吉野川の川下りのゴムボートを見ると 昔、社員研修で ラフティングをした時のことを思い出します。
今は 主催元の企業も幾つも出来ているようですが、当時 私が体験したころは1社だけでした。
その時を思い出すに、着替えを終わらせた建物の片隅で テレビで流れている映像では 激流を越えた直後 岩に衝突して転覆して 底を見せたまま流されていくゴムボートの姿が。 幾度となく派手な転覆シーンがいろいろ流れています。 激流に流されていく乗客。なかには暫く浮いてこない人も。
「 こわいですね。 このラフティングの映像はアメリカかカナダあたりのものですか? 」 と質問する私。
「 いえいえ、このビデオは この下の吉野川で撮影したものです 」 えっ・・・(無言)
事前の研修では 激流下りに使う何種類かの合図の言葉と その時取るべき対処の姿勢を 繰りかえし何度も叩き込まれます。 万一流された時には 岩にぶつかる瞬間に足で岩を蹴飛ばしてくださいと・・ 絶対に体をぶつけないように。 (そんなこと言っても・・) そしてどちらの岸でもいいので全力で泳いでたどり着くように。 と
ライフジャケットも隙間ないよう体に縛り付けます。
この日は おりしも連日の大雨の後で水量もかなり多め。 長い時間の講習を終わらせた後 床が泥だらけのオンボロバスの屋根にゴムボートを乗せて 何キロか上流の出発場所へと移動します。 バスから下ろしたゴムボートを セルフサービスで みんなでズーと下の河原まで汗だくになって降ろします。 ゴムボートと言えども ビニールの玩具とは違います。 10人以上乗れる救難用ゴムボートは 丸太のように硬く 滅茶苦茶重い。
この後は 先ほどのビデオのような 激流下りとなりました。 くじ順で ゴムボートの先頭に乗っていた私は 落差が大きい激流では 頭のてっぺんまで水中に・・・・ 少し水を飲みました。
でも、振り返ると 懐かしい思い出の一こまです。 後にも先にも 一回ポッキリの貴重なビビル体験でした。