東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

3月18日支部会の感想 東洋はり医学会大阪支部

2018年04月01日 19時38分41秒 | 支部会感想
3月18日支部会の感想 東洋はり医学会大阪支部

3月のメニュー

3分間スピーチ
基礎講義 わかりやすい経絡治療.20 第15章「補瀉論」1 
研究発表 収入の蛇口をふやしませんか

    午後より  
懇談会 今後の支部会について
実技 基礎班・研修班「脉診」「取穴」


感想
3分スピーチは、”心の反射パターンと自我意識”と言う題でした。
ある状況になると、決まったパターンの行動をとってしまう事を仏教からの見方で説明されました。
感情による悪い行動も意識する事でやめる事ができますので気をつけたいと思います。


基礎講義 わかりやすい経絡治療.20 第15章「補瀉論」1 
感想 其の1
前回の基礎講義では東洋医学に於て診断に値する証決定についての講義が行われ、「証決定」とは単にどの経絡が虚か或いは実かなどを評価するのみではなく、診断と同時に何経の何穴に治療を施すといった治療目標までもが含まれる旨、言及されていましたが、今回の補瀉論は主にその治療目標(経穴)に対する手法の在り方やドーゼ(治療量)についての内容でした。
補瀉手技については、古典を再検討し、忠実に再現した手法で当会の独自性(強み)を感じました。
この虚実補瀉の概念により証法一致が成立し、患者さんに対して個別性のある治療が実現すると云うのもまた経絡治療の特長だと思いました。

感想 其の2
経絡治療は、生命力の不足した患者に生気を補い、生きる力を妨害する邪気を取り除いて生気の働きを良くし、生命力を強化する治療です。
それには、取穴と、押し手、刺し手の微妙な手さばきでの気の調整が必要になります。
また、治療量を体質、病症だけではなく、環境などのいろいろな面から考えて決めなければいけません。
”上は、神を守る。”といいます。
少しずつでも、近づきたいと思います。


研究発表 収入の蛇口をふやしませんか
感想 其の1
 鍼灸院経営以外にも収入源を増やす事で豊かで安心できて自分の趣味などにも時間を割ける人生を過ごすことが出来れば理想的。
その為に何か新しい事にチャレンジするに際し、それが自分の中で否定的意念或いは苦手意識等があるのであれば潜在意識の印象を転換させる必要があるとの内容でした。
 昨今、急速に少子高齢化が進む中、国民年金の支給や個人貯蓄に不安を抱えている人々は非常に多いと思います。
私などは希望的楽観家なところもあるので、「なんとかなるかな」なんて思っていたのですが、人生設計について考える機会になりました。

感想 其の2
私もいろいろと考えますが、これから先どうしましょうかねぇ。
という感じです。
じっくりと考えたいと思います1。


懇談会 今後の支部会の在り方について
感想 其の1
今後の支部会学習課程見直しについての話し合いが行われ、結果、座学・研究発表を隔月とし、実技時間を増やす方向性となりました。
これ迄より、少しゆとりを持たせて学習に取り組めるとの事でしたし、実技時間が増える事で今後の支部員確保にも繋がるのではと思いました。

感想 其の2
ゆとりのある進行に変更されました。
皆で話し合いながら、より良い支部会にして行こうという感じで進められています。


実技 脈診・取穴
感想 其の1
脈診に於いて「陰陽の差」と「陰陽の幅」の意味を混同している初学者が多い為、その相違点について言及がなされました。
前者は、陰脈と陽脈の虚実の対比・対照を意味し、後者は陰脈と陽脈との距離を意味し、とりわけ前者は相剋調整の際、主証決定に於いて本証・副証決定の重要な決め手となるとの事でした。

取穴に於いては、当会の本治法に用いる基本7穴の内、陰谷・曲泉・太白・太淵・尺沢の5穴の指導が行われました。
陰谷、曲泉穴については以前の取穴法の文言が変わっており、比較的理解しやすい内容になっていました。
又、太白については、自分自身よく判っていませんでしたが細やかに教えて頂き、ここに至ってようやく納得できる取穴が出来るようになり、とても良かったです。

感想 其の2
今回は、時間に余裕があり、理解できていないところも聞きなおしたりできて、理解を深めることができました。
といっても、すぐできるわけではないので、触れながら、感じていきたいと思います。

■お問い合わせ

随時、聴講・入会受け付けております。
聴講初回は、無料、2回目以降は、学生1500円、有資格者3000円となっています。
聴講等の際は、事前に御連絡下さい。

お問い合わせやご質問は、メールにて 
toyohari_osaka@yahoo.co.jp

または、お電話にて、
  0721-52-5999   阿部はりきゅう院

までご連絡下さい。


東洋はり医学会 趣意書

 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。



綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月18日支部会のお知らせ ... | トップ | 4月15日支部会のお知らせ ... »
最新の画像もっと見る

支部会感想」カテゴリの最新記事