東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

5月19日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

2019年06月04日 00時57分50秒 | 支部会感想
5月19日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

5月支部会のメニュー
事業報告・3分間スピーチ
 研究発表「小児鍼」

午後1時00分より 
支部年間研究テーマ、「刺鍼と脉状変化の検証 其の5 瀉法の脉状変化」 瀉法 素早く鍼を当てる
実技 基礎班・研修班其の1「基本刺鍼 補法」 「標治法・補助療法(奇経治療・子午療法・刺絡)」

実技纏め・質問、臨床質問、本部会音声を聞いて
    午後5時 終講
 
  
令和初の支部会でした。

感想 其の1の1
一つ目
3分間スピーチは高価格志向でした。
テレビを見ていると、高価格の物が売れているという事です。
我々の場合は、美容鍼なら高くても出し、治療は保険が利かないと高いと言い、何かおかしな感じもしますが、女性の心理がからめば仕方ないかとも思います。
が、治療もそれだけ出せる価値が必要とも思いました。
また、そのことを発信し続ける必要も感じます。

二つ目
3分間スピーチは昨今の高級ブームの話でした。
鍼灸院でも、確かな腕と何か良いアイデアがあれば高額なサービス展開も可能で、リッチでグルメな生活もけして夢ではない!
と思いましたが、自分としては、基礎・基本をしっかり体得して、細々とやっていければと思った次第です。


感想 其の1の2
一つ目
今回は、研究発表で、小児鍼でした。
発表者の子供さんが小さい為、小児鍼をおこなうことがあり、関心を持たれているそうです。
年間研究テーマも小児鍼ということでしたので、これからの経験での気付きももっと加えての次の発表が楽しみです。

二つ目
午前中は座学で小児鍼についての研究発表でした。
小児鍼は生後20日から4〜5才を対象とした鍼法で、日本では江戸中期に大阪に名家が存在していたが、全国に普及したのは大正・昭和に入ってからとの事でした。
 また、その手法は一般的な方法と和田式の2つに大別され、鍉鍼や円鍼、ザン鍼、バネ式単入鍼等、様々な種類の鍼を用いて治療するとの事です。
(東洋はり医学会では、経絡治療を加味した小児鍼を紹介しています)
 小児鍼は自律神経を整え、病気の予防や治療に効果を発揮する手技なので、月に数度定期的にきちんと施術を受ければ心身共に健やかな成長が期待できると思いました。
  



■お問い合わせ

聴講初回は、無料、2回目以降は、学生1500円、有資格者3000円となっています。
聴講等の際は、事前に御連絡下さい。

お問い合わせやご質問は、メールにて 

または、お電話にて、
  0721-52-5999   阿部はりきゅう院

までご連絡下さい。



 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。

綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。



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