trilogyの映画日誌

映画を愛する私trilogyが見た映画の感想をどうぞ。

ハイスクール・ミュージカル

2008-03-31 22:29:04 | ★★★★★★★☆☆☆
「今年度初(&最後)のTVムービー鑑賞ですね」



なんか色んな方面から絶賛の声を聞くってのと、
ミュージカル好きだってのと、
ディズニー好きだってのと、
ツタヤカード更新で、一本タダで借りれるってのが

要因でみてみました。正直最後の理由が一番でしょうが(笑)


いやー、テレビムービー見るの初めて?いや、そんなことはないでしょうが、ものすごーく久しぶりだと思います。劇中でCM入る感じ(もちろんDVDでは入りません)がなんか懐かしいですね。

個人的にはザック・エフロンが気になっております。


ハイスクール・ミュージカル
HIGH SCHOOL MUSICAL


放映日 2006/08/19
放映時間 20:00~20:45
放映曜日 土曜日
放映局 ディズニー・チャンネル
製作国 アメリカ
ジャンル コメディ/ミュージカル/青春


監督: ケニー・オルテガ
出演:
ザック・エフロン
ヴァネッサ・アン・ハジェンズ
アシュリー・ティスデール
ルーカス・グラビール



イースト高校のバスケ部キャプテン、トロイ・ボルトン(ザック・エフロン)は、旅行先のパーティーでガブリエラ・モンテス(ヴァネッサ・アン・ハジンズ)という少女とデュエットしたのがきっかけで心惹かれる。新学期、ガブリエラは同じ高校に転校してきていた。彼女は「天才少女」で、学力コンテストのエースと期待されていたが、トロイと同じく歌に目覚めた彼女は一緒に演劇部のミュージカル・オーディションへ。二次選考へ進んだ二人をねたむ演劇姉弟シャーペイ・エヴァンス(アシュリー・ティスデイル)とライアン(ルーカス・グラビール)は何とか二人を二次選考に参加させない手を打とうとする…。




いやー、ディズニーですねー(笑)
とにかくハッピーエンドに向けて楽あり苦ありでめくるめく青春ドラマって感じです。楽しかったです。
が、不満なのは、なぜだか良くわかりませんが音質に違和感を猛烈に感じました。歌が下手とかじゃなく、なんかあからさまに歌声を後乗せしてる感じです。かといって口と音があってないってわけでもないんですが、間違いなく本人の声なんでしょうが、そもそもミュージカル映画は歌は別録りが普通でしょうが…
なぜだか曲によっては違和感がつきまとってしまいました。この直後試しにドリームガールズをちょっと見てみたんですが、その違和感は感じない…う~ん、これがテレビ映画と劇場映画の録音・音響技術の違い?

ま、素人の私にはわからんのでさっさと感想。


脚本
う~ん、なんかいちいち突っ込むのも恥ずかしくなるようなすばらしい青春ムービーですからね…あえていえば、主人公二人に欠点がなさ過ぎるって所でしょうか(笑) ま、多少恥ずかしがり屋で、正直な自分になかなか向き合えなくて、周りの意識を気にしてしまって…欠点じゃないですね(笑) 思春期なら誰でもあることでしょうが。
はい、こんな完璧な上に歌までうまかったらそりゃ学校全体の雰囲気も変えれますよ(笑)


キャスト
ザック・エフロンが髪が長い!!!(笑) あのヘアスプレーのカチンカチン黒髪スタイルしかイメージがないものだから最初は違和感が…。
でも相変わらず良い声ですねー。で、これだけ顔が整っててさらにバスケも出来たら人気あるに決まってますね。

で、個人的に気になったのは敵役を演じた姉弟を演じた二人。とくにおねえちゃんのほう。もうこういったあからさまな悪役大好きですね(笑) 歌もうまいし、キャラも爆発してるし、なんど笑わされたか。ちょっと調べたらこのシリーズしかほとんど出てないようなので残念。



ジャンルとしての出来栄え。
う~ん、ミュージカルシーンの編集力やカメラワークなんかは劇場作の力強さというか手のかかりようを改めて敬服。
が、決してこちらが悪いというわけではないんですが。ってか舞台は高校ですしね、それほど派手になるわけにもいかんでしょう。いろいろと気に入った曲がありますねー。多分見れば見るほど、聞けば聞くほど好きになっていく気がします。ミュージカルってそういうもんです。
で、青春ドラマの方には特にツッコミ入れません(笑) 邪推ってもんです。


もうちょっとミュージカル色が強くても良かったかなーと思います。まあ充分ミュージカルなんですがね。
最後の曲がいいです。やっぱりいいなぁ、ミュージカル。

スポーツ万能でもなく、天才数学者でもないですが、ちょっとこういう世界憧れますね。恥も外聞もすてて思いっきり謳ってみたい衝動に駆られるかも。



ま、現実を見直すとそんな気はなくなりますが(笑)




★★★★★★★☆☆☆



褒めておきながら手厳しい気もしますが、まあ7つで。
もうちょっとストーリーが好み(というかチープさ?が少ない)ならばもっとあがります。ってか8つ上げてもいい気はしますが。9には遠いけど。
パート2も既にレンタル開始してるのでそちらへの期待も込めた評価ってことで。
ちなみにパート3は劇場公開だそうです。楽しみ。


君のためなら千回でも

2008-03-31 21:52:05 | ★★★★★★★☆☆☆
「タイトルはセリフ通りなのか、『千の風になって』にあやかったのか…」



あまりにも評判がいいので見てきました。某調査では「潜水服は蝶の夢を見る」を上回ってたので。
英語じゃない映画も久しぶり。ん?「潜水服~」以来?
ま、英語は出てくるんですが。


君のためなら千回でも
THE KITE RUNNER


上映時間 129分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(角川映画=角川エンタテインメント)
初公開年月 2008/02/09
ジャンル ドラマ


キャッチコピー
この誓いは今、
君に届くだろうか。



監督: マーク・フォースター
出演:
ハリド・アブダラ
ホマユン・エルシャディ
ゼキリア・エブラヒミ
アフマド・ハーン・マフムードザダ



アフガニスタン出身のカーレド・ホッセイニ原作ベストセラー『君のためなら千回でも』(旧題『カイト・ランナー』)を「ネバーランド」「主人公は僕だった」のマーク・フォースター監督で映画化した感動ヒューマン・ドラマ。ソ連のアフガニスタン侵攻の際にアメリカに亡命し作家になる夢を実現させた主人公が、今なお深い心の傷となっている少年時代に犯した罪と向き合い、それを償うためタリバン独裁政権下のアフガニスタンに帰郷するさまを感動的かつスリリングに綴る。
 ソ連侵攻前のまだ平和だったアフガニスタン。裕福な家庭の少年アミールと、彼の家に仕える召使いの息子ハッサンは、境遇の違いを越えて強い絆で結ばれた親友同士だった。ところが12歳の冬の日、恒例のケンカ凧大会の最中にある事件が起きる。以来、アミールは少年ゆえの潔癖さと後ろめたさからハッサンを遠ざけてしまう。そこへソ連軍が侵攻、アミールは後悔と罪の意識を抱えたままアメリカへ亡命、再びハッサンと会うことなく月日は流れてしまう。20年後、苦労の末にアメリカで念願の作家デビューを果たしたアミールのもとに、アフガニスタンの恩人から1本の電話が入る。“まだやり直す道はある”との言葉に、アミールは意を決して危険なタリバン独裁政権下の故郷へと向かうのだったが…。




う~ん、感動作。涙腺の微妙なラインを行き来しつつ結局泣きませんでしたが、場内はすすり泣きがあちこちと。
でも個人的には「潜水服~」の方がずっと好きですね。
本作も悪くは無いんですけど、ちょっとハリウッドご都合主義が見え隠れするのが残念…特に後半。
でもラストはずるい。あのラストシーンのあの決め台詞はずるい。最後の最後で泣くかと思いました。


脚本
前述しましたが、後半がちょっとポンポンポンとうまく行き過ぎのような…。あんな簡単にアフガニスタンに入れてなおかつうまいこと子供を取り戻せて無事に帰国…う~ん、なんだか急いでた感じで無理があるような。ロケーションとかがリアルなだけに、なんか逆にここだけ浮き出ちゃったような気がします。
まあそんなわけで前半は素晴らしいのです。本当感情移入してしまいますねー。特に子役がうまい。あ、詳しくは後述。


キャスト
主演の二人の子役の演技が見事。とくに召し使い側の子が本当いじらしい!素晴らしい!
で、脇を固める俳優陣(クラッシュにも出てた印象深い人とか)も良い感じで、とにかく良い感じなキャストです。

なんか適当でスイマセンね…。


ジャンルとしての出来栄え
撮影がいい。とくに凧が飛ぶシーンの美しいことといったら!!!必見です。どうやって撮ったのか、CG?とにかく見事。凧遊びしたくなりました。
ロケーションも広大ですねー。どこまでがセットでどこからが現地(といってもアフガニスタンじゃないでしょうが…)で撮影した者かわかりません。監督とか世界各地を飛び回ったのでしょうか?う~ん、すごい。



くどいようですが、ラストがずるいです。ラスト、子供の感情の揺れ動きやそれによる周囲の大人との心の交流がやや手っ取り早く済ませた感がある気もするんですが、あのラストのセリフはズルい。感動。



まあ、ぜひ見てほしい一品であります。


★★★★★★★☆☆☆


まあ7つ差し上げますが、もうちょっと上げても良い感じもします。
こういった作品もちゃんと作り続けるハリウッドであってほしいものです。

ノーカントリー

2008-03-30 21:18:45 | ★★★★★★★☆☆☆
「"死ぬほど"緊張します。途中で眠りに落ちた隣のオヤジが信じられん…」


さあ、待ちに待った、『アカデミー作品賞』の鑑賞です。
正直、私はアカデミーとの相性がそんなにいいほうではありません。ちょっと過去10作品を振り返って見ましょう

賛成派
クラッシュ
ミリオンダラー・ベイビー
ロード・オブ・ザ・リング/王の機関
シカゴ
ビューティフル・マインド
アメリカン・ビューティー
タイタニック

悪かない作品だけどベスト1?派
ディパーテッド
グラディエーター
恋に落ちたシェイクスピア



あ、こうやってみるとおおむね肯定的ですね(笑) ってか思いっきり相性いいじゃないですか(笑)

さ、どうなることやら。っていうか「作品賞受賞!」っていう肩書きに洗脳されてる自分がいるんですがね。単純なんです、私の批評なんぞ。



ノーカントリー(2007)
NO COUNTRY FOR OLD MEN


上映時間 122分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(パラマウント=ショウゲート)
初公開年月 2008/03/15
ジャンル ドラマ/犯罪/サスペンス
映倫 R-15


キャッチコピー
世の中は計算違いで回る


監督:
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
出演:
トミー・リー・ジョーンズ
ハビエル・バルデム
ジョシュ・ブローリン
ウディ・ハレルソン


「すべての美しい馬」の原作者、コーマック・マッカーシーの戦慄の犯罪小説『血と暴力の国』を「ファーゴ」のコーエン兄弟が映画化した衝撃のバイオレンス・ドラマ。80年代、メキシコ国境沿いのテキサスを舞台に、麻薬取引がらみの大金を持ち逃げしたばかりに、理不尽なまでに容赦のない宿命を背負わされてしまう男の運命を、原作の持つ神話的スケールそのままに描き出す。主演にジョシュ・ブローリン、共演にトミー・リー・ジョーンズとハビエル・バルデム。
 人里離れたテキサスの荒野でハンティング中に、銃撃戦が行われたと思しき麻薬取引現場に出くわしたベトナム帰還兵モス。複数の死体が横たわる現場の近くで、200万ドルの大金を発見した彼は、危険と知りつつ持ち帰ってしまう。その後、魔が差したのか不用意な行動を取ってしまったばかりに、冷血非情な殺人者シガーに追われる身となってしまう。モスは、愛する若い妻カーラ・ジーンを守るため、死力を尽くしてシガーの追跡を躱していく。一方、事件の捜査に乗り出した老保安官エド・トム・ベルだったが、行く先々で新たな死体を見るハメになり苦悩と悲嘆を深めていく…。



う~ん、正直難しいです!!!
というのも主人公(トミー・リー・ジョーンズ演じる保安官)の語りが非常に抽象的でなんとなく哲学的で、この映画の終わりもそういった曖昧なたとえ話で終わっていくのです。「お!終わってしまわれた…!(なぜか敬語使いたくなります)」そんな風に思った方も少なくないのでは…。


というわけで、単純に良い悪いの差をつけられない映画なんですが、見る価値はあります。絶対にあります。洗脳されてるかもしれませんが、映画館で一見する価値あり。
とにかく演出力がすごい。見てて息が詰まる。詳細は後述。


ちなみに私、「ファーゴ」は大大大好きです。これに似てるんですが、かなり似てるんですがね…。



脚本
そんなわけで、ストーリー自体は単純なんですが、細かい点まではあえて描写されてない感じです。しかもとにかくセリフ(特にトミー・リー・ジョーンズ&ハビエル・バルデム)が抽象的。何が言いたいんでしょうか?っていうセリフがポンポンポン。で、終わって振り返ってみると、結局あれはどうなっていたのやら?っていう点が山ほど。
が、基本は追跡劇。これは単純。で、とにかくこの追跡劇がひたすらリアルであー、怖かった。

う~ん、怖かったのにもう一回見たいと思うのはなぜだろう…。



キャスト
3人の俳優がとにかくいい。本当極上のアンサンブル。
でも特筆すべきはとにかくハビエル・バルデム。これが怖すぎる。すごい。とにかくすごいんです。アカデミーも納得ですわ。本当これは文句ないですよ。文句言ったら殺されます(笑)
とにかく怖いんです。その一挙一動が怖すぎる。セリフも怖い。化け物。ターミネーターの非じゃない。画面に出るたびに誰かを殺すんじゃないか、いつ殺すのか、とそればっか考えてとにかく怖かった(笑)

まあ見ればわかります。見てください。



ジャンルとしての出来栄え
アクションや銃撃戦だけみてもよくできてる。サスペンスとしても上出来。とにかく怖い。
さっきから怖いとしかいってませんね(笑) でもホラーじゃないです。
BGMがないです。全くなかったのか、ほぼなかったのか思い出せませんが、とにかく静か。劇場内に響くのは足音や息遣いだけなんてシーンがたくさん。もう本当息が詰まります。死ぬかと思ったとはまさにこういう時かな(笑)
で、映像的にもうまい。とくに手前のアップの人物に焦点あってて、その向こうに殺人マシーンが移ってこちらに近づいてくるなんて演出は、古典的だけどヒー!って感じで怖い。


なんか本当怖いとしかいってませんが。


そういうわけで、映画的には非常に見る価値ありです。が、鑑賞直後は?がいっぱい浮かびます。その後パンフやら評論家の方の感想やらいろいろ聞いてやっと納得、感嘆する所が増えてきたって感じです。



★★★★★★★☆☆☆


まあ7つ以上ってかんじですね。7つですが、「見てほしい度」は最高潮です。


ぜひぜひ。

ジャンパー

2008-03-25 23:26:31 | ★★★★★★★☆☆☆
「マイベストジャンパー、「ナイトクロウラー(X-Men2)」のクールさは越えず」



この作品を始めて知ったのは劇場で見た予告ですね。
とにかく「面白そう!!!」と興奮したのを覚えております。瞬間移動能力…もし私が超能力を得られるとしたら一番ほしい能力と言っても過言でないかもしれない。



ジャンパー
JUMPER


上映時間 88分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(FOX)
初公開年月 2008/03/07
ジャンル アドベンチャー/サスペンス/SF


キャッチコピー
行き先、無制限


監督: ダグ・リーマン
出演:
ヘイデン・クリステンセン
ジェイミー・ベル
レイチェル・ビルソン
サミュエル・L・ジャクソン



 テレポート能力を持つ主人公に迫る宿命的な危機を最新のVFXを駆使しサスペンスフルに描いたSFアクション・アドベンチャー。スティーヴン・グールドの傑作SF小説『ジャンパー 跳ぶ少年』を映画化。主演は新スター・ウォーズ・シリーズのヘイデン・クリステンセン。監督は「Mr.&Mrs. スミス」のダグ・リーマン。
 ミシガン州に住むデヴィッドは同級生のミリーに想いを寄せるごく普通の高校生。そんな彼は冬のある日、川に転落してしまう。だが、溺れそうになったデヴィッドは次の瞬間、図書館へ移動していた。自分にテレポート能力があると知った彼は、母が家を出て以来、人が変わってしまった父のもとを離れニューヨークへ。そして、その力を悪用して銀行の金庫から大金をせしめ、自由を満喫するのだった。しかし一方で、デヴィッドと同じ能力を持つ“ジャンパー”たちの抹殺を使命とする組織“パラディン”のリーダー、ローランドにその存在を気付かれ、つけ狙われ始める。10年後、瞬間移動で世界中を旅していたデヴィッドは偶然ミリーと再会、またやがてジャンパーのひとり、グリフィンに出会うのだが…。



う~ん、ストーリー面では全くいただけませんが、
上映時間同様、コンパクトにまとめたスピード感あるアクションは充分楽しむことが出来る作品ではないでしょうか?
好き嫌い別れそうですが、多分映画評論化とか酷評しそうですが、まあ好きな方です。

余談ですが、この映画めちゃくちゃ宣伝費かけてたイメージあるのは私だけでしょうか?この「ジャンプ」を活かしたあらゆる宣伝をネットや予告編、CMで散々やってた気がします。


脚本
う~ん、掘り下げが薄い!!!結局何なのよーってところが多すぎです。例を挙げれば主人公とお母さんの関係、パラディンと言う組織の存在理由や動機などなど。
展開といい、超能力といい、なんかアメコミっぽい作品にもかかわらず、これだけ主人公に感情移入・応援できないのも珍しいですね(笑) まあ悪の限り(というか泥棒)を尽くすダメ野郎何でしょうがないですが。そんでもって恋人を事件に巻き込んで、やばくなったらひたすら焦る…応援するかってんだ。
しかも主要メンバーは残りましたね。こりゃ続編に続きますぞって感じですね。時再可能性が無きにしも非ずのようですし。ま、できたら絶対見るんですけどね(笑)


キャスト
ヘイデン・クリステンセンとサミュエル・L・ジャクソンが共演するSFってだけで血が騒ぎますよね(笑) ライトセーバーがなかったのが残念です。
ヘイデン・クリステンセンは、見事あの大作映画のイメージに縛られていないのではないでしょうか?あってたと思いますよ。
サミュエル~は相変わらず固いですね。安心感のある演技です。ま、フリーダムランドのあとだったからそう感じたのかもしれませんが(笑)
個人的に気になるジェイミー・ベル…これまた彼に関する描写が薄くて感情移入こそ出来ませんが、これまた役としてははまってたかな…いや、なんかヘイデンより未熟者というか幼いイメージがやや私の中で先行していた気もしますね。



ジャンルとしての出来栄え
まあストーリー面が弱くなるのはSFものの特徴と言ってもいいかもしれませんね。SFなんでつっこみ始めたらきりがないんでそれに関してはノーコメントで。
というわけでアクションに注目しますが、これの出来がなかなかいい。逃げても追いつかれてしまうジャンパー同士の一対一の戦いでジャンプする必要が?という根本的疑問を忘れさせるスピード感。(無意味なまでに)ポンポン場所を変えての追いかけっこは格好いいですね。それに加えて二階建てバスをテレポートさせたりの派手なアクションも上乗せされてなかなか満足です。
不満を挙げるなら、そういった見所を事前に予告で見せすぎた所でしょうか?なんか見所のジャンプは事前にほぼ全て見せつくした感があります(笑)
あとこの映画の他の見所はなんといってもロケーションですかね。もうありとあらゆる名所を飛びまくります。これまた「なぜわざわざそこへ?」という単純な疑問を忘れさせる豪華な景色の数々。これはぜひスクリーンで見るべきでしょうか?



そんなわけでお話は弱かったんですが、
映像面で結構楽しんだので、


★★★★★★★☆☆☆


7つは差し上げます。これがもっと上映時間長くてダラダラしてたらもっと下がってたかも。中身が薄い分、時間を短くして濃度を濃くした感じですね。


ってかやっとこの辺の映画から感想更新時にまだ公開終わってない作品になってきましたね(笑)
というわけで気になればぜひ劇場へ。

メリーポピンズ

2008-03-25 22:52:41 | ★★★★★★★☆☆☆
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」



なんで今まで見てなかったんでしょうか?
ディズニーなのに、ファンタジーなのに、ミュージカルなのに…やっとで見ました。


いや、素晴らしかったです。若干「えっ?ディズニーが…?」みたいな点もありましたが。


メリー・ポピンズ
MARY POPPINS


上映時間 140分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ブエナ)
初公開年月 1965/12
リバイバル ブエナ-74.12 ブエナ-76.2 ブエナ-95.3
ジャンル ミュージカル/ファンタジー


キャッチコピー
世界の映画史に、さん然と輝く 最高傑作ミュージカル!
歌うアンドリュース!踊るヴァン・ダイク!
〈チム・チム・チェリー〉ほか粒よりの佳曲に 彩られて、楽しい感動を呼ぶ永遠の名作……(リバイバル時)



監督: ロバート・スティーヴンソン
出演:
ジュリー・アンドリュース
ディック・ヴァン・ダイク
デヴィッド・トムリンソン
グリニス・ジョンズ


ウォルト・ディズニー製作によるミュージカル映画。ある日、傘をさしながら風に乗ってやって来た家庭教師メリー。彼女がパチッと指とならすと、子供たち共々みるみる内に縮んで小さくなっていった。そして彼女たちは絵の中へと冒険に出掛けるが……。ディズニーらしい心温まるミュージカル・ファンタジーで、アニメと実写を合成するなど当時としては珍しい手法も取っている作品。



「そんなバカな」みたいな現実的な思考を持って見てはいけません。
ファンタジーはファンタジー。当たり前のような感じで次から次へと不思議なことが起こるのでそれに馴染めるかどうかが賛否の分かれ目になりそうな映画ですね。

ま、私は賛なわけです。



脚本
そんなわけで、ありえないことが次から次へ。それが唐突に感じることも多いかもしれません。
軸となるストーリーは…う~ん、軸となるストーリーを挙げろといわれると難しい気もします。
親子の心のつながりともとれますし、子供の成長ともとれる気がするし…
まあ総合的に捉えてメリーポピンズに出会って変化、成長していく周囲の人の姿を描いた作品と考えればいいんでしょうかね?実際お父さんの心境の変化の場面で泣きそうになったりもしたんですが…。

そう振り返ると、案外中身のない作品かもしれませんね(笑) 細かくあのシーンは何が言いたいのか?見たいな感じで突き詰めていくと、色々盛り込まれすぎてて結局主張が弱いのかも。
でも不思議と見ながら満足感は一杯。逆に中身が詰まりきってます。細かい点はきにせず、純粋に楽しむ心を試される作品でしょうか?ま、純粋に楽しんだので私は満足です。

なんか混乱してきました。細かく洞察すると一つ一つのエピソードがどれもいいんですが・・・。

もうわかりません。



キャスト
ジュリー・アンドリュースの名前はものすごい数聞くのに、考えれば彼女の作品をちゃんと見るの初めてのような気がします。これで映画好きな載ってるんだから間まったくしょうがない奴ですね。
とにかく歌声がきれい。ってかはまり役です。どことない厳しさを持ち合わせながら優しさも滲み出してる演技。う~ん、あって見たいですねぇ、メリーポピンズ(笑)
個人的にはその相棒(?)演じた俳優さんが気になります。踊りも完璧。



ジャンルとしての出来栄え
これ、アニメーションとの融合って点が当時としては斬新だったでしょうね!
今でこそそういった作品は数多くありますし、私の好きなロジャーラビットなんかまさにそれであって、そういった作品に比べると技術がまだまだ古く、荒い点もありますが、時代を考慮するとただただすごい特撮技術。これだけでみる価値あるような気がします。
で、ミュージカルですから唄。これがいい。私かなりのディズニー好きなので、作品は未見でも楽曲の数々には既になじみがあります。オープニングからしてディズニーランドいきたくなりました(笑) 個人的お気に入りは「スーパーカリフら尻スティックエクスピアリドーシャス!」の曲ですね。



他のミュージカル作品に比べてストーリー面が弱いというのもありますが、それを考慮に入れても充分に楽しめる、なんだかおもちゃ箱のような作品です。

★★★★★★★☆☆☆


まあ7つです。褒めておいて若干厳しいでしょうか?まあミュージカルとなるとその点見る目も厳しくなるのですよ。でも8つあげてもいい気もします。

とにかくおススメです。もう一回見ても良いなぁ。

ONCE ダブリンの街角で

2008-03-09 22:52:19 | ★★★★★★★☆☆☆
「いい歌だけど好みじゃないかな…(1ヶ月後)…アカデミー賞受賞ですか!」



これまた「腑に落ちない」映画が来ましたよ。

ちなみに1月鑑賞分です。

何で見ようと思ったかさえも忘れました。

小粒な作品なのになんか評価されてたからです。

多分生まれて始めてみたアイルランド映画です。

超英語訛ってました。





ONCE ダブリンの街角で
ONCE


上映時間 87分
製作国 アイルランド
公開情報 劇場公開(ショウゲート)
初公開年月 2007/11/03
ジャンル ロマンス/音楽


キャッチコピー
ふたりをつなぐ、愛より強いメロディ
人生でたった一度、心が通じる相手に出会えたら…ストリートから始まるラブストーリー


監督: ジョン・カーニー
出演:
グレン・ハンサード
マルケタ・イルグロヴァ
ヒュー・ウォルシュ
ゲリー・ヘンドリック


アイルランドのダブリンを舞台に、地元の男とチェコ移民の若い女がストリートで出会い、音楽を通して心を通わせていくさまを、自然な形で挿入される歌の数々で紡いでいく感動ラブ・ストーリー。主演はアイルランドの人気バンド“ザ・フレイムス”のフロントマン、グレン・ハンサードとチェコのシンガーソングライター、マルケタ・イルグロヴァ。彼らが本作のために書き下ろし楽曲の数々が、口数の少ない主人公たちの繊細な感情の機微をセリフ以上の雄弁さで表現していく。監督は、自身もかつてザ・フレイムスのメンバーとして活動した経歴を持つ「オン・エッジ 19歳のカルテ」のジョン・カーニー。
 男は穴の開いたギターで毎日のように街角に立ち、歌を歌うストリート・ミュージシャン。そんな男の前に現われ、あれやこれやと話しかける花売りの若い女。彼女はチェコからの移民で、楽しみは楽器店でピアノを弾かせてもらうこと。彼女のピアノに心動かされた男は、一緒にセッションしてみないかと持ちかける。やがて、一緒に演奏することで喜びを実感し絆を深めていく2人だったが…。




いや~、腑に落ちないっす(笑)

というのも、主人公の男女は明らかに惹かれあってるし、この映画のジャンルは?と聞かれたら間違いなくラブロマンスなんでしょうが、このエンディングは…



いえません(笑)



脚本
正直話は単調だなーという印象でした。本当ハリウッドのような男女のやりとりとか大人の駆け引きみたいな山場谷場はなく、というか一応転換期みたいなのもあるんですがその描き方が至って静か。淡々と。
さらに暗めの色調と手振れの多いカメラ映像も相まって単調な映画だなー、最後はどうなるんだろうと思っていたら、まさかのその単調さをキープした上での素晴らしいエンディング。
そう、このエンディングがいい。素晴らしい。腑に落ちない感じがとてもいい。
それを狙ってあえて作品中も淡々と描いたのであれば素晴らしい演出ですね。

ストーリーは若干主人公に都合のいいように進んでいったような気がします。そんなにうまくいくもんかなぁって感じですね。後述しますが、歌がそんなに私の好みじゃなかったからかもしれませんが。


キャスト
はい、アイルランドの方はサッパリです。



ジャンルとしての出来栄え
ミュージカルではないんですが、挿入歌という感じで心情が曲に表れてきます。
その歌がどうも心に響かなかった感じがします。良い悪いじゃなく、好き嫌いの問題でしょう。全体的に静かなメロディが多く、私の好みに合わなかっただけですかね。
でもラブロマンスとしてならハリウッド的ラブラブハッピーエンド(?)からは程遠い作風で大変満足しております。




後日この映画をたまたま見たという方とたまたま会い、たまたまこの映画の是非について論じたんですが、二人とも是でした。
特にこの主人公の男女の関係について熱く論じてしまいました。はたしてこの二人は恋人なのか?

ちなみにこの二人の主人公には役名がありません。「男」と「女」です。
これにエンドクレジットで始めて気付きました。
つまりは劇中で二人は名前で呼び合うこともないわけですよ。
う~ん、この感じ、「カンバセーションズ」の時と同じだ。



結構好きです。
でもやはり単調で退屈下という点を引きまして、
でも皆さんに見てほしいので、


★★★★★★★☆☆☆


7つは差し上げられます。

ちなみにアカデミーとった影響で一部劇場で再上映してます。

さあ!劇場へ急ごう!これを狙ってあえてこの時期に更新したのです!(笑)

ドラえもん のび太の恐竜

2008-01-18 22:15:43 | ★★★★★★★☆☆☆
「どこでもドアやもしもボックス使えばいいじゃんとか言ってはいけません。」



なんかドラえもんが無性に見たくなったので、勢いで半額レンタルの際借りてしまいました。自分でもなんでそんな事になったのか良くわかりませんが、なんだか癒しを求めていたものと思われます。
初期の第一作です。未見でしたがストーリーは知ってました。私の生まれる随分と前の作品なのにね。




ドラえもん のび太の恐竜


上映時間 94分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(東宝)
初公開年月 1980/03/15
ジャンル アドベンチャー/ファミリー

監督: 福富博
声の出演:
大山のぶ代
小原乃梨子
肝付兼太
たてかべ和也
野村道子


「ドラえもん」劇場用作品第1弾。脚本を原作者の藤子不二雄本人と、松岡清治が担当。作画監督は本多敏行、監督は福富博。恐竜を発掘してみせると宣言したのび太は、なんとか恐竜の化石らしきものを見つける。ドラえもんのひみつ道具“タイムふろしき”で包んで1億年前の姿に戻してみると、それは恐竜の卵だった。それからのび太は毎日、卵を暖めて続けてかえし、生まれた恐竜を“ピー助”と名付ける。だが、このピー助を狙って未来から恐竜ハンターがやってきた。ふたりはピー助を守ろうと、元の恐竜時代に帰してあげることに。ところが、時代は合っていたものの、間違った大陸にピー助を置いてきてしまったため、再びピー助を助けに行くハメに。が、恐竜時代でタイムマシンが壊れてしまって過去から戻れなくなってしまう。ドラえもんとのび太たちは恐竜たちのいる中をタケコプターで日本へと向かうが…。



素晴らしいです。

アニメの質感なんかは確かに古いんですが、そのよさは全く衰えておりませんね。



脚本
アニメの映画の脚本を批評することになるとはね…。
ドラえもんですから、突っ込み出したらキリがありません。彼がその気になればなんでも出来ますからね、全ての絶体絶命のシーンに意味がなくなってしまうのです。そんな邪道な事は出来ません。
ま、そういう所を除くと、非常にまとまった笑いあり、涙ありの素晴らしい作品。単純なストーリーのようで、人間の乱獲への反対メッセージなんかも感じられますし。
割と前半で、のびた君についてこようとするピー助を叩いたシーンに思いっきり泣いてしまいました。




キャスト
なんか久しぶりにのぶよさんのドラちゃんボイスを聞いた気がします。やっぱりこれですね、私の中のドラえもん。
どうでもいいんですが、声優の人がなんだか台本に縛られてない伸び伸びとした吹き替えやってる気がします。スネオとかかなりアドリブ入ってるんじゃないかなと。



ジャンルとしての出来栄え
アニメとして同じ絵コンテを使いまわすところもあって、多少間延びするところがあります。最後闘技場に入る所とかね。緊迫感があるような無いようなって感じです。
でもこだわりのカメラ(?)アングルとかもあって楽しかったです。





とにかく見てよかったです。ちょっとこのままシリーズ制覇したい気分。



★★★★★★★☆☆☆



7個は余裕であげられますね。

感想が手短になってしまったんですが、それには理由がありまして。

次の投稿にもっと力注ぎます。

アイ・アム・レジェンド

2007-12-27 16:24:04 | ★★★★★★★☆☆☆
「3年で「G」の欄までDVD鑑賞…このペースすごくない…か?」



今年の年末公開作品は地味だなーと10月頃から思っていたわけですけれども(早いよね…)、

そこへある日突然飛び込んできたウィル・スミス主演の大作っぽい予告。設定がでかい。スケールがでかい。なんと地球にただ一人。

気がつけばこの年末で一番の期待作となっていた本作。リメイクらしいですが、私は過去の二作は見ておりません。




アイ・アム・レジェンド (2007)
I AM LEGEND


上映時間 100分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2007/12/14
ジャンル SF/アクション/ドラマ


監督: フランシス・ローレンス
出演: ウィル・スミス
アリシー・ブラガ
ダッシュ・ミホク
チャーリー・ターハン


リチャード・マシスンの古典的傑作『地球最後の男』をウィル・スミス主演で映画化したSFアクション。地球規模の災厄によって人類が絶滅してしまった近未来を舞台に、世界でただひとり生き残った科学者の主人公が、孤独なサバイバルを続けながら人類再生への可能性を探る姿を描く。監督は「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス。
 2012年、ニューヨーク。科学者のロバート・ネビルは3年前に起こった地球規模の災厄をくぐり抜け、この街で、おそらくは全世界で、ただひとり生き残った男。彼は、相棒のシェパード、サムと無人の店舗で食料品や日用品を調達し、セントラルパークに畑を作って生き延びる日々。そして、自分以外の生存者を探して、毎日無線で呼びかけるものの、未だ生存者を見つけ出すことが出来ずにいた。それでも、人類を絶滅させた原因を取り除き、再生の道を探るため、たったひとりで奔走するロバートだったが…。



公式サイト




上のジャンルの欄に書いてありますが、見る前はてっきりアクション・SFだと思っていたんですよ。


確かにアクション満載だし、設定は奇抜なんですが、


これって思いっきり私の苦手なホラーじゃないですか!!!(笑)


そんなわけで終始心臓バクバク。もう上映中の静寂が嫌になるくらい緊張感高まった映画でしたよ。怖かった。



さて、感想はというと…



う~ん、映像もすごいし、展開もテンポが良くて面白いんだけど、なんだかなーって感じです。
色々とツッコミどころが多くて消化不十分かな。とくにラストの展開。これだけのスケールの話をどう締めるのかが気になっていたのですが、後半からまさかの展開で、ラストは突然に…ありゃりゃ?って感じです。

あとで調べたらあのラストは原作とは全く違うようですね。ま、リメイクだから工夫したのかも。
でもちょっと無理矢理感が…。


以下ネタバレ含みます。






脚本
そんなわけで、「地球最後の男」っていうぐらいだから、見る前はどう締めるのか本当に疑問に思ってました。自分が最後の人間なんだから生き延びてても意味あるのか?
そこで明らかになる主人公は科学者という設定。なるほど。ということは解毒剤か何かつくるのか?はたまたクローン?それとも最終的に死んでしまうのか?
で、これが薬を作るという展開。なるほど。そして元の人間を徐々に増やしていくというわけですか…。これは一人でやると相当の努力が必要…。

かと思いきや、突然登場する二人の普通の人間。なんで?しかもベーコン食べてる!!!(勝手に)

こりゃウィル・スミス同様観客もパニックなのでは?最後の男じゃないじゃん。


しかも最後に映像ではっきり明らかになる、なんか隔離された生存者の村。
えーーーー!?無事な人間ウジャウジャ?一人で頑張ってたウィルは一体?ってかあれだけちゃんとした村が出来てるなら、一人ぐらいラジオつけなかったのか?3年間でしょ?



そんなわけであのラストにあまり納得がいってません。終わり方も唐突だったし。
ウィル・スミスが自己犠牲となって「レジェンド」になるのはいいんだけど、なんか本当唐突でした。スケールでかくしすぎて手に負えなくなって無理に結論付けた感じが否めません。


最後ガラスに突撃してくる化け物(これがマジでホラー)。
と思ったら突然静寂が訪れ、悟りを開いたかのような主人公。
えっ?手榴弾取り出した?なんでそこに爆弾があるの?
えっ?本当に爆発させた?
えっ?まさかこのまま映画はエンディングに?

わ、無事な平和村出てきた…。



めでたしめでたし?



なんだかなぁです。


それ以外にも、


・結局クリーチャーに人間並みの知能は残ってたのか?(ウィルをマネキン使った罠にはめたくらいだし、明らかに考えて行動してる。ま、その行動が超人的スピードで超怖いんですが)

・その罠も、日没時まで頭逆さづりにされてたら死ぬのでは?

・なんでそもそも主人公にだけ病気がきかないのか良くわかんなかった(まあ、これは後に免疫ある人がウジャウジャ判明するんですけど。でもどちらにしろニューヨークでただ一人ってのが変。あの村にはウジャウジャいたのに…)。

・「犬は空気感染はしない」…じゃあ食料や水では感染しないの?


正直SF映画に突っ込みを入れるのもしょうがないのですが、この壮大なスケールが気になって観ただけに、逆に細かい点が気になるという残念な形になってしまいました。


キャスト
これだけ出てくるキャストが少ない映画も珍しいのでは?回想シーンで結構出てきますけどね。
そんなわけで、最初から最後までウィルスミスの映画です。ファンには溜まりませんね。
マジメな演技も出来る俳優だから、確かにうまい。特に生存者いるってわかったときの混乱っぷりが見事。あとマネキンの何とか君が勝手に動いた時ね。
キャストではないのかもしれませんが、犬が素晴らしい。感動した。演技うますぎる。助演男優賞はぜひ彼に!いや、メスだったでしょうか?助演女優賞?



ジャンルとしての出来栄え
単純にアクション、そしてホラーとして楽しむなら素晴らしいできです。
アクションは、クリーチャーにスピード感がありすぎて、本当怖いです。
そして何よりホラー要素はかなり高い。突然の音量や化け物の登場に本当何回心臓が止まりそうになったことやら。あ~、やだやだ。

でも一番感動したのは、無人のニューヨークを作ったところ。

私自身、この夏にアメリカに行って、まさにこの足で歩いたあの街、あの大都市が無人になって大荒れ。すごい。この映像はすごい。
本当自分の目で見たあの景色、あの風景、あの看板が、そっくりそのまま荒れてるんです。すごいです。
ブロードウェイにトウモロコシ畑(?)あるなんて信じられません(笑)

アメリカではスマッシュヒット飛ばしてる本作ですが、それも納得。そりゃ本家アメリカ人は変わり果てた、でも馴染みの残る未来のニューヨークの映像に度肝抜かれることでしょうよ。



そんなわけで、ツッコミどころは数知れず。
ところが、そういった細かい点を除けば、純粋にエンターテインメントとして楽しんだのもまた事実。


★★★★★★★☆☆☆


7つはあげてもいいでしょう。

あ~、怖かった。

ダーウィン・アワード

2007-12-18 00:30:25 | ★★★★★★★☆☆☆
「受賞者達に物凄い共感と畏敬の念を覚えた私は一体…」





かなりマイナーな作品です。
自分でもどうやってこの作品の存在を知ったのかも覚えてません。
が、内容を聞いただけで間違いなく好みだと悟ったので足を運びました。
見てから約2週間経過してます。更新たまりまくり。

とにかく書こう。



ダーウィン・アワード
THE DARWIN AWARDS


上映時間 95分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(プレシディオ)
初公開年月 2007/12/01
ジャンル コメディ
映倫 PG-12


キャッチコピー
うっかり死んじゃいました


監督: フィン・タイラー
出演:
ジョセフ・ファインズ
ウィノナ・ライダー
デヴィッド・アークエット
ジュリエット・ルイス


警察をクビになったプロファイラーが、保険会社のためにおバカな死に方の事例を求めて全米各地を旅するさまを描いたドタバタ・ブラック・コメディ。主演は「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、共演に「オータム・イン・ニューヨーク」のウィノナ・ライダー。監督はこれが長編3作目の俊英フィン・テイラー。
 優秀なプロファイラーのマイケル・バロウズは血を見ると失神してしまう欠点のためにヘマをやらかし警察をクビになってしまう。そんなマイケルは、あまりにも愚かな死に方をした人を称えるインターネットの“ダーウィン賞”にハマっていた。ある時彼は、この賞で取り上げられているような人たちが保険会社に莫大な損害を与えていると確信、自分のプロファイリング能力でそのリスクを回避できると保険会社に自分を売り込むのだった。会社側はそれを証明できれば採用すると約束。こうしてマイケルは、保険調査員のシリをパートナーに、全米各地のダーウィン賞候補の再調査に向かうのだったが…。




期待をそんなに高めなかった分、面白かったですよ。
でも予告でそういったシーンを見せすぎかなってのもありますが。




脚本
ストーリーを追う視点がちょっとかわってますね。主人公を取材する学生の手持ちカメラの映像が結構多い。このアイディアは面白いと思うんだけど、必要かときかれるとなんだかなぁです。それによってぶれる映像とかもあるけど、別にリアリティを高める必要もないのでは?
そのストーリーはいたって単純で本当バカバカしい。でもこれが実在する賞っていうんだから、アメリカのブラックジョークの力強さには驚くばかりです。日本なら間違いなく不謹慎だとバッシングされるでしょうね。人の死に対して「劣悪な遺伝子を減らしてくれてありがとう」ですよ!?不謹慎。
でも死んだ理由が「自販機のお菓子盗もうとしてたら突っ込んだ手が抜けなくなって、ガタガタやったら自販機倒れてきて死亡」とか、「窓ガラスの強度ためそうと、自ら突っ込んで高層ビルから落下→死亡」とか、本当超バカバカしいから死んだ本人も何もいえないのかもね。
ダーウィン賞にのめりこむ余りに、自分がそういった受賞者に考え方が近づいていく様子が面白かった。死を回避しようと頑張りすぎて死に掛ける姿に笑った。


キャスト
う~ん、これといって好きというわけではない主演のお二人ですが、まあはまってたのでは?
なんかウィノナ・ライダーが過去に万引き自分でしてるのに、自販機のお菓子盗もうとした奴をバカにするこういった役柄やってるのが、なんとも自虐的で皮肉たっぷり。
ジョセフ・ファインズが風呂場で格闘する姿がとにかくおもしろかったです。



ジャンルとしての出来栄え
コメディとしては充分面白いです。爆笑は保障できませんが、くすっと笑える、そんな作品。とにかく設定というか、目の付け所が新しいですね。







★★★★★★★☆☆☆


まあレンタルになってからで充分、というかそうじゃないと見る機会がない人の方が多いでしょうか?本当上映館数少ないんで。
でもおススメしますので、機会があればぜひ。7つ星です。




さて、余談ですが、最近予告編の後悔ラッシュですね。
映画界での超話題作「クローバーフィールド(原題)」の予告編が遂に日本の劇場でも公開。その宣伝方法が本場アメリカとそっくりで嬉しい限り。簡単に説明しますと、手持ちカメラのぶれた映像が流れる予告編。なんか良くわからんが超巨大モンスターが出てくる映画らしい…と思ったら、公開日も映画のタイトルも不明のまま予告編終了。そんな予告編なのです。「ナゾムービー」として公式HPもできてます。超気になります。


その他にも「スピードレーサー」のとにかくはっちゃけた映像が存分に伝わる予告の日本語版もできてたし、


さらには日本語版はまだですが、「バットマンビギンズ」の続編「ダークナイト(原題)」の予告も遂に本日公開。
超面白そうです。ジョーカーが怖すぎる。その笑い声の完成度にまじで期待がたかまりますね。


あとはこれまた超超超気になるミュージカル映画化「マンマミーア!」の予告も公開されてるのですが、なぜか私のパソコンからは見えません。残念。



いや~、2008年も本当気になる作品に恵まれた一年になりそうで何より。

ナンバー23

2007-12-12 16:23:51 | ★★★★★★★☆☆☆
「私の生年月日8桁の数字を全て足すと32…23の逆だ!」



もうこのブログ書くペースと映画見るペースが違いすぎます。
ま、頑張って消化しましょう。


ストーリー聞いたときにすごい気になったし、ジム・キャリーは好きな俳優なのでかねてから楽しみにしていたのですが、アメリカの超有名な映画批評サイトが選ぶ、全ての映画の中のワースト100に入っちゃってたんですよね、確か。
何位か忘れましたけど、これってすごいことじゃありません?全映画のなかでワースト100…ちなみにワースト1はバリスティックでした。


今あらためて調べてみました。90位でした。なかなかすごいですね。世界(!?)で90番目につまらない映画か…。
「心理スリラーとしても、ジムキャリーのキャリアの動向としても大失敗」
とか書いてありました。


そんなわけで不安になってはいたのですが、一応見ておこう。




ナンバー23
THE NUMBER 23



上映時間 99分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(角川映画)
初公開年月 2007/11/23
ジャンル サスペンス/ミステリー
映倫 R-15


キャッチコピー
それは一冊の本からはじまった


監督: ジョエル・シューマカー
出演:
ジム・キャリー ウォルター・スパロウ
ヴァージニア・マドセン
ローガン・ラーマン
ダニー・ヒューストン


ふと手にした殺人ミステリー小説が自分の死を予言していると思い込み、その中の“23”という数字の謎に取り憑かれてしまった男が辿る衝撃の運命を描くサスペンス・ミステリー。主演はジム・キャリー、監督は「フォーン・ブース」「オペラ座の怪人」のジョエル・シューマカー。
 動物管理局に勤める平凡な男、ウォルター・スパロウ。誕生日である2月3日、彼は妻アガサから“ナンバー23”という殺人ミステリーの本をプレゼントされる。その小説には、まるでウォルターそのものと思える主人公が登場し、“23”という数字が持つ奇妙な謎に取り憑かれて人生を狂わし、破滅へと向かう姿が描かれていた。やがてウォルターは、自分に関係するあらゆる情報も“23”に符合している事実に愕然とし、自分も物語の主人公と同じ運命を辿るという強迫観念に囚われてしまうのだったが…。



公式サイト



あれれ…なんか普通に楽しかったのですが。

「衝撃のラスト、あなたは絶対見破れない」はい、本当に見破れなかったのですが。


なんか皆がつまらない、駄作だって言ってる作品をほめるの抵抗あるんですが、これ普通に面白かったですよ。ジム・キャリーの顔芸やエンターテインメント性はありませんが、普通にはまっていたと思うし。



脚本
とにかく見てると23のオンパレード。ちょっとくどいです。
しかもかなりのこじつけ。32…23の逆!とか、46…半分にすると23!とかね。
多分これが評価低い原因だと思われます。ちょっと23に無理に繋げすぎ。これに信用性がないとこの映画の大前提をぶっ壊してるわけですからね。ありとあらゆる計算をして23を導き出している感は否めない。

信じやすい性格だからでしょうか?私の場合、実際に23という数字が持つ神秘性というか、怖さというのもなんとなく体験できました。23というのは色々計算するとでやすい数字になのかもね。不思議です。
とにかくこれだけよくもまあ探してつなげたものです。

この映画もどんでん返し系というか、まあミステリーなのですから裏があるわけですけれども、ちゃんと成り立ってて素直にだまされてとても気分がよかったです。


うん、面白いと思うんだけどね。


キャスト
ジム・キャリーもヴァージニア・マドセンもはまってたと思うんですが。
なんで評価が低いんだろ。



ジャンルとしての出来栄え
けっこう怖い描写もあったりでホラーチックですが、一応も何もちゃんとしたサスペンススリラーになっております。
どんでん返しもものすごく冷静にみれば見破れるかもしれないけどね。驚きましたよ、私は。





う~ん。なんでそんなに評価が低いかなぁ。


さっきのサイトをもう一度チェックしたところ、全米の批評家がつけた順位は90位で、皆さんボロクソにいってますけど、
どうやら普通の観客のなかには私みたいに結構楽しんだ方もいるようで、「何で批評家はそんなにけなしてるん?」みたいな意見もあって安心。
で、批判はの意見をみてみると、
「23に無理がありすぎ」
「どんでん返しがあきらかになってからの時間が長すぎる」
「脚本に結構穴がある」


…なるほどねぇ。確かに。


でも私は素直に面白いと思ったので


★★★★★★★☆☆☆


7個差し上げます。