蟷螂亭日記

「蟷螂の斧」という言葉は、弱き者が抵抗するという意味であるが、たとえ無駄であっも抵抗しなければならないこともあると思う。

安倍総理の沖縄訪問-TBSの偏向報道

2013年02月03日 15時04分14秒 | 日記
・マスメディアによる偏向報道については日常茶飯のこととなっていて、これを批判しようとすれば切りがなく取り上げる気にもならないが、それでも事実を歪め国民を誑かしている現状があり、一部のバカな国民がこれを鵜呑みにしていることを考えれば、批判の手を弛めることはできない。

・今回は、2月2日に安倍総理が沖縄を訪問した際のTBSの報道(JNNニュース)について、NHKの報道(NHKニュース)との比較の中で、その偏向ぶりをスケッチしてみる。断っておくが、私はNHKのニュースが偏向していないということを言っているのではない。あくまで、比較のために引き合いに出しているのであって、今回の報道に関してはTBSよりも幾分かマシな報道をしているに過ぎないという理由による。読者にTBSの事実歪曲の酷さを感じてもらえれば私の言いたいことの大半は伝わったことになる。

・2月2日夕方のTBSの報道とはどんなものであったか、その概要をまず説明しておく。「首相の沖縄訪問、地元は冷めた見方」をタイトルで掲げ、いきなり沖縄県民の意見とやらを紹介し「知事も県民も反対しているので首相が来ても普天間の県内移設は難しい」、「沖縄県民を無視してオスプレイの配置や辺野古への基地移転をするのだから首相に来てもらいたくない」というインタビューを流した後、仲井真沖縄県知事との会談に移り、知事の発言のうち辺野古への基地移転部分の意見だけを取り上げ「辺野古移設は現実的ではないというのが僕らの意見。意見を聞いていただけるのか、いただけないのかは、これからだ」とし、締めくくりに「自ら沖縄に足を運び沖縄振興策などを説明することで、沖縄との信頼関係の構築をアピールした安倍総理ですが、政府と沖縄の溝は依然、埋まる気配がありません。」などと勝手なコメントをつけて終わっている。

・このTBS報道についてまず指摘できるのは、安倍総理の沖縄訪問の趣旨と内容をまったくといっていいほど報じていないことである。安倍総理の沖縄訪問は、抑止力としての軍事施設の必要性を説明し普天間の辺野古移転についての理解を求めるとともに、来年度予算において3000億円を超える予算を手当てすることや那覇空港の第二滑走路の整備推進など沖縄振興に配慮したこと、沖縄の基地負担の軽減を引き続き推進することを説明し、国策への理解を求めたものであるが、TBSはこのことを伝えず、安倍総理がまるでデクノボウのように手ぶらで沖縄を訪問したような印象を与えている。報道の基本である事実を正確に伝えるということさえできないTBSは、この時点で既に報道機関失格である。NHKは、ニュースの中で曲りなりにも上述した内容を盛り込んでおりTBSよりはマシな報道をしている。

・安倍総理と仲井真県知事との会談内容についてもTBSは知事の発言を意図的に切り刻んで正確にその真意を伝えていない。NHKの報道を見れば、それがよく解る。NHKは仲井真知事の発言内容を次のとおり報道している。《① 沖縄振興予算について「3000億を超える額を確保していただき心からありがたく思う。県民の願いだった那覇空港のもう一本の滑走路の事業化が安部総理大臣の時代に実現できた」と述べ、謝意を表しました。② 普天間基地の移設問題について「1日も早く基地を閉鎖、返還して欲しい。なるべく県外に移設してもらいたいという県民の願いを踏まえて、我々の願いに沿うような形で解決してもらいたい」と述べ、県外への移設を求めました。③ 会談後、記者団に対し、「かなり率直に話をされていて、県民のいろんな考えや気持ちをしっかりと踏まえようという姿勢がよく表れている印象を受けた」と述べました。④ また、普天間基地の移設問題について「名護市辺野古への移設は非常に時間がかかり、現実的ではないと申し上げてきたし、普天間基地を1日も早く移設返還して跡地利用を進めるべきだと言ってきた。これから色々な機会を見て、我々の考えを申し上げていきたいと思う。意見を聞いていただけるのか、いただけないのかは、これからだと思う」と述べ、今後も粘り強く沖縄県の考え方を政府に伝えていく考えを示しました。》以上である。

・NHKの報道によれば、仲井真知事は、沖縄振興予算や那覇空港整備決定に感謝しているのであり、安倍総理の印象についても県民の気持ちを踏まえようという姿勢が感じられるとして評価しているのである。また、普天間の辺野古移設についても反対の立場をとりながら今後も話し合う姿勢を示しているのである。TBSの報道では、仲井真知事のこうした発言部分は一切ネグってしまって、辺野古移設反対という部分だけを使っているのである。もうここまで来るとTBSの報道は、事実報道からはかけ離れており、不偏不党の立場からほど遠いものであって、辺野古移設反対やオスプレイ反対などという反基地闘争を行う腐れ左翼の政治的プロパガンダとしか言いようはないと思う。

・TBS報道が流した沖縄県民の声だってそうだ。沖縄県民の中には日本国民として沖縄の基地が日本の防衛にとって必要不可欠と認識している人々もいるだろうし、沖縄振興事業等を受けつつ基地と共存しようと考えている人々も多くいるだろうが、これらの声は一切無視しているのである。これだけの例を示せば十分であろう。安倍総理の沖縄訪問という現実を一定の政治的立場から裁断して、自分たちに不都合な事実を隠蔽し、関係者の発言を捻じ曲げる、これらを偏向報道と言わずしてなんと言うのであろうか。TBSはこんな偏向報道を毎日あきもせず繰り返し放送し、国民を欺き続けているのである。国民はこのことに怒るとともに、TBSに対して徹底的に非難と批判を展開しなければならないと思う。

・いやTBSだけではない。テレビ朝日や日本テレビ、フジテレビ、NHK等のテレビメディア、更には毎日、朝日、読売などの新聞メディアは程度の差はあれ、腐れ左翼に毒されて偏向報道を続けている。国民はこの事実をよく認識し、その歪曲を正すことを通じて腐れ左翼の犯罪性を暴いていく必要がある。また、こうしたマスメディアで働く人々にも言いたい。自らの組織に巣食う腐れ左翼を追い出し、不偏不党の立場から事実を正確に報道する本来のジャーナリズムの再生のために立ち上がってもらいたいと。

コメントを投稿