インコ帝国の終幕

昨日書きたかった事とは、もうお分かりの方もおられると思いますが
ぷつが虹の橋に旅立ちました。

前日の午前中に、もうてっきり昼までもたないかと思ったけど夕方から
小康状態に戻ったと書いていましたが、それは本当です。
夜にはすっかりいつもの状態に戻り、おやつのパンやご飯粒も自分から
ねだって食べていました。時々ふと何かを思い立ったようにトコトコと
床を歩く時も。
大好きな頭かきかきもたくさんしました。
薬入りの水も目の前に差し出すと２口、３口と飲んでくれたので安心
しました。

ただ、夜寝かせる時に取敢えずいつものように大カゴに入れると、すぐに
動き回って下に落ちてしまうので、やっぱりキャリーの中に入れました。
上からタオルをかぶせて視界をふさぐとある程度大人しくしたので
「朝になったらまたすぐ出してあげるからね」と言って寝かせました。

ぷつの呼吸音が気になってここ２週間ぐらいは寝る時に耳栓をしていたの
ですが、毎日毎日耳元で聞いていたせいか、その呼吸音にも慣れてしまって
その夜は耳栓をしなくても普通に寝る事が出来ました。

そして朝になって呼吸音を聞くといつもの感じでした。
よし、今日も無事夜を越えたね、と思いながら洗顔と着替えをして水替え
するために鳥部屋に戻ると、母がぷつに挨拶しようとカゴを開けたの
ですが、いつもなら慌てて飛び出してくるぷつが大人しくその場に
とどまっていました。

そして母が取り出して手の中に入れると、何度も手の中から飛び出そうと
しました。
その様子がもう非常に良くないという事がわかりました。
思わず母に
「足は硬直してない？」と聞くと足を確認した母は「大丈夫だよ、いや
やっぱりちょっと硬直してるかも」と答え、その直後に「お姉ちゃん、
ぷつがおかしい、もう頭が横になってるよ」と言いました。
そしてそのままぷつは静かに息を引き取りました。

あっけなかったね、ぷったん。
まさか朝一でこんな事になろうとは・・
でも逆に考えると、もう限界だったのをぷったんは朝まで待っててくれた
のかもしれません。
だっておとといの朝は確実にもう逝ってしまっててもおかしくない状態
までいっていたのだから。
あの日、みんなが家に帰ってきてみんなとの最後の時間を残しておいて
くれたんだね。
頑張ったね。
突然状態が悪化してから約３週間、ころころ父ちゃんの後を追う様に
ぷつは旅立ってしまいました。
でもこの３週間、憧れだったベタ馴れインコ体験をたっぷりさせてもらい
ました。
母もぷつがいなくなってから「なんか部屋が寂しいね」と何度も言って
ました。それくらいぷつはずっと私らにくっついていました。

２００５年の４月に母が道端から拾ってきた迷いインコのぷつ。
あれから９年と７カ月がたちました。
拾った当時は明らかに成鳥のセキセイだったので、たぶん１０歳には
なっていると思います。
１０歳、立派なもんだよ！
最後の病気さえなければころころ並に生きていたかもしれないけど！

ありがとうぷったん！
天真爛漫でマイペースで甘噛みが出来なかったけど、最後の３週間だけは
ほっぺたを近づけると頭の毛をぶわっと逆立ててすりすりしてくれたね。
嬉しかったよ
天国でたくさんのお友達と再会してね！

正直、ぷつは我が家のセキセイインコ’ｓの誰と一番仲が良かったのか
わかりません。
それくらいマイペースな子だったので（苦笑）

寂しくなりました。
本当に寂しくなりました。
かつての賑わいが嘘の様です。
でも本当の事。
我が家のセキセイインコ帝国第二期の終幕です。
第一期は私の小中学生の頃。

でももう帝国は二度とできないと思います。
帝国にするつもりはないです。
きっと来年の春、温かくなった頃に新しいセキセイの子をお迎えする
かもしれません。いや、するつもりです（笑）
でも１羽だけ。
つがいにするつもりもないです。
母も年老いたし、私も昔ほどフットワークが軽くない。認知症の父も
いるので経済的にも余裕は殆どないし。
下手に数をまた増やしてきちんと管理しきれなくなるような状態には
したくない。

今迄我が家のセキセイ達を応援してくれてきた方々に深く感謝します！
ありがとうございました！
また新しい子をお迎えしたら、その時は今いる子達も含めてまた
よろしくです！