東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

4月21日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

2019年05月14日 00時56分53秒 | 支部会感想
4月21日支部会の感想 其の1 東洋はり医学会大阪支部

4月支部会のメニュー
事業報告・3分間スピーチ
基礎講義 わかりやすい経絡治療.25 第19章「相剋調整 治療法則」
霊枢九鍼十二原篇 其の二 序段 座学
午後1時00分より
実技 基礎班・研修班 「証決定 相剋調整」

実技纏め・質問、臨床質問、本部会音声を聞いて
    午後5時 終講

   
平成最後の支部会でした。

感想 其の1の1

この会の特色である主証を相剋の経で左右に振り分けて、治療をおこなうための主となる本症、その相剋経の副証の決め方が書かれてあります。
これにより生命力の強化をはかることができるようになる為、複雑な症状にも対応していきたいと思います。
その為の色々な所での比較をして診ていきたいと思いました。
感想 其の1の2
相克調整を学ぶ上でその方法が生まれるに至った流れや歴史についても皆さんと話、確認しながら進んでいきましたが
『守・破・離』
の守の部分をまずはきちんと理解して身につけるということが大切ということ。
そしてそれが前提として刻々と変わってゆく現代の流れ現代人の体質の変化にも対応できるように『守』を患者に合わせて『破』っていくそういったことを身につけれるように学びを続けていかなれけばならないのだと気づく良い機会となりました。


感想 其の2
霊枢九鍼十二原篇 其の二 序段 座学
前回から始まった、霊枢九鍼十二原篇
ですが、序段の前、黄帝内経素問霊枢経序には、”人の子たりて医書を読まざるは、なお不幸を為すがごときなり。”と有ります。
凡庸ですので、実技は大切ですが、霊枢を読む、良い機会だとも思いました。



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または、お電話にて、
  0721-52-5999   阿部はりきゅう院

までご連絡下さい。

次回、大阪支部会は、令和元年 2019年
 5月19日 第3日曜日 エル大阪608号室
研究発表
霊枢九鍼十二原篇
 

東洋はり医学会 趣意書

 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。

綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。





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