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永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
業者贔屓の発言も大目に見てください。

談合(カルテル)ブレーンストーミング(その18)

2012-07-07 | 談合
人間は理性的な生き物である。が同時に、感覚にも強く影響される。 そして、感覚器官は、肉体を通じた刺激によって情報を受ける。 つまり、感覚は肉体的経験がなければ、存在しえないものである。 だから、近代の理性主義、合理主義、客観主義(以下、理性主義)では、主観的感覚(以下、感覚主義)は徹底的に軽蔑されてきた。  ニュートン物理学に始まる近代科学は、理性主義で大成功を収めた。 ところが、自然科学が華々 . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その17)

2012-07-06 | 談合
久しぶりの談合ブレストです。 今日はいきなり為替の話。 国際経済の競争ルールなど、日本を取り巻く環境が変わってしまった。また、変えられてしまったことが日本を苦しめている。 しかし、税金で生活を保障されている人たち、超円高のデフレ経済で物価が下がっても給料は下がらず、実質的な増収になっている人たちには、非常に住み心地がいいだろう。 だから、『 今は1995年の円高に比べるとそれほど円高でもない  . . . 本文を読む
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個人投資家が絶対やってはいけないこと(その2)

2012-07-01 | 談合
昨日(その1)は、手抜きみたいだと思った人もいるかもしれないが、本当にあれが超一番重要。  個人投資家は必ず、余剰資金(元金がゼロになっても生活に影響が出ない資金)で投資を行うこと。 少なくとも現状のご破算を望まないのであれば、絶対に守るべき。 ただし、投資はあくまでも自己責任です。  預貯金と投資の最大の違い。 前者は元金がある程度補償されているが、後者はゼロになることもある。 否、借金で . . . 本文を読む
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公的年金制度は必要か(その4)

2012-06-29 | 談合
公的年金の本質はねずみ講。 いずれ破たんするのは確実。 民間でやれば犯罪になるから国がやっているともいえるが、破たんまでの時間的長短が違うだけ。  ネズミ講の参加者全員が利益を得られる絶対条件は、新規加入者が増加し続けること。 この条件をクリアーすれば、確実に全員が儲けられる。 しかし、この条件が壊れれば、必ず誰かがババをつかまされる。 少子化の進む日本ではもちろん、条件は壊れている。 誰がつか . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(特別編・最終回)

2012-06-25 | 談合
今日は特別編、最終回です。 現在のデフレ不況は、欧米(特にアメリカ)に国際経済のルールを変えられてしまったことが最大の原因である。そして、真っ先に責任を負うべきは、それに積極的に追随した文系エリートであって、理系人や技術者、一般庶民ではない。 業界人が談合を『必要悪』と呼ぶこと自体、自虐的思考停止の表れだと思う。 談合は悪でも何でもなく、必要である。 ただし、談合ブレスト(その1)で明言したよ . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(特別編その3)

2012-06-24 | 談合
特別編、今日が最終回の予定でしたが明日に変更、全4回にします。 失われた20年のA級戦犯は、戦勝国に洗脳された文系エリートたち。 彼ら以外が自虐に陥るまで反省する必要はまったくない。 そして、理系の国際競争力は、今でも一流である。 世界一のスパコン『京』、ハイブリッドなどの次世代自動車、IPS細胞、宇宙探査機『ハヤブサ』、新幹線、地震警報システムなどなど、世界の次世代技術を担う宝の山が日本に . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(特別編その2)

2012-06-23 | 談合
昨年、公正取引委員会・委員の講演を聞きに行った。国立大学の法学部教授だったひとである。 その人がおっしゃっていた。『戦前、財閥の談合(計画)経済が日本を戦争に駆り立てた。だが戦後は、GHQのつくった独占禁止法で財閥を解体し、自由主義の国になった。そして、日本は大成功を収めた。だから、談合(カルテル)を厳しく取り締まらないとだめだ』。アメリカの洗脳は見事なものだ。この人は大正時代、政治も経済も自由 . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(特別編その1)

2012-06-22 | 談合
今日から特別編、三回に分けて書く予定。 特別編では、なぜ、談合と直接関係のないマクロ経済等の話を延々としているのか。その意図を書きたい。 それは、建設業界に夢と元気とプライドを取り戻すためである。さらには、日本にも夢と元気とプライドを取り戻すためである。  建設業界で生きている多くの人たちは今、仕事に対するプライドも将来の夢も持てなくなっている。なかには生きる気力すら失いかけた人もい . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その16)

2012-06-21 | 談合
最初に談合ブレスト(その14)の補足説明。 (その14)の上から3、4行目の説明は、変動相場制に加え金融自由化もおこなわれている時のマネーと為替の動き。金融自由化前、為替を決定したのは主に貿易収支。黒字国のマネーは高くなり、赤字国のマネーは安くなって、説明にあるような調整が(理論上は)行われる(はず)。 円高も進んだ。日本の産業空洞化も、デフレも続いている。なぜ、アメリカの対日貿易赤字は増えてし . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その15)

2012-06-20 | 談合
為替相場が、固定から変動制に移行したのは1973年。これも自由化の一つだが、私が今まで使ってきた『金融自由化』とは主に資本取引の自由化を指す(以下もこの意味で使う)。資本取引の自由化とは、何度か書いているように、誰でも自由に国境を越えたお金の売買を行えることである。 1986年イギリスのサッチャー改革が先鞭をつけ、日本でも1996年から2001年にかけて行われた。日本の場合、金融自由化は、変動相場 . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その14)

2012-06-18 | 談合
マネーの価格を決めるのが為替相場。 金融自由化後の現在、マネーの足に唯一重りを掛けられるのが為替である。 マネーが流入するのは、将来の値上がり期待が大きい、ぼろい利益が見込まれる人気の高い国の通貨である(例外は日本だが今は説明を割愛)。人気(需要)の高いものはすべて値段が高くなる。 しかし、通貨が必要以上に高くなると、さまざまなデメリットが当該通貨を使う国に発生する。 最大のデメリットは、国内 . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その13)

2012-06-17 | 談合
需要と供給にズレがある時、市場は二つの方法でズレを修正する。ひとつは『価格調整』、もうひとつが『数量調整』と呼ばれる。 価格調整は、価格変動で修正を行う。調整過程は以下の通り。       需要が多い場合⇒値段が高騰⇒需要が減少⇒需要と供給が一致。       供給が多い場合⇒値段が下落⇒需要が増加⇒同上。 数量調整は、市場に供給される生産量で修正を行う。       需要が多い場合⇒生産量を . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その12)

2012-06-16 | 談合
人、モノよりはるかに足の速いお金が、自由に国境を超え、お金を買うようになるとどうなるか。 結論を一言でいえば、『バブル(インフレ)と貧血(デフレ)のまだら模様』である。 お金でモノを買うのは、主にモノの使用価値がほしいからである。しかし、お金自体に使用価値はない。あくまでも、投機による利益を得るために買う。 だから、投機的利益を得やすいところ(新興国やインフレ地域など)には、マネーがどっと流れ . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その11)

2012-06-15 | 談合
金融自由化以前、お金は行政当局によって様々な足かせを掛けられていた。 まず、国境を超えることが厳しく制限監視されていた。1949年に制定された外為法では、海外へお金を持ち出すことが原則禁止だった。個人の海外旅行でも、日本から持ち出せる現金の上限額が決まっていた。 国境を超えるお金は貿易に伴う決済金額だけだったから、貿易額=国境を超える金額と考えてもよかった。 国内でも大蔵省などの行政当局が、業 . . . 本文を読む
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談合(カルテル)ブレーンストーミング(その10)

2012-06-14 | 談合
リーマン・ショック、日本のデフレ不況、欧州の債務問題。すべては、人やモノとは比較にならないスピードで動くお金を自由に走らせてしまったことにある。 人(サービス)、モノ、お金の移動スピードを比較すると、お金の移動スピードが圧倒的に速く、人が一番遅い。なぜなら、資本主義社会において、お金はほとんどすべての『サービスやモノ』(以下、モノ)と交換できるからである。 物々交換経済では、自分が相手のモノを . . . 本文を読む
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