＜11年4月29・30日公開作＞ 『阪急電車 片道15分の奇跡』など

　週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー！　まだ週末じゃないんですが、諸々の事情で本日アップします。
　「☆＝絶対に観る！」「◎＝できれば観たい！」です。あとは優先順位が高い順に並べますが、途中からはテキトーです。なお、29日公開と30日公開のものが半々ぐらいですので、ご注意を。

☆『阪急電車　片道15分の奇跡』（日本）120分　＜29（金）～＞
　始点から終点まで片道15分のローカル線、阪急今津線の電車内を舞台にした群像ドラマ……らしい。『図書館戦争』や『フリーター、家を買う。』で有名な有川浩の小説の映画化です。主演が中谷美紀なので、とりあえず観なきゃね。と思ってたら谷村美月も出てるので、観ないわけにゃいきませんね。
※上映館／109シネマズ名古屋／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

☆『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』（日本）89分　＜30（土）～＞
　人気バンド「神聖かまってちゃん」の楽曲に触発されて人生を再始動させる人々の姿を追う群像劇……らしい。監督は『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠なので、これも観ないわけにゃいきません。
※上映館／シネマスコーレ

◎『スコット・ピルグリムVS. 邪悪な元カレ軍団』（アメリカ）112分　＜29（金）～＞
　不思議な魅力を持つ女性に恋したことで、彼女の邪悪な元カレたちと戦う羽目になる青年の奮闘を描くバトルアクション・ラブコメディー……らしい。監督は『ホット・ファズ』のエドガー・ライト。日本のゲームやマンガのパロディーが満載だそうです。面白そう。
※上映館／センチュリーシネマ

◎『ブルーバレンタイン』（アメリカ）112分　＜29（金）～＞
　あるカップルの出会いから結婚、破局までを描いたラブストーリー……らしい。かなり辛辣な内容みたいです。
※上映館／伏見ミリオン座

◎『八日目の蝉』（日本）147分　＜29（金）～＞
　角田光代の同名小説の映画化。誘拐犯の女と誘拐された少女との逃亡劇と、その後の二人の運命を描いたヒューマン・サスペンス（と呼ぶべき？）。主演は井上真央と永作博美。
　僕の場合、最初にNHK版ドラマ（秀作！）を見て、そのあと原作を読んだので、どうしても壇れいと北乃きいのイメージが鮮烈に残っちゃってます。あれを超えるのは難しいかも。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

◎『これでいいのだ!!　映画・赤塚不二夫』日本111分　＜30（土）～＞
　赤塚不二夫と担当編集者との35年間の交流を実話に基づいて描く伝記ドラマ……らしい。しかし、編集者を男性から女性に変えたら、まったく別の別物になっちゃう気もするんですが……。主演は浅野忠信と堀北真希。
※上映館／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

◎『キッズ・オールライト』アメリカ107分　＜29（金）～＞
　同性カップルの子どもたちが自分たちの父親を捜し始めたことから起きる騒動をコミカルに描いた人間ドラマ……らしい。主演はアネット・ベニングとジュリアン・ムーア。
※上映館／センチュリーシネマ

◎『ゴダール・ソシアリスム』（フランス/スイス）102分　＜30（土）～＞
　ジャン＝リュック・ゴダール監督の新作。現代ヨーロッパを映像美と詩の極地で描いた作品だそうです。観ておくべき？
※上映館／名古屋シネマテーク

◎『CHATROOM チャットルーム』イギリス97分　＜30（土）～＞
　インターネットを通じて知り合った若者たちの歪んだ人間関係を描いた心理サスペンス……らしい。監督は『リング』シリーズや傑作『ラストシーン』、凡作『インシテミル』などの中田秀夫。主演は『ノーウェアボーイ』『キック・アス』のアーロン・ジョンソン。
※上映館／名古屋シネマテーク

『鬼神伝』（日本）98分　＜29（金）～＞
　平安時代にタイムスリップした15歳の少年が、鬼と人間の戦いに巻き込まれながらも奮闘する姿を描いた歴史アニメ……らしい。
※上映館／ピカデリー／中川コロナシネマワールド

『生き残るための3つの取引』（韓国）119分　＜29（金）～＞
　ある連続殺人事件に関係する刑事や検事、裏社会の男たちが自らの生き残りを懸けて奔走する姿をスリリングに描いた社会派サスペンス……らしい。
※上映館／ゴールド劇場

『ショパン 愛と哀しみの旋律』（ポーランド）126分　＜30（土）～＞
　天才作曲家、フレデリック・ショパンの半生を描いた伝記ドラマ……らしい。
※上映館／伏見ミリオン座

『豆富小僧』（日本）86分　＜29（金）～＞
　京極夏彦の小説のアニメ化。気弱な妖怪「豆富小僧」が江戸時代から原題にタイムスリップして大騒ぎ、という内容みたいです。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『アバター』（日本）92分　＜30（土）～＞
　ネットコミュニティー上で用いられる自分の分身キャラクター「アバター」に魅了された女子高生の暴走を描くサスペンス・スリラー……らしい。原作は『リアル鬼ごっこ』シリーズの山田悠介。主演は『告白』の橋本愛。
※上映館／シネマスコーレ

『レイチェル・カーソンの感性の森』（アメリカ）55分　＜30（土）～＞
　『沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を基にしたインタビュー形式の人間ドラマ……らしい。
※上映館／名古屋シネマテーク

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　『ダンシング・チャップリン』を観ました。チャップリンの映画をモチーフにしたバレエ作品を映像化したものと、そのメイキング、という構成のドキュメンタリーです。
　ダンス自体は素晴らしいし、ダンサーたちの身のこなしには惚れ惚れさせられたわけですが、映画としてはいまひとつ。はっきり言って、メイキングは不要だった気がします。もしメイキングを入れるとしても、途中で少し挿入する程度が良かったんじゃないでしょうか。とはいえ、監督の「妻が華麗に踊るところを映像で半永久的に残したい」という想いはよく伝わってきたし、そういう初期衝動に忠実に作られた作品ならではの微笑ましさを感じることもできました。

　あと、『イリュージョニスト』も観ました。とても詩情あふれるアニメーション。手描きならではの温かさが伝わってきました。光の描き方も実に見事。
　ただし、中盤あたりからヒロインに対して「いくらなんでも、ちょっと依存しすぎじゃねえか？」と思えてしまうのは難点。というか、そう思えてしまったのは、こっちが邪心だらけだから？
　こういうシンプルな物語なら、20分ぐらいの短編にした方が良かったんじゃないかな。でも、隅々まですごく丁寧に作られたアニメーションなので、観ておく価値は充分にあると思います。

　ちょっと時間がなくなったので、今回はDVD紹介はお休み。あと、諸々の事情により、来週は更新できないかも。