しねまぶっくつれづれだいありー

思うがままに映画、本、演劇,音楽などすきなことについて語ります。

エリザベート(9/10 帝国劇場)

2005-09-11 18:56:32 | 演劇
この「エリザベート」というミュージカルは宝塚版と東宝版があります。今回、私が観たのは東宝版。

このミュージカルは2000年が初演で、そのときも観にいきました。当時の私は今ほど、ミュージカルも映画もみないヒトだったのですが、きっかけは、内野聖陽さんが出演しているからです。

これを2000年に初めて聞いたときは衝撃でしたね~(笑)内野さんを好きになったきっかけは、NHKの朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」の役がかっこよくて、その後、「ハル」(深津絵里ちゃんと出ていた)とか出演作あさりをした時代もありました。内野さんは文学座出身で、今でもたま~に、文学座の公演にもでています・・・すなわち、めちゃめちゃ舞台畑のヒトなんですね。その人がなんでミュージカル?、ミュージカルって歌うんだよ?って感じでした。

でも、ファンとしてはみにいかねばといったわけです。
そしたら、ミュージカル自体に感動してしまいました♪
初演の内野さんは、やっぱり歌はどこか不安定でしたが、でも、あの世界観にははまっていて、良いものをみたと思ったのを覚えています。パンフレットもまだとってありますよ。でかくて置き場所に困るんですけど(笑)

で、その後も公演しているのは知っていたのですが、あんまりミュージカル熱が熱くなかったせいか、いかなかったんですね。(ちなみに舞台のほうは何度かみにいっています)
ところが、今年は「オペラ座の怪人」が私の中で空前の大ブームを巻き起こしていて、四季にも何度も足を運ぶほどのオペラ座ブームになっているのでした。なんとなく、「オペラ座」と「エリザベート」は私のなかで同種の『好き要素』をもっていて、「エリザベート」もまた観たいなと思ったのです。あと、四季版のオペラ座CDをきいて、内野さんとwキャストでもある山口祐一郎さんにも興味があったので、できたらふたりのトート(エリザベートでの役)を観たいなと思ったこともありました。
 ところが、いつのまにか「エリザベート」は「日本でもっともチケットのとりにくいミュージカル(BY東宝)」になっていたらしく、2公演はとれなかったんです。で、内野版のみの鑑賞とあいなりました。

 数年ぶりの鑑賞は、ストーリーは大体同じなのに、かなり印象が違いました。あとでパンフレットをみると、2004年版から演出等がかなり変わったとのこと。初演のときにちょっと噴出しそうになったラストの白タイツバージョンもなくなっていたし(笑)、以前よりも現代的なバージョンになった感じです。
 でも、私は今バージョンのが好きかも。
 トータルで3時間強(休憩時間含)の舞台ですが、まったくあきませんでした。これは私にとってはすごいことで、どんな舞台・ミュージカルでも途中で時計を見たくなる瞬間があるんです。しかし、今回は本当にあっという間でした。
 内野さんは、当然ながら5年前よりも歌が安定していて、安心して聞けました。そして、演技のほうはやっぱりすばらしい。立ち居振る舞いが美しいんですよね~。後姿が素敵なんです背中に意思を感じるというか・・・顔もみたいのは山々ですが、あの後姿の演技にはやられました。
 当然のことながら、最後はスタンディングオベーションさせていただきましたよ!!

 となると、やっぱり思うのが山口版もみてみたかったなということ。
 山口さんは歌のほうはもう何も口をはさめない上手さでしょうし、上背もあるので貫禄があると思うんですよね。どう印象がかわるのか、見比べてみたい!!

 ま、まだまだ再演があると信じて、楽しみにしています。

 ミュージカルが嫌いでなくて、「オペラ座の怪人」がお好きな方。
 ぜひぜひ、「エリザベート」をご覧になることをお勧めします。
 ・・・自分で、チケットの倍率を高くしてどうするんだろ、私。

 内野さんは、冬には「ベガーズ・オペラ」なるものの主演が決まっています。そして、来年は「マクベス」ですわ。ファンをあきさせない俳優さんで、これからもファンでいようと思いました。

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