今朝の朝日新聞の天声人語に「DJポリス」と名付けられた。サッカーの日本代表がW杯一番乗りを決めた4日夜。
東京渋谷駅前交差点を埋めたファンを指揮車の上から誘導し、喝采を浴びた警察官の記事が書かれていた。
「警備にあたっている怖い顔をしたお巡りさんも、皆さんと気持ちは同じです。皆さんのチームメイトです。
チームメイトの言うことを聞いて下さい」
「お互い気持ち良く、今日と言う日をお祝いできるよう、ルールトマナーを守りましょう」
騒然とする若者らへの呼びかけが傑作だ。映像で見ると、路上から驚きの声や笑いが起こり、「お巡りさん!」コールが広がった。
「声援もうれしいですが、皆さんが歩道に上がってくれた方がうれしいです」と返すDJ.こんな光景は珍しい。
集う人々を警備の対象としてだけ見るのではない。喜びと高揚をともに感じている人間として、協力を求める。
そこに当意即妙の才がのぞく。理より情への訴えが、共鳴を呼び起こしたとも思える。
DJは20代の機動隊員だ。警視庁によると、当日の言葉はすべて自分で考えた。「人の心に響く。琴線に触れる」を心がけ、
現場の状況や人々の年齢に合わせて柔軟にアレンジしたという。力量のある前線が信頼されて働く姿は気持ちがいい。
劇的にPKを決めた本田圭佑選手が5日の記者会見で言った。「どうやって自立した選手になって『個』を高めるか」。
たぶんDJもそんな気概の持ち主だろう。若い人たちにいいものを見せてもらった。
上記が今朝の天声人語です。先月から天声人語の書き写しをしている。文字を書かなくなっているので、数独を減らしている。
今日の天声人語はパスする。
天声人語の執筆者は、お二人の方が、1週間毎の担当しているようです。講演を名古屋の朝日新聞社で聞いたことがあります。