拡張型心筋症で休職中

~社会復帰できるのだろうか?~

転棟

2011-05-31 09:59:15 | 闘病
おはようございます。

11日の午後、ICUから循環器内科へ転棟しました。
ICUと比べて当たり前ですが『のんびり』している印象です。
『飲水チェックシート』もICUでは『白紙』のメモ用紙でしたが、循環器内科では印刷されたちゃんとした用紙です。
細かいところですが、時間のゆとりを感じます。

到着してしばらく横になって休んでいると、検査に呼ばれました。
車イスでの移動です。
4つの点滴が2本の点滴棒に繋がってます。
その点滴棒を私が持ち、看護助手さんが車イスを押して移動しました。
車イスを押す看護助手さんも、すれ違う看護師さん達もみんなゲラゲラ笑います。
「元気な心不全だなぁ」

4つの点滴を1つにまとめて腕から入れていたのですが、夜勤の看護師さんが
「1つ相性の悪い薬があるので2つに分けても良いですか?」
と尋ねてきました。
薬の効果が相殺されてしまうそうです。
「お願いします」
するとその担当看護師はナースセンターへ行き、先輩看護師を呼んで来ました。
私「痛くないようにお願いします」
看「任せておいて(笑)」
本来、点滴を打つのは看護師ではなくて医師の仕事らしいのですが、夜勤で緊急、例外措置なのでしょう。
そして何より『痛くなかった』ので私は大喜びです。

21時消灯で薬のお陰ですぐ寝付くのですが、0時前に目が覚めてしまいます。
朝まで6時間、背中の痛みに静かに悶絶、我慢して耐えました。

ICUその6

2011-05-30 10:11:27 | 闘病
おはようございます。

大量に服薬した睡眠剤が切れてからは、全く眠れなくなりました。
看護師に事情を説明し安定剤を出してもらいました。
エチセダン、いわゆるデパスを1錠、とても足りません。
案の定、1時間くらいで目が覚めてしまいました。
何をする訳でもなく、ただ『ボーっ』と朝を待っていました。

肺に溜まっている水のせいで背中が痛かったのもこの時期です。
呼吸に合わせて激しく痛みます。

夜中、ラウンドに来た看護師が『しゃっくり』していたので
私「お酢を飲むと止まりますよ」
看「アハハ(笑)起きてたんですか清水さん?」
私「眠れなくて」
看「お薬は?」
私「もうすでに1錠頂いているので……そんなに何錠ももらえないっすよね?」
看「そうですね、明日先生に話しておきますね」
私「お願いします」

朝になり看護師がバイタルに来て
看A「お酢なしで『しゃっくり』止まりましたよ!」
私「良かったですね(笑)」
看B「え~何の話?」
看A「清水さんに『しゃっくり』のとめ方を教えてもらったの!お酢飲むといいんだって」
看B「えーお酢なんてあったっけ?」
私「騙されたと思って試してみてください、一発で止まりますから」

ICUその5

2011-05-29 12:07:31 | 闘病
ダービーは雨ですね、おはようございます。

時は少しさかのぼって9日の夜勤明け、10日の朝食後の配薬が遅れました。
救命では各自の薬は自己管理ではなく看護師さんが管理してくれていました。
朝食は7時30分頃に始まり、8時を回る頃には私は歯磨きも終わって薬を待っていました。
その日の担当看護師はとても忙しそうに働いていて、もしかしたら私の薬までは手が回らないのかもしれません。
ナースコールを押して他の看護師さんを呼ぶ事は簡単ですが、万が一、担当看護師が叱られでもしたら嫌だな、と思い、ギリギリまで待ってみることにしました。
9時頃、担当看護師が近付いてきました。
私「忙しそうですね?」
看「さっきから次から次へと用事があって、仕事が全然進まないんです」
私「大変ですね?」
看「トイレ行きたいの、ずっと我慢しているんです(笑)」
私「膀胱炎なっちゃいますよ」
看「ねぇ?」

11時過ぎになり、担当看護師が笑いながら近付いてきました。
看「清水さん!朝の薬まだだったんですね?もう、言ってくださいよー!(と言いながら私の肩をペシっと叩く)」
私「いや~忙しそうだったから、大体『夜勤なのに何時まで働く』んですか?いつまで経っても帰らないから言いそびれちゃって……」
看「今日は特別バタバタしてますね、ごめんなさい」
私「それでトイレは行けたんですか?」
看「キリが無いから9時30分に『あーもー後は知らない!』って叫んでトイレ行っちゃいました」
私「それで『私の薬』もシカトしたんですか?」
看「あっ!」
私「『あっ!』じゃないから(笑)」
看「(コール)押してくださいね」
私「いや、何か悪くて」
看「じゃあ、お詫びに氷まくらの中身を交換してきますね!何とかこれで『ちゃら』に(笑)」

まさか、この翌日に転棟するとは思っていなかったので、この看護師さんとは『これっきり』となってしまいました。

ICUその4

2011-05-28 10:27:25 | 闘病
今朝も起きられませんでした、おはようございます。

11日の朝、腰ベルトが外れて『飲水制限』も500mlから1000mlに緩和されました。
その事と関係があったのかどうかは分かりませんが『転棟』を言われました。
看護師「清水さん、今日お昼ごはんの後『転棟』になっています」
私「『転倒』?嫌ですよ痛いもん」
看「違いますよ(笑)循環器内科に引越しです」

その頃になると排便は車イスでトイレで行なえるようになっていました。
この日も昼食後にコールを押し、トイレに連れて行ってもらいました。
ベッドに戻ってくると担当看護師が
「ちょっと早いですけど転棟の準備を始めましょう!そのまま車イスで待っていてもらってもいいですか?」
断る理由はありません。
準備が整うと、荷物は車椅子に載せ、4つの点滴ポンプは私が操り、急ぎで車イスを押す看護師。
同じ時間に転棟が2つ重なってしまい急いでいるのです。

エレベーター内で
私「もうこれで救命のみなさんにはお会いできないんですよね?」
看「はい」
せっかく仲良くなったのですがお別れです。

ICUその3

2011-05-27 10:24:58 | 闘病
朝なかなか起きられません、おはようございます。

救命病棟には4日と半日いました。
看護師、看護助手が忙しく働いています。
患者さんは高齢の方が多く、じょくそう予防のため2時間おきに『体位変換』をします。
何事も無かったかのように次から次へと変換していきます、さすがです。
感心して眺めていると
「清水さんも(介護)だから同業ですよね?」
と話しかけられました。
「介護でもデイサービスだから『体位変換』とか『清拭』とかしないですよ」
「でも入浴はあるんですよね?」
「あります」
「きつそうですね?」
「いやぁ、ここのハードさに比べたら何とも無いですよ」

どこの施設でも『拘束ゼロ』を謳っています。
しかし私は『自殺志願者』だったため『腰ベルト』で固定されていました。
「もうベルト外しても大丈夫ですよね?」
と看護師が何人も問いかけてきますが
「ココに来てから『抗うつ剤』を飲んでないので自分がどうなっちゃうか心配です。ベルト嫌じゃないので、もう少しこのままにしてください」
と断っていました。
10日の夜勤の看護師が強い口調で
「清水さんはもうこんなの(=腰ベルト)無くても大丈夫!」
と彼女の顔を私の顔に思いっきり近付けて言いました。
ドキドキしてしまった私は否定する事が出来ず、首を縦に振りました。
翌11日の朝、腰ベルトは外れました。

続きはまた次回。