バレンタイン
この1週間、バレンタインで貰ったチョコレートやお菓子をパクパク食べた。おかげで、体重が1キロ増加してしまった。
昨日から甘いものを厳禁しているが、ホントに油断したらあっという間に太ってしまう。
そんなゆるんだ自分にとってワクワクするようなニュースが聞こえてきた。新しい世界が広がる話である。
旅立ち
マッサンのヒロイン、エリーさんが、ドラマ終了後、ブロードウェイミュージカルの主演として抜擢されたそうだ。
以下、ネットのニュースサイトより引用(http://www.j-cast.com/2015/02/20228400.html)
NHK連続テレビ小説「マッサン」のヒロイン「エリー」を演じるシャーロット・ケイト・フォックスさん(29)が、ニューヨークのブロードウェイミュージカルの名作「シカゴ」を主演することが決まった。
フォックスさんはミュージカル「シカゴ」のオーディションを受け、演技や歌、ダンスが認められたほか、エグゼクティブ・プロデューサーが「マッサン」でのフォックスさんの演技を見て共演者との調和が出来ていることに感銘し主役を任せることができると判断したという。
フォックスさんは15年2月20日、「非常に興奮している、新しい旅立ちです」と、「シカゴ」のポスター写真つきでツイートした。
引用終わり
チャレンジとリスク
フォックスさんは、言葉がまったく分からない日本で台詞を覚えて感情表現を交えながら見事に役を演じきっている。
それは、我々が想像できない大変なご苦労だっただろう。
NHKは、彼女が無名の新人なので、日本人のヒロイン同様、ギャラは低かったようだ。
それでも彼女のチャレンジが母国での主役抜擢につながったとすれば、素晴らしいことである。
アメリカ人はチャレンジすることを非常に尊重する傾向にあるが、今回の抜擢を決めたプロデューサーの言葉がそれを物語っている。
チャレンジには失敗というリスクが必ず伴うわけであり、リスクを怖れずに挑戦する勇気を高く評価するフロンティア精神が今でも社会に根付いている。
たとえ失敗したとしても、挑戦しないままの人よりも評価されるようだ。
日本は、まったくその逆であり、チャレンジしたことはあまりプラスには評価されず、場合によってはマイナスのこともある。
リスクを冒すことに対して「無謀だ」とバカ扱いし挑戦して成功しなければ、「それ見たことか」と嘲笑する。
自分も、そんな日本人の一人である。
これまでの人生は、いつもリスクを計算しながらながら生きてきたように思う。
しかし、年をとっても自分なりの挑戦をし続けて変化していくことが人生の醍醐味だと考えている。
今日は自分の新しいチャレンジについて紹介します。
エコー検査
先週から、腹部エコーの勉強を始めた。
なぜ突然始めることになったのか、その理由は後述する。
まずいけるところまで腹部エコーを頑張り、その後、平行して心エコーを勉強する。
なぜエコーなのか。数年前、離島の診療所に赴任する時、現地の若い医者から勧められたのがエコー検査だ。
簡単に検査できるのだが重要な情報が入手できる。いわば、全身を調べることが出来る聴診器のようなものだ。
体表や深部臓器、心臓の動きや腹水、胸水のたまり具合から前立腺までエコーで検査できる。
さらに、ポケットに入るようなエコーが販売されていて、「携帯エコー」という概念が確立されつつあるようだ。
今回のチャレンジの最終目標は、この携帯エコーを使いこなす事である。
それが出来れば、いつでもどこでも自前の機器で、患者さんの全身像が評価できる。
定年まで残り2年
なぜエコーをすることになったかである。
先日、トイレに行った時、院長とバッタリ出会ったのだが、そこで雑談が始まりトイレから応接室に移動して話をした。内容は自分の雇用契約についてである。
結論であるが、自分は後2年で定年となり退職してもらうという事だ。
自分の定年の時期も知らないまま勤務しているなんて、ノンキな話だが、今までそんな話になった事がなかったのだ。
本来、職員は全員60歳を迎えた年度末で退職する。そして、希望すれば嘱託として1年毎の再雇用契約となるのだが、給料がガクッと下がるらしい。
自分の場合、59歳6ヶ月で雇用されたので何かおかしくなってしまっているそうだ。
以前、今の院長がしきりと、自分に前の院長がどう言っていたのかを尋ねていた。
前の院長は「出来るだけ長くいてください」と言っていただけで契約については何も説明が無かったと答えていた。
院長の話によると前の院長の意向のまま現在に至っているらしい。
残り2年ですよ、と引導を渡された形であるが、自分は正直なところ曖昧な状態が嫌なので、出来るなら明日にでも退職して、新しい何かを始めたいのである。
しかし、自分の後任の問題があり辞めるに辞められない。院長も後任の問題があるので突然辞めてもらっては困りますと言っていた。
ゴール目指して
そんな訳で、自分の勤務もゴールが見えたのだが、これからまだ2年もあると思うとウンザリしてしまう。
どうやって毎日、時間を過ごすかと考え、技師長にも相談してエコーを勉強することにしたのだ。
やり始めてみると、腹部エコーは意外と簡単に出来そうだ。
だけど、いろんなパターンを覚えてマスターするには、それなりに時間がかかりそうである。
買ったばかりの新しいエコーの本をながめながら、これからどう展開していくかワクワクしているところです。
ただ、エコーの成功確率は、自分が医者である分、結構高そうなので失敗するリスクを冒すという訳ではなさそうだ。
だけど63歳で新しい事を始めるという「年寄りの冷水」タイプのリスクは確実に存在する。