[写真] 1回表、浪川のホームランで先制するが、粘ることが出来ず、残念ながら・・・ 完敗
2017年10月14日(土) 12:25~14:25 曇り時々小雨 無風 神宮第二球場
秋季東京都高校野球大会 2回戦
創価 (小平市) 1 0 0 0 2 0 0 0 0 = 3
帝京 (板橋区) 0 1 2 2 0 0 4 0 X = 9
[ 投 手 ] 菊地(3.0/3)‐吉澤(3.2/3)‐笹岡(1.1/3)
[ 本塁打 ] 浪川(1表/右・1点)、門脇(5表/右中間・2点)
[ 三塁打 ]
[ 二塁打 ] 菊地
1番 (遊) 門脇
2番 (ニ) 藤井
3番 (右) 浪川
4番 (左) 菊地 → (4裏/左)
5番 (捕) 中野
6番 (一) 杉田 → (8裏/一) 若林
7番 (三) 古林
8番 (左) 大野 → (4裏/投) 吉澤 → (7裏/投) 笹岡 → (9表/打) 中山
9番 (中) 古川
小雨が降ったり止んだりで肌寒い立川・昭和記念公園で、
箱根駅伝予選会の残念な結果を確認して、神宮第二球場へ向かったのは11時15分
12時20分に球場に到着すると、両校の選手たちが試合開始前の整列に向かうところだった。
今日の創価は今季初の先行、6番に背番号12の杉田、8番に背番号20の大野を入れて挑む。
一方の帝京はエースナンバー、トルネード気味のフォームから投げてくる大型右腕がマウンドに、
体格に恵まれているので威圧感があるが、スピードはそんなにあるように見えないので、
全く持って打ちあぐねるような心配はないだろう。
[ 1回表・創価 ]
1番・門脇は2球目を打ち上げてキャッチャーへのファールフライ
主将としての重圧もあるのだろう、門脇の出塁率の低さが、ここのところ気になるが見守るしかない。
2番・藤井は高いバウンドのショートゴロ、相手ショートはファーストにワンバウンドで送球
小雨が降り続き、湿り気味の人工芝に飛んだゴロゆえに、
力んで送球すると滑って暴投の恐れがあることを考慮したのだろう。
ファーストもワンバウンドで来ると分かっていれば捕球しやすい・・・ さすがである。
3番浪川の当たりは、高い放物線を描いてライトに上がると、相手ライトは既に見上げていた。
ファーストストライクを一振りで決める、これが今季の浪川である。
ホームランで1点先制すると、4番菊地には警戒したのかストライクが入らずストレートの四球
畳みかけたい場面だったが、5番・中野はインコースのストレートに詰まりサードゴロに終わる。
[ 1回裏・帝京 ]
創価のマウンドには満を持してというか、今季初先発となるエースナンバー菊地
夏の西東京大会では、やや制球がままならず早いイニングで降板することがあったことから
制球力とスタミナに注目したいところだ。
1番の当たりは高いバウンドのセカンドゴロ、猛然と突っ込んで来た藤井が巧みなグラブ捌きを見せ
ショートバウンドに巧く合わせてアウト、いきなり・・・ ナイスプレーだ。
2番は藤井の正面に飛んだイージーバウンド、3番は空振りの三振で三者凡退、上々の立ち上がりだ。
[ 2回表・創価 ]
6番・杉田は上手くミートしたが、打球が伸びず背走するセンターの守備範囲
7番・古林はサードライン際に高いバウンドのゴロを打つが、帝京のサードは全く危なげなく捌く。
8番・大野はストレートに振り負けずレフト前に弾きかえして二死1塁とするが、
9番・古川は粘るものの低めのボール気味の球にタイミングを外されて空振りの三振
[ 2回裏・帝京 ]
4番に対してストライクが入らず、ストレートの四球を与え無死1塁
5番はスリーバンドを失敗して一死となるが、6番にもストライクが入らずストレートの四球で一死12塁
さらに7番には初球をぶつけてしまって一死満塁
帝京の打者は、全くバットを振ってないのに、何もしてないのに全ての塁が埋まってしまった。
8番はピッチャー返し、ショートの門脇が2塁ベースの後ろで捕球しベースカバーの藤井にトスするが、
振り向きざまに1塁への送球の際、若干緩いグラウンドに足を取られて転倒
そのまま投げてもゲッツーは微妙なタイミングだったが、
三つの四死球と内野ゴロで、あっさり同点に追いつかれてしまう。
なおも続く二死13塁の場面は、9番をショートゴロに打ち取りピンチを凌ぐが、
懸念された菊地の制球力が早々と出てしまった。
際どいボールが少し外れているのなら致し方ないところだが、
ストレートも変化球も、いずれも高めに抜けて明らかなボールだから、指にかかってないのが分かる。
早いイニングで、継投を考えていた方が良いだろう。
[写真] スタライクが入らず乱調だったエースナンバーの菊地、彼の力はこんなもんじゃないはずだ。
一冬を超え鍛え直した春に期待したい。 ガンバレ! エース
[ 3回表・創価 ]
1番・門脇はキャッチャーへのファールフライを打ち上げるが、曇り空にボールを見失い落球
命拾いしたもののピッチャーゴロに倒れワンアウト
2番・藤井はフルカウントから四球を選び一死1塁
3番・浪川の当たりは初回に続き大きな放物線を描くが、惜しくもフェンス際で失速してライトフライ
二打席連発と思ってたが・・・ ちょっと擦ったようだ。
しかし、4番・菊地が三遊間の深いところへ転がすショートへの内野安打
二死12塁とチャンスを広げるが、5番中野はサードゴロに倒れ惜しくも得点にならない。
[ 3回裏・帝京 ]
1番は、おっつけ気味に右へ打つが、これがジャストオーバーフェンス
前の回の浪川の当たりと比較するのもなんだが・・・ これが神宮第二なんだが、
外野の膨らみが小さい分だけに、両翼に近いフライがオーバーフェンスし明暗を分けてしまう。
それよりも気を付けなきゃならないのは、
ワンボールから無造作にストライクを取りに行ったボールを叩かれたことだろう。
菊地の制球なのか、それとも中野の配球なのか、そこんとこは分からないが、
強豪校は下位打者であっても、こういった1球を見逃さないので注意が必要だろう。
2番はファーストゴロに打ち取るが、3番にストライクが入らずストレートの四球で歩かすと、
続く4番は三振に打ち取るが、5番にはワンバウンドした変化球が足に当たって死球となり一死12塁
6番の当たりはセカンド頭上を襲う強いライナー
ジャンプした藤井のグラブに当たってセンター前に落ち、逆転を許してしまう。
当たってなければ、打球の勢いからホームはクロスプレーになっていたと思うが、
グラブに当たったことから、打球の勢いが死んでしまったのは・・・ ちょっと運もない。
さらに二死12塁から7番は、12塁間に高いバウンドゴロを転がす。
ファーストの杉田が飛び出すが取れず、カバーに入った藤井が抑えてファーストベースを見るが
ピッチャーの菊地がベースカバーに入っていない。
さらにピンチが広がる場面だったが、3塁ベースをオーバーランした走者を見逃さず
3塁へボールを送ってタッチアウト、こういった場面でミスを帳消しにするプレーが出るのは大きい。
逆転は許したが・・・ まだ序盤、仕切り直して行くしかない。
[ 4回表・創価 ]
6番・杉田は外の変化球を振って空振りの三振、7番・古林はセンターフライ、8番・大野の空振りの三振
打者2巡がほほ終わって目立つのは、早いカウントからボールになる低めの変化球を空振りしていること
カウントを悪くしたあとに、打ちに行っているというより、打たされているといったスイングが多い。
相手投手の術中だと言えばそれまでだが、積極性が裏目になっており、もう一つ工夫が必要だろう。
[ 4回裏・帝京 ]
8番はストレートを鋭く振りぬきセンター前へのヒット、9番は手堅く犠打
マウンドから素早く降りた菊地が捕球し振り向いたときは、2塁は完全にアウトのタイミングだったが、
ここで菊地がボールを握り直して送球すると、間一髪だったが・・・ 間に合わない。
犠打野選で無死12塁となったところで、創価ベンチが動いた。
レフトの大野に代えてピッチャー吉澤が入り、ピッチャーの菊地がレフトに回る。
帝京は、先ほどホームランを打った1番に犠打を命じ一死23塁とすると
2番は際どく1塁線を抜く二塁打を放ち2点、この当たりは正直際どかった。
ベースの手前はラインの少し左、ベースを越えてバウンドしたところはファールゾーン
1塁塁審は飛び上がって1回転してからフェアのジャッジをした。
ベースの右端をかすめて抜けたとの判断だろうが・・・ 本当に際どかった。
ただ、こういった当たりがファールにならないというのは、流れが相手にあるということなんだろう。
さらに一死2塁から、3番はどん詰まりながらもレフト前に落として一死13塁と攻め立てる。
4番の時にファーストランナーが盗塁を試みるが、ここは中野が躊躇せず2塁へ送ってタッチアウト
その後4番に四球の後、5番をライトフライに打ち取り、この回2点でしのぐが・・・
犠打の2塁送球が、ワンテンポ遅れてなかったら・・・ 結果がどうなっていたかは分からないが、
2回、3回に続いて、ちょっと悔しい失点を繰り返しているのが残念で堪らない。
[写真] 5回表、門脇に大きな追撃のアーチが飛び出すが・・・ 惜しくも届かず。
[ 5回表・創価 ]
打てない投手じゃないんだから・・・ やられっぱなしって訳にはいかない。
9番・古川が初球を痛烈に叩いてセンター前ヒットで出ると、
1番・門脇はスリーボールから1球見送り、スリーボールワンストライクから振りぬくと、
右中間の奥に設置されたスコアボードを越える大きなホームラン
まさに・・・ 一閃だった、追撃の大きな狼煙が上がった。
2番・藤井は気落ちした相手投手の初球を痛烈に捉えセンター前に運ぶが、
ここで帝京のセンターが鮮やかなスライディングキャッチを見せ隙を見せない。
3番・浪川は、やや詰まり気味に見えたがセンター定位置より深いところへのフライとなってツーアウト
4番・菊地はライトの右へライナー、打球が早くフェンスに到達する間に2塁を落とし入れ二死2塁
もう1点欲しかったが・・・ 5番・中野はセカンドフライに倒れ、この回は2点どまり
[ 5回裏・帝京 ]
6番は高めのストレートを振らせ空振りの三振、7番にはフルカウントからレフト前ヒットを打たれるが
8番をセンターライナー、9番をレフトフライに打ち取り・・・ 吉澤が踏ん張る。
[ 6回表・創価 ]
6番・杉田がセカンドゴロ、7番・古林がショートフライに倒れた二死から、
8番・吉澤がショートへの内野安打で出塁するが、9番・古川はセンター正面へのライナー
当たりは良かったし、ちょっとどちらかにズレていればと思うが・・・ 流れが向こうにあるようだ。
[ 6回裏・帝京 ]
要注意の1番にレフト線を抜かれ、無死から二塁に走者を背負うが、
2番が初球の犠打を空振りすると、大きく飛び出した2塁走者を見て中野から門脇へ矢のような送球
タッチをかいく潜ろうとする走者をしっかり見て、門脇がタッチして牽制アウト
しかし・・・ 2番、3番に連続してぶつけてしまい一死12塁と再びピンチを背負ってしまう。
大ピンチだったが4番は初球を叩いてセカンドへのインフィールドフライ、5番はセカンドゴロ
4回から救援した吉澤が、この回も何とかピンチを凌ぎ打線に期待をかける。
[写真] ピンチにベンチからの指示を受ける内野陣、さぁ・・・ ここから粘るんだ。
[ 7回表・創価 ]
1番から始まる攻撃に期待は膨らんだが、
1番・門脇は2球目を打ってショートゴロ、2番藤井は初球を打ってライトフライ、
3番浪川はチェンジアップ気味に抜かれたボールにタイミングが合わず空振りの三振
2点差なんだが、三者凡退に倒れ追撃の走者が出せない。
[ 7回裏・帝京 ]
6番は得意のスライダーで空振りの三振に打ち取った一死から、
7番にレフト前ヒットを打たれると、レフトの菊地がこれを後逸し一死2塁
8番は強い当たりだったが、レフト菊地へのライナーでツーアウト
あと一人だったが・・・ ついに吉澤が掴まった。
9番の打球は当てただけだったが、飛んだ位置がセカンドの後方の右中間
センター古川が回り込んで抑えるが、ホームへの返球が出来ず6点目を失うと、
1番にレフト前ヒットを打たれ二死12塁、2番にはワンバウンドした変化球が当たる不運な死球で満塁
3番にはセンターオーバーの二塁打を打たれ走者一掃となって・・・ この回4点目
センター古川はもう少しで追いついていたが、フェンスが気になったのか、あと半歩届かない。
なおも二死2塁で、あと1点入ればコールドゲームとなる大ピンチに
創価ベンチはピッチャー吉澤に代えて、期待の1年生笹岡をマウンドを託した。
笹岡は持ち前の強気のピッチングで攻め、4番は歩かすが、5番をセカンドゴロに打ち取り、
コールド負けには持ち込ませない。
[ 8回表・創価 ]
4番・菊地は低めのボールに釣られてカウント悪くしてからファーストゴロ
5番・中野はセンター前ヒットで食い下がるが、6番・杉田は中途半端なスイングでピッチャーゴロ
1-4-3と渡ってダブルプレーとなり、あと1本が・・・ 続かない。
[ 8回裏・帝京 ]
6番は初球を打って詰まったセンターフライ、7番は2球目を打ってセカンドゴロ、8番はセンターフライ
気持ちの籠った笹岡のストレートが、気迫で刺し込んでいたように冴え渡っていた。
[ 9回表・創価 ]
いよいよ最終回、6点差を追う創価は7番の古林から、スリーボールワンストに行くからサードゴロ
8番・笹岡に代打の中山は三球三振、あえて一言だが、代打で出て来て見送り三振はいただけない。
決して空振りが良いというわけじゃないが・・・ スイングして欲しかった。
最後は9番・古川は初球を打ってファーストゴロとなり試合終了
結果的には、帝京というネームバリューに貫禄負けしてしまったが、
少しだけタラレバを言わせてもらうと・・・ 序盤の四死球がなければ、どうなってただろう。
フィルダースチョイスやヒットの後逸が無ければ、どうなっていただろう。
結果を受け止めるしかないんだが、全てが来春・来夏に繋がる因だと思って見守りたい。
応援するサイドも悔しいが、選手はもっと悔しく辛い思いをしているだろう。
エースナンバーを背負った菊地選手の気持ちを察すると・・・ いたたまれなくなる。
しばらくは、辛い思いをするかもしれないが、いつまでもクヨクヨしたって仕方がない。
長いこと野球をやってると、誰もが何度か「やっちゃった。」なんてミスを繰り返す。
しかし・・・ ミスする回数なんてものは、そんなに多いわけじゃない。
たまたま今日は、ミスが重なってしまったが、
これからの野球人生でミスする回数が少なくなったと思えば、
次からは、思い切ったピッチングやプレーにも躊躇する必要はないだろう。
創価のエースナンバーを背負って、試練がないなんてことはないのだから、
強い精神力と、ポジティブな思考で乗り越えてほしい。
この程度のピッチャーでないことは・・・ 誰もが知っている。
冬は必ず春となる。
ガンバレ! 菊地投手
私も選手ひとり一人のポテンシャルはけっこう高いと思っています。
練習は実践、実践は練習ですから・・・ 経験が必ず因となって来夏には結果を出してくれるでしょう。
また、私も神宮第二は如何なものかと思っています。
個人的には、屋根があって駅から近い府中がメイン球場になると良いんですが・・・
いろいろ事情があるんでしょう。
神宮第二は東京の高校野球の聖地とはいえ、ちょっとガッカリする球場だと思います。
四死球やつまらないエラーで試合の流れが作れず、残念でした。
しかし、駒大高戦での左腕攻略や各打者の打球の強さを見ると、また見に行きたくなるチームですね。
そんなことより、今回、改めて感じたことは、神宮第二での試合は頼むからやめて欲しいということです。
どうしたら、大切な高校生たちのレベルの高いゲームを、あんな酷いグランドでやらないようにできますか?
って、酔いどれの愚痴でした。^_^;
ご指摘の通り、創価野球は守りが基本ですから、この試合はちょっと残念な結果になってしまいました。
また、門脇君の打球は本当に良く伸びます。
パンチ力というよりは、腰の使い方が上手いんだと思います。
残念でしたが、来春と来夏に期待しましょう。
守り勝つ創価の野球させてもらえなかったですね。
門脇君は身体細いけどパンチ力あるんすね!
応援している側は、期待が大きいことから、つい我を忘れて熱くなってしまいがちですが、
戦っているのは選手ですから、出来る限り選手サイドで見たいと思っています。
ただ・・・ 事実を事実として客観的に受け止めることも大事なので、私もちょっと厳しめになることがあります。
正直言って、負けた試合の記事やコメントほど難しいものはありません。
その時は全く持って他意はなく、期待の裏返しと思っていただけたら幸甚です。
勝負事ですから、辛い時期(世代)もあるんです。
何もかも上手くいくことはないのですから、全てが成長の因だと思って暖かく応援していきましょう。
今後とも宜しくお願いします。
とにかく、試合に出た選手、ベンチの選手、スタンドで声を枯らした選手に、「お疲れ様」と言いたい。
上から目線で、応援しているんだか、けなしているんだか分からない某掲示板もありますが、
誓球の空さんにも期待していますので、
これからも頑張ってください。