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永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
業者贔屓の発言も大目に見てください。

談合(カルテル)ブレーンストーミング(その13)

2012-06-17 | 談合
需要と供給にズレがある時、市場は二つの方法でズレを修正する。ひとつは『価格調整』、もうひとつが『数量調整』と呼ばれる。

価格調整は、価格変動で修正を行う。調整過程は以下の通り。
      需要が多い場合⇒値段が高騰⇒需要が減少⇒需要と供給が一致。
      供給が多い場合⇒値段が下落⇒需要が増加⇒同上。

数量調整は、市場に供給される生産量で修正を行う。
      需要が多い場合⇒生産量を増やす⇒供給が増大⇒需要と供給が一致。
      供給が多い場合⇒生産量を減らす⇒供給が減少⇒同上。

二つの調整方法のうち、数量調整の方が後発。19世紀、工業生産物のような長期にわたって使用できるモノが大量生産されるようになってから見られるようになった。

19世紀以前、市場で取引される主要物は食料品。腐れば商品価値が全くなくなる。腐って捨てるよりも、たたき売りでも売った方が得。結果、売れないモノの価格はすぐに下がる。バナナのたたき売りを考えるとわかりやすい。⇒価格調整。

一方、工業製品は腐らない。無理に安い値段で売るよりも、在庫として倉庫に保管しておいた方が得。結果、売れなくてもモノの価格はすぐに下がらない。⇒数量調整。
もっとも、現代はビニールハウス栽培や冷凍保存技術などの進歩で、食料品でも数量調整が可能になってきている。そのため、20世紀後半からは数量がメインになっている。

もっとも、現実には二つの調整が別々に行われるのではなく、二つの調整が同時にズレを修正していく。

マネーに関してもこの二つの調整が働く。
価格調整は為替相場、数量調整は中央銀行の金融政策で。

今日はここまでにします。おやすみなさい。






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