コロナが発生する前から、徐々に体力が落ちていた。そこへきて、コロナだ。益々、体力が落ちた。特に、歩行が困難になって来た。
近くのコンビニへ行くにも大変だ。通販での支払いにコンビニまで行っても、股関節が痛みだし歩けなくなる。
そのことを家内に話したところ、最近、介護タクシーを探し始めた。
「一本道路を挟んで向こう側に、介護タクシーを始めた家があるそうだよ。何という名前の家か分からないけど」
そういって、小抽斗から町内会の名簿を引っ張り出して繰っている。「確か、この家だと思うの」町内会の住宅配置地図を指さしていう。
小生としては、町内会の人には、あまり頼みたくない。夫婦2人で家内も後期高齢者だ。いつ何時、近くの介護タクシーの人が
家に入ってくるやもしれない。人の噂は広がるのが早い。どうも気になる。そんなことを考えていると、今度は、死んだときの戒名の話になった。死んでから付けるか、それとも生前に付けるかの話になった。子供に迷惑を掛けたくなので、生前戒名にしたらどうかという。
「悪くない」と思いネットで調べたら生前に戒名を付けてくれる寺があった。
しかし、この地域にも、少し遠いが同じ宗派の寺がある。死んだら、そこに頼むことになるのだろう。
どちらにしても、迷っている。
家内がいう。「私かお父さんか、どちらが先に行くか分からないけど、年老いたら、近くの寺の坊さんだって、呼べないよ」