東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

6月9日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

2019年06月29日 00時56分07秒 | 支部会感想
6月9日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

6月支部会のメニュー
午前
事業報告・3分間スピーチ

実技 標治法 皮膚の虚実と刺鍼

実技 小里方式による刺鍼修練

午後1時00分より 
初学者復習講座・座学
わかりやすい経絡治療 第十五章補瀉論・第十六章取穴の補瀉

初学者復習講座・実技
取穴、基本刺鍼・補法・瀉法

実技纏め・質問、臨床質問、本部会音声を聞いて
午後5時 終講
   

感想 其の1の1
3分間スピーチ
一つ目
山本五十六さんの言葉でした。
有名な言葉には、まだ、続きがあったそうです。
言葉は、簡単ではあるが、難しくもある。
最後は、信頼感かなとも、思いました。

二つ目
3分間スピーチは海軍大将山本五十六の名言、「やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、ほめてやらねば人は動かじ。」この続きに「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている姿を感謝で見守って信頼せねば人は実らず。」と云う言葉があり、言葉は態度で示し、又、相手を理解する努力も大事であると言う内容でした。
 山本五十六は、生前、実年者に対して「今時の若い者はなどという事を絶対に言うな。なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じ事を言われたはずだ。—中略。その若者がこうして年を取ったまでだ。だから実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。」と云う言葉も残しているようです。
 兎角、人は己の価値観・解釈で物事を判断しがちですが、相手の話をよく聞き、多様な価値観を認める事も肝要。やはり個々のヒューマニズムの在り方が大事だと思った次第です。


感想 其の1の2
今回は、午前中に実技が有りました。
皮膚の虚実、その少し下、また、虚したところの境目をじっくり診れました。
これも、経験が必要とも思います。

また、もう一つが小里方式でしたが、穴により、体の使い方(立ち位置他)も考えていこうと思います。




■お問い合わせ

聴講初回は、無料、2回目以降は、学生1500円、有資格者3000円となっています。
聴講等の際は、事前に御連絡下さい。

お問い合わせやご質問は、メールにて 

または、お電話にて、
  0721-52-5999   阿部はりきゅう院

 までご連絡下さい。

次回、大阪支部会は、令和元年 2019年


東洋はり医学会 趣意書

 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。

綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。



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