少年トッパ

<2021年2月5日・6日公開作> 『哀愁しんでれら』など

大方の予想通り、愛知県でも緊急事態宣言の期間が延長されましたね。とりあえず3月7日まで。状況が良くなれば早期に解除されるかも、ってことですが、どうなることやら。
そんな中ですが、今週も週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナーを。

『哀愁しんでれら』 <シネマトゥデイ>
土屋太鳳主演作。今回、『累(かさね)』の時よりもさらにスゴいブチギレ演技を見せてくれそうなので楽しみです。そして、ここにも山田杏奈が!
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『劇場版 殺意の道程』 <シネマトゥデイ>
バカリズムのオリジナル脚本によるTVドラマを再編集した劇場版。主演はバカリズムと井浦新。
※上映館/伏見ミリオン座

『ダニエル』 <シネマトゥデイ>
空想上の親友に翻弄される青年を描いたスリラーだそうです。予告編の印象では、かなり怖そう。
※上映館/センチュリーシネマ

『樹海村』 <シネマトゥデイ>
昨年のヒット作『犬鳴村』に続く「恐怖の村」シリーズ第2弾。今回は富士の樹海です。監督は『犬鳴村』や『呪怨』シリーズなどの清水崇で、主演は山田杏奈と山口まゆ。
実は先行上映で観てきました。感想はのちほど。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『ホリミヤ』 <シネマトゥデイ>
人気マンガの実写化。監督は松本花奈で、主演は鈴鹿央士と久保田紗友。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ

『天国にちがいない』 <シネマトゥデイ>
イスラエル出身の監督によるブラックコメディーだそうです。カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞などに選ばれています。
※上映館/名演小劇場

●ドキュメンタリー

『らいか ろりん すとん -IDOL AUDiTiON-』 <シネマトゥデイ>
アイドルオーディションの合宿に密着したドキュメンタリーだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ中川コロナシネマワールド

『イルミナティ/世界を操る闇の秘密結社』
※上映館/イオンシネマ・ワンダーイオンシネマ名古屋茶屋

●リバイバル

『ヒッチャー』
※上映館/名古屋シネマテーク

●特集上映

<連続講座:現代アートハウス入門 ~ネオクラシックをめぐる七夜>
ミツバチのささやき/動くな、死ね、甦れ!/トラス・オス・モンテス/緑の光線/山の焚火/阿賀に生きる/チチカット・フォーリーズ
※上映館/名古屋シネマテーク
 
<奇想天外映画祭>
ウィッカーマン/血を吸うカメラ/ブラック・ムーン/プライベート・パーツ/フリークス/知られぬ人/バスケット・ケース/チャパクア/ラ・ヴァレ
※上映館/名古屋シネマテーク

『Mank マンク』、今日から伏見ミリオン座で上映されています。アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデン・グローブ賞で最多ノミネートという話題作。
今回のゴールデン・グローブ賞、ネットフリック勢がかなりの割合を占めているようです。アカデミー賞も同じような感じになるかな?
https://www.cinematoday.jp/news/N0121498

大林宣彦監督の遺作『海辺の映画館 キネマの玉手箱』は明日からシネマスコーレで上映。観ておく価値がある作品です。
ちなみに「映画芸術」の2020年ベスト特集をパラパラ読んでいたら、酷評している人がけっこうたくさんおりました。確かにね、手放しで絶賛できる映画ではないと思います。

キネマ旬報のベストテンが発表されました。と言っても、ネット上で発表されるのは1位のみ。2位以降は最新号を買って確認せい、ってことですね。
https://www.cinematoday.jp/news/N0121206

日本映画の1位は、映画芸術ではワーストワンだった『スパイの妻<劇場版>』。まあ、これも確かに好き嫌いが分かれやすいタイプの作品かと思います。
外国映画の1位は『パラサイト 半地下の家族』。これは妥当なんですが、公開されたのがコロナ騒動の前だったので、もうずいぶん昔のことのように思えます。
読者が選ぶ日本映画では『天外者』が1位。明らかに三浦春馬ファンによる組織票っぽい気もしますが、実際に彼の演技は素晴らしかったので、まあ、いいんじゃないでしょうか。

*     *     *     *     *

●観た映画

『花束みたいな恋をした』※まずまずオススメ

恋愛映画の新たな金字塔になるのか、というデカい期待を持って観ました。結果は……良かったけど難点もアリ、という感じ。
有村架純と菅田将暉が醸し出す雰囲気は抜群に愉快です。見ていて微笑ましいし、いわゆる「恋愛あるある」が詰め込まれていて自分の過去に想いを馳せたりもできます。何よりも二人の会話のテンポが抜群に良いのに感心しました。
東京の街を美しすぎず汚すぎず、絶妙の塩梅で捉えたカメラワークやライティングも見事。二人が住むアパートから見える景色とか、立ち寄る店の内装とかも、いちいちツボが押さえられていて、丁寧な仕事ぶりがうかがえます。
と、良いところがいっぱいある作品なんですが、あえて難点をいくつか。
<モノローグが多すぎ> 二人の人となりを観客に知らしめるためとは思いますが、特に冒頭はモノローグが多すぎ。しかも画面を見ていれば分かることまでいちいち説明するので、かなり鬱陶しく感じます。
脚本を書いた坂元裕二は、この物語を作るにあたってまず二人の日記を書くことから始めたとのことなので、その文章を使いたかったんでしょう。その気持ちは分かりますが、思い切ってバッサリ切る勇気が必要だった気がします。
もともとテレビでの活躍が長かったから、ってこともあるかもしれませんね。
<猫に関する描写が雑> 二人は猫を拾って飼い始めるのですが、その割には家の中で猫を可愛がる描写はほぼナシ。子猫が家に来たりしたら、顔を摺り寄せたりして、それこそ猫かわいがりするのが普通じゃん。なんで連れてきたんだ?
あと、後半に猫がアップになった時、目から涙が出ているのが気になりました。てっきり「猫が病気になって二人でアタフタ」という展開になると思いきや、全然そうならず。あの涙目は何だったの? 明らかに病気っぽい涙に見えたんですが。額の毛も少し薄くなってるように見えたし……気のせい?

『名も無き世界のエンドロール』

これはもう、予告編で煽りすぎ。「ラスト20分、想像を絶する衝撃のエンドロール」って、いくらなんでも大層すぎるでしょ。それなりによく考えられた構成の物語だとは思うので、ハードルを異様に上げたりしなければ、それなりに楽しめたと思います。
この映画、当然ながら僕は山田杏奈と中村アンが出ているから観たわけですが、予想以上に素晴らしかったのは中村アン!
<以下ネタバレ> 登場シーンから中村アンがセレブ感をまき散らしつつ登場。そのあたりはまあ想定通りだったんですが、例の「ラスト20分」でのブチギレ演技は実に見事。清々しいほどのクズっぷりに惚れ惚れしました。中村アン、女優としても大成するんじゃない?
まあ、単に「美人女優のブチギレ演技」が自分の大好物なので、そう思うのかもしれませんが(なので『哀愁しんでれら』の土屋太鳳にも超期待しています)。

『樹海村』

すんません、これはもう完全に好みの問題かと思うのですが、僕にはさっぱり面白くありませんでした。そもそもストーリーがちゃんと理解できていたのかどうかも、ちょっと自信がありません。
山田杏奈が出ているし、なおかつイオンシネマのワンデーフリーパスポートで安く観られるから観たわけですが、登場人物たちが右往左往しているさまをただ眺めているだけの2時間弱でした。相性の問題かな。
ちなみに、怖さは特に感じなかったものの「気持ち悪っ」と思った箇所はいくつかありました。

●読んだ本
『八月の銀の雪』伊与原新

*     *     *     *     *

それにしても、森喜朗。昔から何度もトンデモ発言を連発しているわけですが、ここに来て老害っぷりが加速していますね。
とことん権力の座に居座ろうとする醜さは、トランプに匹敵……いや、それ以上かも。日本の恥と言っても、まったく過言じゃありません。

石原さとみがコロナ感染していたというニュースには驚きましたが、もう回復したのなら何より。
公表するのが遅かっただのと糾弾する向きもあるようですが、感染したら公表すべしというルールがあるわけじゃないじゃん。

花粉症は相変わらずキツいです。まともに目を開けていられません。でも、ニュースによるとこれから花粉の飛散が始まり、ピークは3月に入ってからだって。どうなるオレ!

コメント一覧

トッパ
やけ天、まいど~。

コロナのせいで、すっかり配信ライブが当たり前になったよね。
手軽で便利なんだけど、大体CD1枚と同じぐらいの値段なので、
油断すると散財しまくる羽目になっちゃうんだよねぇ。
もちろん、それでミュージシャン側が潤ってくれれば何よりだけど、
こっちのフトコロは寒くなるばかりで……(笑)。

自分が配信ライブで見たのは、奥村愛子、the peggies、杏沙子、Rei。
当然、アーカイブを期限いっぱいまで何度もリピートしまくった(笑)。

『逃げ恥』の特別編は良かったよね。
たくさんの社会的問題を盛り込みながら楽しいドラマに仕上げた手腕は大したもんだと思う。
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