ついに、今年も嫌な時期になった。部屋の中の気温んが28度を超えている。窓を開けても風が入らない。居間にクーラーが入っているが、わが書斎には
付いていない。国道を走る車の音であろう。窓からその音が入って来る。その音で、なお一層暑く感じる。近所の家も窓を開けているらしく、子供の声や物音が窓から入って来る。暑さは、例年のことだが、今年は加えてコロナである。家の中で、この暑さとコロナに、ただ、じっと堪えなければならない。
ついに、今年も嫌な時期になった。部屋の中の気温んが28度を超えている。窓を開けても風が入らない。居間にクーラーが入っているが、わが書斎には
付いていない。国道を走る車の音であろう。窓からその音が入って来る。その音で、なお一層暑く感じる。近所の家も窓を開けているらしく、子供の声や物音が窓から入って来る。暑さは、例年のことだが、今年は加えてコロナである。家の中で、この暑さとコロナに、ただ、じっと堪えなければならない。
コロナが発生する前から、徐々に体力が落ちていた。そこへきて、コロナだ。益々、体力が落ちた。特に、歩行が困難になって来た。
近くのコンビニへ行くにも大変だ。通販での支払いにコンビニまで行っても、股関節が痛みだし歩けなくなる。
そのことを家内に話したところ、最近、介護タクシーを探し始めた。
「一本道路を挟んで向こう側に、介護タクシーを始めた家があるそうだよ。何という名前の家か分からないけど」
そういって、小抽斗から町内会の名簿を引っ張り出して繰っている。「確か、この家だと思うの」町内会の住宅配置地図を指さしていう。
小生としては、町内会の人には、あまり頼みたくない。夫婦2人で家内も後期高齢者だ。いつ何時、近くの介護タクシーの人が
家に入ってくるやもしれない。人の噂は広がるのが早い。どうも気になる。そんなことを考えていると、今度は、死んだときの戒名の話になった。死んでから付けるか、それとも生前に付けるかの話になった。子供に迷惑を掛けたくなので、生前戒名にしたらどうかという。
「悪くない」と思いネットで調べたら生前に戒名を付けてくれる寺があった。
しかし、この地域にも、少し遠いが同じ宗派の寺がある。死んだら、そこに頼むことになるのだろう。
どちらにしても、迷っている。
家内がいう。「私かお父さんか、どちらが先に行くか分からないけど、年老いたら、近くの寺の坊さんだって、呼べないよ」
我が家には、車がない。コロナである。外へ出られない。買物をしなければ生活ができない。
それで、あれこれ細かいものまで通販で買うようになった。支払いは、代引きでしていたが、最近、馬鹿々々しくなった。それで、5分ほどで行ける近くのコンビニまで行って代金を支払うようにした。
近くだからと言ってコロナを侮ってはならない。きちんとマスクをして出かける。
戻ってきたら手と顔を洗う。昼頃は混み合うので、その時間帯を避ける。午後の3時半ごろに出かける。店に入っても辺りに気を配り他人と接触しないように神経を尖らせてレジを済ませて帰って来る。
息が詰まりそうだ。そんなに神経を尖らせなくてと思うが、根が小心者だ。
その反動で、ストレスがたまり、あまり必要ないもので通販で購入してしまう。
家内に、もうそろそろやめなさいと言われる。通販中毒かなと自分なりに考えてみる。
特に高価な物を買っているわけではない。うっぷん晴らしである。
髭剃りのシェバーが切れなくなったからと言っては、新しいものを購入。足腰が弱って来たといっては、運動器具を購入。年のせいだと言って健康食品を購入、等々切りがない。
玄関には、後始末した段ボールの箱が重なって置いてある。
家内は、どうやら向かいの家が気になるらしい。ベランダから我が家に宅配便が止まるとそれが丸見えだ。「今日も止まった」と言われていわれているんじゃないかと気にしている。
「人の金で物を買っているわけじゃない。いいじゃないか」と言うが、何となく気が引ける。
体が重い。体重が増えたと思っていたが5キロも増えていた。それで、家の中でバイスクルを漕いでみた。道具は、相当前に買っておいたものだ。一日20分。これでは足りないと思い40分と自分なりに努力をしてみたが駄目だった。やはり、外へ出て歩くのが一番いいようだ。
だからと言って、あちこちと歩くわけにもいかない。それで、ステップウエルにした。運動器具は、使いもしないのに用意だけはしてある。二階に置いてあるのを一階に持ってきてやってみた。
ただ、足の上げ下げで単純なように見えるが、こえが違った。
キツイ。3分と持たない。足の付け根が痛くなる。付け根とは、足の股関節である。ゆっくりと音楽に合わせて上がり下りを繰り返す。
これは効きそうだと思う。
継続は力ないと一言でいうが、これができないでいる。
これでもかと言わんばかりに、毎日のようにコロナの報道である。情報を頂けるのは大変有り難いが、こちらとしても、どう対処していいのか分からず、ただただ、溜息をつくのみである。
近くのコンビニに行くにも、おっかなびっくりで行く。それも、マスクをして急いで行って急いで帰って来る。
帰って来ると顔を洗って口を洗浄して手を洗う。いつもと違った生活である。
この間、皮膚科へ行った。腹の周りが痛痒い。それで出掛けることにした。
この時、朝一番で行ったらいいのか一段落ついたころに行ったらいいのか家内と相談し合ったが、結論が出ず中途半端な時間に行って2時間近くも待たされた。
個人病院である。院内は、満席である。何とか席を見つけて座る。皆マスクをしている。目だけがキョロキョロと動いている。年配の女性患者が多いように見受けられる。なんだか、みんな美人に見える。
診察は三分ほどで終わった。
医者は、診察しながら一言「バンドの後じゃないですか」といった。それでも腹の周りに薬を塗ってくれた。それで帰って来た。
帰りは、タクシーにしようかバスにしようか迷った。タクシーは最近、路上では拾えない。
仕方なく、バスに乗ることにした。バスには5名ほどしか乗ってなかった。
有難いと思ったが、これでバス会社が経営が成り立つのかと余計な心配をしながらバスを降りて急いで帰って来た。
いつも通る道だが遠く感じられた。