーエンドで終わります。しかし冷静にこの後を予想すると絶対に上手く行かない気もするんですが…。まあその辺は大目に見てあげても十分ですがね。

はい、これだけ褒めておきながら、最終的な判断は…



★★★★★★★★★☆…9つ星で!


なんか満点はそう簡単にあげたくないだけかも。スイマセン。
まあロマコメ苦手な人はやっぱり苦手な映画かもってことで9つ。


はい、ここまでで劇場作三本ぶっ続けで書いて疲れました。現時点でDVDも今月一本見てますが、それはまた後日。

ブラッドダイヤモンド

2007-04-18 23:48:53 | ★★★★★★★★★☆
「アカデミー主演&助演がなぜ獲れない?」



これも見てから一週間以上経ってますが…さくさく紹介入りますー。



ブラッド・ダイヤモンド
BLOOD DIAMOND

上映時間 143分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2007/04/07
ジャンル サスペンス/ドラマ

キャッチコピー
ダイヤの価値を決める“4つのC”──
color(色) cut(カット) clarity(透明度) carat(カラット)
しかし、実は5つめのC<conflict>が存在することを、あなたは知る──

[自由][家族][真実]──彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た。


監督: エドワード・ズウィック
出演:
レオナルド・ディカプリオ
ジェニファー・コネリー
ジャイモン・フンスー
マイケル・シーン


内戦の続くアフリカ奥地を舞台に、隠された巨大なピンク・ダイヤモンドをめぐって3人の男女の運命が交錯する社会派アドベンチャー・スリラー。監督は「ラスト サムライ」のエドワード・ズウィック。出演は、ダイヤの密売人にレオナルド・ディカプリオ、ダイヤ密輸の実態を追う女性ジャーナリストにジェニファー・コネリー、ダイヤ採掘に駆り出された愚直な男にジャイモン・フンスー。ダイヤモンド業界の暗部に光を当てた内容が社会的な議論をも引き起こした衝撃作。
 激しい内戦が続く90年代のアフリカ、シエラレオネ。愛する家族とつましくも満ち足りた生活を送る漁師ソロモン。しかしある日、反政府軍RUFが襲撃、ソロモンは家族と引き離され、ダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられる。そんな中、彼は大粒のピンク・ダイヤを発見、その直後に起きた政府軍による来襲の混乱に紛れてダイヤを秘密の場所に隠すのだった。一方、ダイヤの密輸に手を染める元傭兵ダニーはある時、密輸に失敗し投獄される羽目に。すると、その刑務所にはソロモンも収容されていた。そして、彼が巨大ピンク・ダイヤを見つけ隠していることを耳にしたダニーは釈放後、ソロモンも出所させ、家族捜しに協力する代わりにダイヤの隠し場所を明かすよう迫る。また、アメリカ人女性ジャーナリスト、マディーに対しても、彼女が追っている武装組織の資金源“ブラッド・ダイヤモンド”の実態に関する情報をエサに、自分たちへの協力を取り付ける。こうして3人は、それぞれの思惑を胸に、ピンク・ダイヤを目指す危険な道へと進んで行くのだが…。

公式サイト



これはすごい。期待をしていなかったわけではないんですが、予想をはるかに上回る出来栄え。娯楽策の雰囲気を残しつつも骨太な社会派ドラマに仕上げた一級映画でした。うん、素晴らしい。


脚本
うん、まず脚本が良いです。主人公二人の切ないロマンスや、迫力の銃撃戦やチェイスシーンなども盛り込みつつも、映画全体の骨格であるドラマ性は失ってません。バランスが絶妙です。事が良いように進みすぎな気もしますが、作品のテンポを保つためになら問題ない程度だと思います。話もわかりやすい。ディカプリオ演じる善でも悪でもない主人公の描き方が見事。ちょっと批判したい点はまた後で。

キャスト
これ、とにかくこの映画で語るべきは主役3人の抜群の演技力。なぜアカデミー受賞しなかったのだろう。本当上手かった。ディカプリオの演技に涙し、ジャイモン・フンスーの演技に震え、ジェニファー・コネリーの演技に心動かされました。とにかく皆素晴らしい。もうとにかくいいものはいいです。何が良いとかじゃなくて、全部良い。


ジャンルとしての出来栄え
脚本とちょっと被ってしまいますが、とにかくバランスが見事。あくまでも社会派ドラマとしてのリアリティは失うことなく、アクションなどで盛り上げます。
本当考えさせられる映画でした。正直目を覆いたくなるような描写が多数。虐殺とか殺戮とか…本当辛かったです。ダイヤを巡ってこんな現実があるのかと思うと本当考えさせられます。



監督は商業面も考えアクションシーンを入れたそうですが、正直なくても充分見る価値ある映画だと思います。実際迫力あったしテンポの邪魔になるどころか、作品にスピード感や切迫した雰囲気をもたらしてたので良いとは思うんですが、個人的には無い方が良かったかと。爆撃のシーンとかあるとやっぱり「これで無実の人が死ぬな…」とか思ってしまいます。せっかく劇中全体で「これだけ無実の人が命を落としている!」てのを訴えてるのにね。でもバランスには問題ないから許せます。
本当色々と考えさせられる映画。私たちがすべき事はまず現実を知ること。本当それ。無知の怖さを思い知らされます。

ぜひ見てほしいです。でも内容が重いです。苦手な方は控えた方がいいかも。
娯楽的要素は無くてもよかった気がする。そこだけが惜しいって事で…



★★★★★★★★★☆…9つ星で!


でも10星あげてもいいかなーってくらい素晴らしいです。

ハッピーフィート

2007-04-18 23:22:27 | ★★★★★★★☆☆☆
「リアルとイマジネーションの見事なまでの融合」


かなり前になってしまい、的確な感想書けない気がしますが…とにかくやっとのことで更新。踊るペンギンムービーという異色のフルCGアニメ、

「ハッピーフィート」

を見ました。声優がこれだけ豪華じゃなかったら多分見なかったかも。まあミュージカルって事で多少気にはなってましたが。



ハッピー フィート
HAPPY FEET

上映時間 108分
製作国 オーストラリア/アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2007/03/17
ジャンル アドベンチャー/ファミリー/ミュージカル

キャッチコピー
このステップが、ぼくの気持ち。

超オンチな“マンブル”は、いつもひとりぼっち…。
彼が踊りはじめたとき、奇跡が起きる!

監督: ジョージ・ミラー
声の出演:
イライジャ・ウッド
ブリタニー・マーフィ
ヒュー・ジャックマン
ニコール・キッドマン
ヒューゴ・ウィーヴィング
ロビン・ウィリアムズ

南極に暮らす皇帝ペンギンたちの世界を歌と踊りで綴るファンタジー・ミュージカル・アニメーション。誰もが自分だけの“心の歌”を持っているペンギンたちの中にあって、音痴なうえにペンギンらしくないステップでダンスを踊る青年ペンギンが、周囲のイジメや無理解を乗り越え自分の生き方を貫き通す姿を、数々のヒット・ナンバーと共に描く。主人公の声にイライジャ・ウッド。その他、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、ロビン・ウィリアムズ、ブリタニー・マーフィら豪華スターが声優を務め、みごとな歌声を披露。監督は「マッドマックス」「ベイブ/都会へ行く」のジョージ・ミラー。2006年度のアカデミー賞では、ディズニーの「カーズ」を抑えてみごと長編アニメ賞を受賞。
 そこは皇帝ペンギンの国、エンペラー帝国。彼らにとって何より大事なことは、自分だけの“心の歌”を見つけること。歌でハートを伝えられなければ、大人になった時に最愛の人に巡り逢うことは出来ないのだった。ところが、ノーマ・ジーンとメンフィスの間に生まれたマンブルは筋金入りの音痴。しかも、ハートを伝えようとすると、歌の代わりに誰にもマネの出来ない華麗でハッピーなステップを踏んでしまうのだ。ほどなくペンギン失格の烙印を押され、仲間はずれにされてしまったマンブル。そんな彼は、ひょんなことからアデリー・ペンギンのノリノリ5人組“アミーゴス”と出会い、自慢のステップを褒められ自信を取り戻すのだったが…。

公式サイト



いや~、普通に面白い映画でしたよ(笑) 存分に楽しんでる自分がいました。自然と笑顔にならざるを得ないような映画です。

脚本
まあ普通のお話と言えば普通です。最後は皆ハッピーになるんだろうなってのはまあ予想できる。でも環境破壊とか、我々人間(映画の中では「エイリアン」)がいかに自己中な生物かとか扱ってる内容は結構深かったりもする。
でもところどころにテンポ良くアクションが盛り込まれてて興奮した。これがかなり良い出来。めちゃくちゃスピーディーで手に汗握ってましたね(笑)


キャスト
今回は声の出演が超豪華。そんでもって揃いも揃ってめちゃくちゃ上手い。焼くには待ってるってだけじゃなくて歌がね。とにかく上手い。
一番驚いたのはヒュー・ジャックマンですかね。あんなダンディーで渋い声の持ち主とは…。
あ、長老がヒューゴ・ウィービングだったと今知りました(笑)


ジャンルとしての出来栄え
とにかくCGの出来に唖然。多少デフォルメされて入るものの、とにかくリアル。毛が一本一本までめちゃくちゃ丁寧で、肌の質感とかも超リアル。
それでいてそんな完成度高いペンギン達がものすごい数でものすごく踊るからすごい。とにかくすごい光景。すごいアイディア。


とにかくリアルなんです。ペンギンの生態をどれだけ検証したんでしょうか?踊ったり唄ったりするものの、そのほかの行動(歩く、はねる、泳ぐ…)なんかはもはや本物のペンギン。すごい。
ミュージカルシーンが多少前半に集中しすぎてたのが残念かな。まあ充分満喫しましたけどね。


絶対字幕でみることをおススメします。と言うわけで今回は


★★★★★★★★☆☆☆

7つ星って感じです!

お知らせpart2

2007-04-16 21:16:02 | 未分類の日誌
お久しぶりです。

さて、更新が滞っております。訪問してくださった皆様すいません。なかなか時間をかけて更新できません。

以前も言っていますが、次回更新こそいよいよリニューアルです。本当です。やっとアイディアがまとまりました。どんな風に変わるかといいますと、

(以下、一回の投稿の全体の構成)


「その映画を一言で表すコメント、一文などなど」
(映画を見た人だけが分かるようなコメントの時もあるでしょう)


「適当に一言」
(今までの日誌同様、余談が入ります。どれだけ見たがっていたかとかを熱く語るでしょう)



「作品情報」
(今までと同様です。
・タイトル(邦題&原題)
・上映時間や製作国
・キャッチコピー
・監督
・あらすじ

これに、

・公式サイトURL

を加えます。気になった人がすぐに飛べるようにね。





「私の感想」

感想ももっと読みやすいように、ある程度項目を作りました。

・まず一言
・脚本
・キャスト
・ジャンルとしての出来栄え(アクションならアクション、サスペンスなら演出とか)
・最後に一言

って感じです。基本的に「脚本」「キャスト」「ジャンルとしての出来栄え」に関してはどんな作品でも語ることにしました。
最初と最後の一言は、良い映画を見たときは全然まとまらないと思いますのでよろしくです。





「五段階評価」
そして最後に私の5段階評価をつけます。私は基本的に映画をけなさないんで公正な評価をつけられるか不安なのですが…。一応これを基準にカテゴリーも分けました。
ちなみに各段階の解説ですが、


★★★★★…5つ星

今すぐ劇場に走れと言う意味です(笑) DVDならレンタル店にダッシュしなさい。忙しくても見てください。
とにかく私のドツボにはまった映画だけが当てはまります。お願いだからあらゆる人に見てほしい。この素晴らしさを分かち合いたい。そんな映画が入ります。なかなか少ないと思いますね。


★★★★☆…4つ星

不満な点はあるにしろ気にするほどでもなく、充分満足したという作品が入ります。時間に余裕あればぜひ見てください。基本的に批判しない私からすればなかなかの数の作品が当てはまる気がします。


★★★☆☆…3つ星

見て損はしなかった。でも納得できない所も確かにある。まあ普通の作品ってことです。時間だけでなく、お金にも余裕があれば見るべき映画って感じでしょうか。とりあえずおススメする映画ってことで。多分これに当てはまる映画が一番多いでしょうかね?迷ったらとりあえずここに入れるだろうってことで。


★★☆☆☆…2つ星

ちょっと不満な点が多い作品がこちら。特に興奮も感動もしなかった作品?本当に気になる方にだけおススメする作品って感じで。劇場作ならDVD化を待ち、DVDならテレビ放映を待ってから見てもいいのでは?的作品です。映画好きじゃなければ見なくても良いでしょう。



★☆☆☆☆…1つ星

お金の無駄。見なくても良い。見るな、とまでは言いませんが、私は二度と見なくても良いかな的衝撃作が当てはまります。何が良いのか私には分からなかった作品。フォローしようと思っても難しい作品。とにかく残念な作品がこちら。ほとんどの作品が当てはまらないと思います。よっぽどの作品だけが入ります。まあこのカテゴリーに入れる必要がある映画に出会わなければ良いんですが!


こんな感じで。あくまでも私の主観でランク付けしてるのでご了承下さい。私の好きな俳優が良い演技してたってだけで★が一つ増える可能性大です。スイマセン、適当で。
反論や意見あればなんなりとどうぞ。







ちなみに今月ですが、今の所

劇場3本、DVD1本

です。なんだかんだで見てます。
ですが今日はもう疲れました。すいませんがまた時間的余裕をみて更新します。

それでは次回からもよろしくお願いします。

過去の作品ももし時間的余裕があれば5段階でカテゴリー分ける予定です。