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昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

第91回 箱根駅伝予選会

2014年10月18日 | 誓願の絆2012-2021

ついに、ついに悲願の、いや誓願の箱根へのチケットを執念でもぎ取った。
凄いぞ、本当に・・・ 凄い。

2014年10月18日午前9時35分、48大学(561人)が箱根駅伝へ出場権をかけて、たった10枚のチケットの争奪戦が始まった。
陸上自衛隊立川駐屯地から立川市内を経由して、国営昭和記念公園でフィニッシュとなる20キロのコース

競技は1チーム12人までの選手が走り、上位10人の走破タイムの合計で争う。
トップレベルの選手がタイムを稼ぎ、そのまま逃げ切るという作戦もあるだろう。
8番目、9番目、10番目となるタイム下位の選手の粘りと頑張りに期待するという作戦もあるだろう。
持ちタイムごとに数個の集団を形成し、互いに鼓舞しあいながらタイムを引き上げるという作戦もあるだろう。
果たして創価大のチームカラーは・・・ どの作戦なんだ。

10人が5キロを走り終えた段階での創価大の順位は17位、10キロの時点では14位、15キロの時点では11位
徐々にではあるが順位は上がっているものの、チケットの獲得には正直言って際どい位置にいる。

もちろん10人が走り終えた段階での順位なので、10人の走破タイムを合計した順位ではない。
そして・・・ 10人がフィニッシュライン(20キロ)を超えた時点の順位を10位まで上げて、創価大のランナーの戦いが終わる。

おそらく当落線上というか、際どいタイム差となっていると思う。
当面の相手は11位の城西大学ということになるが、
城西大には先のアジア大会で好成績を上げ、勢いのまま出場選手中トップで走った選手がいる。

普通に考えれば、10人走り終えた段階での城西大の順位は11位だが、
突出した選手がタイムを引きあげているだけに、合計タイムでは10位の創価大を上回っているのは間違いないだろう。
よって創価大が10位以内に入り、箱根のチケットを獲得するためには、
10人走り終えたのが創価大より上位となる 9位の法政大を、10人の合計タイムで上回らなければ夢は夢のままで終わってしまう。

全選手が走り終わって経つこと約10分、ついに結果発表が始まった。
残念ながら所用により、東京を留守にしていたため現場での観戦は出来なかったが、
出先の信州にて握り拳に目いっぱいの力を込め、口の中がカラカラになるぐらい固唾を飲んでテレビで応援していた。

そして・・・ その感動の瞬間は、劇的に、劇的にやって来る。
10位、創価大学 記録10時間14分3秒と・・・ コールされた。
思わず、恥ずかしさも忘れて「ヨッシャァァ」と叫んでしまった。
おそらく私と似たようなファン方々が、テレビやネットを通して全国各地に居たことは間違いないだろう。


第91回 箱根駅伝予選会

 1位 神奈川大学  10時間  7分 11秒  5年連続  46回目
 2位 國學院大学  10時間  7分 18秒  5年連続   9回目
 3位 東海大学   10時間  7分 31秒  2年連続  42回目
 4位 山梨学院大学 10時間  7分 57秒 29年連続  29回目
 5位 中央学院大学 10時間  9分 17秒 13年連続  16回目
 6位 上武大    10時間 10分 20秒  7年連続   7回目
 7位 中央大    10時間 11分 37秒 86年連続  89回目
 8位 順天堂大学  10時間 11分 55秒  4年連続  56回目
 9位 城西大学   10時間 12分  9秒 12年連続  12回目
10位 創価大学   10時間 14分  3秒 初出場
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11位 東京農業大  10時間 14分 52秒  前回大会まで 7年連続  69回出場
12位 法政大学   10時間 16分 53秒  〃      2年連続  75回出場


10人が走り終えた段階では10位だった創価大は、合計タイムで11位だった城西大には逆転されたものの
9位だった法政大を上回り、見事に箱根のチケットを獲得することが出来たのだ。

11位となった東京農業大との差は、なんと49秒
10人の合計タイムなので、1人当たりに換算すれば僅か5秒の差となる。

もし、これが逆だったら、1人5秒遅れていたら・・・ 合計タイムで1秒足りなかったということになってしまう。
伝統のある大学が、秒差で競う厳しい戦いの中で
創価大のランナーたちは、ひとり一人が5秒のタイム短縮にチャレンジし、その答えを出したということになる。

見事な見事な初出場だと思う。
まさに歴史が変わった。
いや、新たな歴史が始まったと捉えるのが正解で、
何年か何十年か後になれば・・・ 10月18日という日は歴史に刻まれ、伝説となって語り継がれることだろう。


明年の正月二日、シードされた10大学とともに、
今回予選会を勝ち上がった10大学と、予選会で敗れた大学から選抜されたメンバーによる関東学生連合を含めた21チームが
新春の東京・大手町から箱根・芦ノ湖までを二日かけて往復する。

現実的に捉えれば、予選会のタイム差や選手層の厚さなどから、その成績が厳しいものとなるのは誰にでも想定出来る。
だが、ここから新たな歴史が刻まれると思えば、
結果云々もあるが、出場するという一点に大きな意味があるといっても良いと思う


いみじくも、往路が予定されている正月二日は創立者の誕生日で
創立者が生まれ育ち、若き日を過ごした天地を、創価大のランナーが風となって走り抜ける。

これも・・・ 何かの因だろう。
そしてその果が、輝く陽報であることに期待を込めて応援に馳せ参じたい。

ガンバレ、創価

爽やかな、爽やかな・・・ 初春の風となれ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (孔明)
2014-10-19 07:58:54
本当にもう、何と言っていいのか。感無量です。
創大が箱根を走ることをずっと夢見て来ましたが、遂に現実のものになってくれました。
伝統校の壁を破るのがものすごく難しい大会であり、初出場は上武大学以来6年ぶりになるわけですが、その上武大学は初出場から連続出場を続けて今回で7回連続となります。
他にも、中央学院大学や城西大学など初出場から一気に常連となったチームも多く、創価大学もその第一歩を記したと言えるのではないでしょうか。
現実的には繰り上げスタートなしでたすきをつなぐのが目標になるかもしれませんが、私達は全力で応援するのみ。
本当に今から楽しみです。
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Unknown (誓球の空)
2014-10-19 12:04:18
嬉しいですねぇ・・・ ホントに
もう今から、二日は何処で応援しようか、三日は何処で応援しようかと思案しています。
監督さんがインタビューで仰ってた世界一の応援団の一員ですから
必要以上に入れ込まず、キチンと節度を守って、選手たちに負けない爽やかな応援団でありたいと思います。
まずは予選会をピークに持ってきたコンディションを、しっかりとケアしながら調整に励んでもらいたいと思います。
返信する

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