<【宣伝①】からの続き>
それから、単行本②巻のあとがきにも書いたのですが、
最後にもう少し補足で、夜の神(ニュクス)のあたりを書きたいと思います。
(↓下は、『天界』の「城」の、移動システムの絵。)


…というわけで、②巻あとがき218p目の夜の神(ニュクス)の子 に関して、
ちょっとだけ補足を。
今回、この「レイルゴースト」を描くにあたってギリシャ神話の資料の原典に
僕が決めたのは紀元前8cころのギリシャの詩人ヘシオドスの著した、
『神統記』(岩波文庫 廣川洋一・訳)でした。
その32p目、地上の創世を書いたあたりにある記述を引用してみます。
●『ニュクスの子』
さて、夜(ニュクス)は忌まわしい定業(モロス)と死の運命(ケール)
と死(タナトス)を生み
また眠り(ヒュプノス) 夢(オネイロス)の族を生み
ついで非難(モモス)と痛ましい苦悩(オイジュス)を生んだ
(中略)
また 死すべき人間にとっての禍い 憤り(ネメシス)を生んだ
破滅の夜は。 そのあとから 欺瞞(アパテ)と愛欲(ピロテス)
忌わしい老齢(ゲラス) 頑なな心の 争い(エリス)を生んだ
※さらに続けて、争い(エリス)の子 が語られます。
●『争い の子』
さて憎さげな争い(エリス)は 痛ましい労苦(ボノス)と
忘却(レテ) 飢餓(リモス)と涙に満ちた悲嘆(アルゴス)たち
戦闘(ヒュスミネ)どもと戦争(マケ)ども 殺害(ボノス)たちと
殺人(アンドロクタシア)たち
紛争(ネイコス)ども 虚言(プセウドス)たち 空言(ロゴス)どもと
口争い(アンビロギア)たち
不法(デュスノミア) 破滅(アテ)を生みたもうた
これらはたがいにひとつ心根の 者どもである。
※今回の「レイルゴースト」の、敵・味方のメインの神様は、
オネイロス・ヒュプノス・レーテー、そして、
タナトス・ケール・ロゴス・プセウドス、
(また語句だけの登場ですが、ニュクス・エリス)、などは、
全部ここからとっているのがおわかり頂けると思います。
終わってみてそうか~と思ったのですが僕は多分、このニュクスとエリスの子
の章を、作品化したかったのだと思います。
あとは描けなかった興味深い神サマたち、
非難(モモス)と苦悩(オイジュス)という神サマで、どんな物語が描けるでしょうか?
欺瞞(アパテ)と愛欲(ピロテス)、なんか複雑なドラマそうですが、
いったいどんな神様だろうか?
老齢(ゲラス)は現代的になるだろう。争い(エリス)は言わずもがな。
それじゃあ労苦(ボノス)・悲嘆(アルゴス)とは?
戦闘(ヒュスミネ)と戦争(マケ)、殺害(ボノス)と殺人(アンドロクタシア)と紛争(ネイコス)、
それぞれどう違ってどう描くのか?ホント考えたらハード過ぎる。
ラストついでに、『争いの子』の章の、最後まで引用してみましょう。以下…。
また誓い(ホルコス)を生まれたが この方はとりわけ地上に暮らす人間
どもを
痛めつけられる たれかがわざと 偽りの誓いを立てると。
※これで、「争い の子」の章は終わりです。
一見、神聖そうに感じる『誓い』という神サマが、『争い(エリス)』の神サマの子
というのは僕は最初意外に感じましたが。
ヘシオドスの文意は、不法を行うと罰せられる。それを行わないように事前に
約束させるのが『誓い』だ…というようなニュアンスでしょうか。
「たれかがわざと偽りの誓いをたてると」と、戒めの様な一節があります。
偽りの誓いをする人が多かったんだろうなあ~~~~…と、思いました。
つまり、偽りの誓いとは、嘘をついて騙すこと、だと思いました。
(虚言・空言)それは、お金、株価、言葉とも関わっているだろう。
すると、『偽りでない誓い』とは、何だろうか?
昨今は不況だし、希望はなかなか叶わない。痩せて、骨のように、
本当の希望を先鋭化しなければ。あっ!やっと繋がった!!
『骨のような騎士(ドン・キホーテ)』とは、ボンヤリと膨らんだ希望は棄てて、
叶えるべき本当の希望に先鋭化すること…と書くべきだったのだ。
補足で書いてるってことは、本編にはなかなか要素が入りきらなかった
ということだ。まあ、でもようやく論旨がつながった。よかった!!
……ところで はて、
店頭にはコミックス②巻はもう出回っているのでしょうか?
あとで見にいってみるか。良かったら、購入してくださっているといいな。
そして、
面白く読んでいただければいいなあ~~と思います!!
よろしくお願いします~~~~~~~!!
それから、単行本②巻のあとがきにも書いたのですが、
最後にもう少し補足で、夜の神(ニュクス)のあたりを書きたいと思います。
(↓下は、『天界』の「城」の、移動システムの絵。)


…というわけで、②巻あとがき218p目の夜の神(ニュクス)の子 に関して、
ちょっとだけ補足を。
今回、この「レイルゴースト」を描くにあたってギリシャ神話の資料の原典に
僕が決めたのは紀元前8cころのギリシャの詩人ヘシオドスの著した、
『神統記』(岩波文庫 廣川洋一・訳)でした。
その32p目、地上の創世を書いたあたりにある記述を引用してみます。
●『ニュクスの子』
さて、夜(ニュクス)は忌まわしい定業(モロス)と死の運命(ケール)
と死(タナトス)を生み
また眠り(ヒュプノス) 夢(オネイロス)の族を生み
ついで非難(モモス)と痛ましい苦悩(オイジュス)を生んだ
(中略)
また 死すべき人間にとっての禍い 憤り(ネメシス)を生んだ
破滅の夜は。 そのあとから 欺瞞(アパテ)と愛欲(ピロテス)
忌わしい老齢(ゲラス) 頑なな心の 争い(エリス)を生んだ
※さらに続けて、争い(エリス)の子 が語られます。
●『争い の子』
さて憎さげな争い(エリス)は 痛ましい労苦(ボノス)と
忘却(レテ) 飢餓(リモス)と涙に満ちた悲嘆(アルゴス)たち
戦闘(ヒュスミネ)どもと戦争(マケ)ども 殺害(ボノス)たちと
殺人(アンドロクタシア)たち
紛争(ネイコス)ども 虚言(プセウドス)たち 空言(ロゴス)どもと
口争い(アンビロギア)たち
不法(デュスノミア) 破滅(アテ)を生みたもうた
これらはたがいにひとつ心根の 者どもである。
※今回の「レイルゴースト」の、敵・味方のメインの神様は、
オネイロス・ヒュプノス・レーテー、そして、
タナトス・ケール・ロゴス・プセウドス、
(また語句だけの登場ですが、ニュクス・エリス)、などは、
全部ここからとっているのがおわかり頂けると思います。
終わってみてそうか~と思ったのですが僕は多分、このニュクスとエリスの子
の章を、作品化したかったのだと思います。
あとは描けなかった興味深い神サマたち、
非難(モモス)と苦悩(オイジュス)という神サマで、どんな物語が描けるでしょうか?
欺瞞(アパテ)と愛欲(ピロテス)、なんか複雑なドラマそうですが、
いったいどんな神様だろうか?
老齢(ゲラス)は現代的になるだろう。争い(エリス)は言わずもがな。
それじゃあ労苦(ボノス)・悲嘆(アルゴス)とは?
戦闘(ヒュスミネ)と戦争(マケ)、殺害(ボノス)と殺人(アンドロクタシア)と紛争(ネイコス)、
それぞれどう違ってどう描くのか?ホント考えたらハード過ぎる。
ラストついでに、『争いの子』の章の、最後まで引用してみましょう。以下…。
また誓い(ホルコス)を生まれたが この方はとりわけ地上に暮らす人間
どもを
痛めつけられる たれかがわざと 偽りの誓いを立てると。
※これで、「争い の子」の章は終わりです。
一見、神聖そうに感じる『誓い』という神サマが、『争い(エリス)』の神サマの子
というのは僕は最初意外に感じましたが。
ヘシオドスの文意は、不法を行うと罰せられる。それを行わないように事前に
約束させるのが『誓い』だ…というようなニュアンスでしょうか。
「たれかがわざと偽りの誓いをたてると」と、戒めの様な一節があります。
偽りの誓いをする人が多かったんだろうなあ~~~~…と、思いました。
つまり、偽りの誓いとは、嘘をついて騙すこと、だと思いました。
(虚言・空言)それは、お金、株価、言葉とも関わっているだろう。
すると、『偽りでない誓い』とは、何だろうか?
昨今は不況だし、希望はなかなか叶わない。痩せて、骨のように、
本当の希望を先鋭化しなければ。あっ!やっと繋がった!!
『骨のような騎士(ドン・キホーテ)』とは、ボンヤリと膨らんだ希望は棄てて、
叶えるべき本当の希望に先鋭化すること…と書くべきだったのだ。
補足で書いてるってことは、本編にはなかなか要素が入りきらなかった
ということだ。まあ、でもようやく論旨がつながった。よかった!!
……ところで はて、
店頭にはコミックス②巻はもう出回っているのでしょうか?
あとで見にいってみるか。良かったら、購入してくださっているといいな。
そして、
面白く読んでいただければいいなあ~~と思います!!
よろしくお願いします~~~~~~~!!
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