東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

2月17日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

2019年03月08日 00時10分20秒 | 支部会感想
2月17日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

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事業報告・3分間スピーチ
基礎講義 わかりやすい経絡治療.24 第18章「治療法則」
支部年間研究テーマ、「刺鍼と脉状変化の検証 其の5 瀉法の脉状変化」
午後1時00分より  
実技 基礎班、研修班合同「経絡治療の実際」基礎班主体
指導講座 高等部「補助療法 奇経治療・子午治療・刺絡治療」実技


実技纏め・質問、臨床質問、本部会音声を聞いて
    午後5時 終講
   

感想 其の1の1
3分間スピーチは、集合的無意識と元型についてでした。
心理学者のユングの考えで、個人的無意識と集合的無意識があり、集合的無意識のパターンを元型といい、1つの型として性的なアニマ、アニムスというものがあります。アニマには、男性の中に無意識な女性的な部分として、肉体、ロマンチック、霊的、知的があり、アニムスには女性の中に無意識な男性的な部分の、力、行為、言葉、精神があり、無意識に反映し惹かれるという、時代、国をこえ、人類共通のものということでした。
難しい話でしたが、思い出した言葉に、日本画は、仏画に終わる。
趣味は、金石に終わる。と言います。
これらも、知的、精神的という段階のものかと思い、聞きました。
私は、まだまだ段階の下の方かな?
医療人としてのペルソナをかぶっていますが、段階をあげるようにしないといけませんね。
 
感想 其の1の2
一つ目
基礎講義:わかりやすい経絡治療 第18章.治療法則

 今回は、経絡治療の治療法則として最も基本となる難経六十九難と実証に於ける一種の変証に対応する難経七十五難についての講義でした。
  特に難経六十九難は本会に於いても本治法の基本原則となるので、これを理解する事は非常に重要で、その法則には1、「虚する時はその母を補う」。
2、「実する時はその子を瀉す」。
3、「補法優先」などがあり、これに従って五行穴(木火土金水)を選穴し、治療する事で臨床に於いて著効を得る事が出来るとの事でした。
 難経六十九難、七十五難の法則は、いずれも五行の相生・相剋関係そして、各経と五行穴との係り合いを正しく理解する必要があるので、自分には結構複雑に感じましたが、とても重要な内容でしたので、しっかり覚えていきたいと思いました。

二つ目
座学のわかりやすい経絡治療は、18章の治療法則でした。
六十九難、七十五難でしたが、少し聞いただけでは理解出来ないので、何度も繰り返し頭に描かないといけないなと思いました。


感想 其の1の3
支部年間研究テーマ、「刺鍼と脉状変化の検証 其の5 瀉法の脉状変化」
今年は、瀉法です。
その5つのポイントについてでした。
その1つ1つを大事にしていかないといけないですね。
この一年間、確認しながら身につけていこうと思います。


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  0721-52-5999   阿部はりきゅう院

までご連絡下さい。

次回、大阪支部会は、平成31年 2019年
3月17日 第3日曜日 エル大阪608号室 
治験研究発表・霊枢九鍼十二原編

東洋はり医学会 趣意書

 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。

綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。




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