穀菜食堂なばな

オーガニックを日常に
昭和の香り漂う路地の奥、尼崎の和風ヴィーガン食堂。

身体を温めるご飯、涼しくするご飯

2018年07月04日 | ┗簡単レシピ

「陰性」「陽性」という言葉を聞いたことはありますか?
食べものに関して大ざっぱに言うと、
「陰性」の食べものは、身体を冷やして緩める。
「陽性」の食べものは、身体を温めて引き締める。
となります。

陰陽のモノサシをお米に当てはめると、
玄米は身体を温める「陽性」の性質がありますが、精製して白米に近づけるほど「陰性」になっていきます。
玄米の食感は、暑い時期には、ちょっと重く感じて喉を通りにくかったりしますが、あっさりと炊いた白米は、口当たりが軽くて食べやすいです。

この写真の、左端が玄米で、順に3分搗き米、5分搗き米、7分搗き米、右端が白米です。


下の写真は、玄米と3分搗きを比べたものです。
玄米は、白米に比べて栄養豊富なのですが表面の皮が消化しにくいため、なばなでは、通常は3分搗き(玄米の表面を少し削ったくらい)に精米して炊いています。
その時の水加減は、1合分多くします。
たとえば、玄米3合を精米機にかけた場合だと、炊飯器の水加減は4合の目盛りより少し上にくるぐらいにします。
そうすると、普通の炊飯器でも食べやすく美味しく炊けます。


もう少し暑くなってくると、精米度合を上げて、より口当たりを軽くしていきます。


真夏には、ご飯を炊くときに押麦を加えると、より一層口当たりが軽くなります。
先ほどの「陰性」「陽性」のモノサシを当てはめると、麦は米に比べてやや「陰性」になります。

 このように、季節に応じて精米度合を変えたり、麦を混ぜたりといった工夫をすることで、一年を通してご飯を美味しく食べて頂くことができます。

また、お米は精米すると酸化が始まるので、保存の面でも、玄米を食べる分ずつ精米できたら理想的です。
家庭用の小さい精米機があると、新鮮な米ぬかも手に入って便利ですよ。
※玄米を精白するときに出てくるぬかには、豊富な栄養が含まれています。
夏場に精白したご飯を食べるときに、ぬか漬けを添えると、ぬかの栄養が補えて合理的です。

 


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