＜08年3月29日公開作＞

　週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー！
　☆印付きのは絶対に観るつもり……ですが、先週に続いて今回もゼロ。とりあえず優先順位が高い順に並べましたが、途中からはテキトーです。なお、特に劇場名を記していない作品は、シネコンなど複数の映画館で上映されます。

『カンフーくん』98分
　中国から日本に来たカンフー少年が活躍するアクションもの……らしい。面白そう。主演の男の子は実際にカンフーを使いこなすらしいです。共演は泉ピン子、矢口真里、西村雅彦など。名古屋市内ではゴールド劇場とTOHOシネマズ名古屋ベイシティにて。

『花影』88分
　韓国を訪れた在日コリアンの女性が、そこで芽生えた恋を通して成長する姿を描く恋愛映画……らしい。主演は山本未來とキム・レウォン。他に戸田恵子、笹野高史、柄本明、佐藤浩市と、けっこう豪華です。脚本は市川森一。名演小劇場にて。

『悲しみが乾くまで』（米）119分・PG-12
　夫を亡くした女と麻薬中毒に陥った男が、共に生き方を修復しようとする姿を描く感動ドラマ……らしい。主演はハル・ベリーとベニチオ・デル・トロ。監督はデンマークの俊英、スサンネ・ビア。伏見ミリオン座にて。

『スエリーの青空』（ブラジル・独・ポルトガル・仏）88分
　都会で恋と夢に破れた若き母親が再び外の世界へ踏み出そうと奮闘する姿を描く感動ドラマ……らしい。名演小劇場にて。

『トゥヤーの結婚』（中）96分
　環境破壊が進む内モンゴルの草原を舞台に、家族を背負って奮闘する女性の生きざまを力強く描く……らしい。ベルリン映画祭では金熊賞に選ばれたそうです。シネマスコーレにて。

『口裂け女2』98分・R-15
　都市伝説の代表的存在と言える口裂け女を巡るシリーズ第2弾。主演は飛鳥凛という女の子ですが、なんと川村ゆきえと岩佐真悠子も出演！　気になるけど、たぶん観ないだろうなぁ。中川コロナにて。

『そして春風にささやいて』75分
　人気小説“タクミくんシリーズ”の映画化。全寮制男子校を舞台に繰り広げられる青春ボーイズ・ラブ・ストーリー……らしい。このジャンルの映画、安定した市場ニーズがあると分かったせいか、ここんとこ増えてますね。シネマスコーレにて。

『アクエリアンエイジ』83分
　人気トレーディングカードゲームの実写映画化だそうです。若手イケメン俳優たちとアリス九號.というビジュアル系バンドが出演。シネマスコーレと中川コロナにて。

『純愛』115分
　満州で終戦を迎えた中国残留婦人の運命を描く感動作……らしい。実話に基づいているそうです。中国のテレビドラマや舞台で活躍する女優、小林桂子が製作総指揮・脚本・主演。シネマスコーレにて。

『わが幼少時代のポルト』（仏・ポルトガル）61分
　『夜顔』のマノエル・ド・オリベイラ監督が故郷での少年時代を回想する自伝的物語……らしい。名古屋シネマテークにて。

『ペレを買った男』（米・英）97分
　1970年代の米国サッカー界の人気チームをめぐるドキュメンタリー……らしい。もちろん、ペレも出演。ナレーションはマット・ディロン。名古屋シネマテークにて。

『暗殺・リトビネンコ事件(ケース)』（ロシア）110分
　英国で起きた元ロシア諜報員暗殺事件の真相に迫るドキュメンタリー……らしい。名古屋シネマテークにて。

　えー、『犬と私の10の約束』を観ました。福田麻由子が成長して田中麗奈になる、というキャスティングがお見事。これほど観客に違和感を持たせなかった例は極めて貴重ではないでしょうか。佐々部監督の諸作とは大違……おっと、いらんこと書かんでもいいか。
　前半ではわざとらしい演出にシラケる部分も多かったけど、後半で加瀬亮や池脇千鶴が登場してから急にスクリーンが引き締まったような気がしました。特に池脇千鶴。重要な役でもないのに妙な存在感があるのよ。こういう女優さんには、もっと大きな役を演じさせなきゃ。
　で、肝心のソックス（犬の名前）ですが、晩年の弱々しい表情が素晴らしすぎ。思わず手を伸ばして「おー、よしよし」と撫でてあげたくなっちゃいました。