しるこのブログ

しるこが語るのさ~!

交渉人 真下正義

2007-09-22 20:29:52 | 映画?
踊るってやっぱり面白いね。あの手この手を使ってきます。面白いよ!この映画は踊るシリーズの一つ個人作?として見て下さい。真下正義主人公の映画。これを踊るだと思って見ると期待が外れる。狙いはそこじゃない。真下の仕事っプリを観る独立した作品です。でも踊るは凄いって言ったでしょ!それを付箋にしてしまうんだから。こういうのはフジにしか作れないお金のかかった大仕事だよね・・・。フジ好き!
今回の主人公、踊るの真下なんだけど、もっと凛々しくエリートなんだけどエリートになりきらない人のいいスタイリッシュな感じの真下でした。多分踊るだと青島が強烈だから中々出せていない真下の本当の姿がここにあるんだろうなぁ~と思った。サラリーマンって感じ。メインの焦点はここかな?本店、所轄の関係性はなく彼の仕事、ネゴシエーターって?を主張している。だから踊るではない。それは踊るでやってくださいって話。ネゴシエーターって言ってるけど、これがネゴシエーターなのかな?って疑問に思う。イマイチそこが消化できない・・・。でもユースケ頑張ってます!とっても一つの映画として出来が非常に良いです。君塚良一が脚本じゃないから、凄く良かった。君塚良一の最悪パターン化された踊る2みたいなウダウダで、余計な多重ストーリで有り得ない幼稚な台詞はなくって良かった。君塚さんの作品は良いのは良いけど、悪いのは悪い・・・。残念な才能なんです。それは踊るでやってください・・・。でも携わっていない分、分かりやすいし、構成もかなり整理されていて、無駄な言い訳台詞もなく必要最小限にやりたい事だけをやりとおしています。タダ一つ、真下と犯人の戦い、地下鉄乗っ取り爆弾魔。踊る1、2のような複数犯人ではなく単独知能犯?・・・。まぁ最終的には犯人は謎なんですけどね・・・。話が始まった当初から、地下鉄に謎の列車現われ、東京の地下鉄を暴走させています。分かりやすい。それはもうわかりやすくやばいじゃん!もう事件は始まっていてラストまでこの事件で終わる。踊るの間違えを正してくれています。だれも仲間は打たれたりしないし。真下また打たれるの?って心配がなくってよかった。起っている事件に集中できるんですよ!かなりパニック映画になってる。地下鉄の乗客が人質になっているという、一車両の列車だけの問題じゃないんです。東京の地下鉄全部乗っ取って、乗客を混乱させるって事なんです。一分一秒すれすれの時刻表を混乱させると、走行中の列車全部危険にさらされるという事なんです。リアル福知山線問題じゃん!・・・。例のATOの話です。これを制御できなくして、混乱させるっていう話です。あわよくば乗客巻き込んで自爆。ここに登場する変な列車がカッコイイ!無人走行!携帯で制御するって言う、携帯の技術を犯罪にします。ありえる話よね・・・。でもあんなに深い地下鉄のトンネルで電波が届くんかい?・・・。相当の妨害電波だよね。画面乱れるどころの話じゃない。そんな怪しい車は直ぐ捕まるはずなのに・・・。まぁそこはスルー。でも設定は可笑しくない。あと疑問に思うことは何故闇に隠れてそんな列車を地下鉄に送り込めたのか?整備中の地下鉄から進入って事でスルー?電気通ってなくて進入可能?支線の存在を国ぐるみでもみ消せるから支線に進入・・・。臭いますね、踊る3・・・。あと列車ダイヤ混乱なのに、あのおじさんの存在はちょっと不自然かも・・・。自分が東京の地下鉄のダイヤ牛耳っているってあんまり混乱の中で説得力ないというか・・・。混乱したら一度列車止めなきゃ!全面ストップ!走らせちゃダメよ!安全第一じゃないの?ってJR西日本を彷彿?です。時が時だけにあんまり触れたくないところでもある。で爆弾魔・・・。爆破させたいのは真下?そんな小さい事?真下私情バレバレなのは警視庁内部の仕業?イブのコンサートの席番、雪之さんと付き合っていること。最後自爆・・・。臭います踊る3。真下狙いであんな大げさに警察動かして混乱させて、犯人自爆して普通ふざけんな!って話だね。真下はくびッスよ。普通なら・・・。あんなに警察豪華に動かないって・・・。室井さんの判断だからあんなに警察官出せたと言いたいのか・・・。凄く迅速・・・。室井さんは出てこない・・・。真下任せ?・・・。でも迫力出す為の演出と考えるとしょうがないかな?・・・。迫力は凄くある。それが意味もなく良いんです。脇役が凄く良かった。寺島さんおもろい人だよ!ドライブもよかったし、あーゆー人情に熱い人が脇だと笑えるしジーンと来ますよね。ちなみに泣きはないです。意味もなく泣かせる演出はない。あんな存在感なら最優秀助演男優賞を寺島さんに。松重サンも良いし、高杉さんも良いし、アリキリ石井(西園寺かと思ったらギャグキャラ)面白いし。みんな良かった。無駄キャラなし!無駄に笑いを狙わない演出もいいね。一番笑えたのがシンバル奏者が今井さんだったこと。そんな使い方って・・・。謎解きの要素も重くなくていい。しるこが好きな音楽系だったからかな?335.2?は直ぐあれだな~って思った。ラスト爆破は予想付きました。ボレロ好きだから。あと威風堂々もらしくベターでベストです!かなりご機嫌!雪之さんと真下はくっついて欲しかったから最後スッキリして纏まった最後になったと思う。しるこはあれでよい。あの真下だったらくっついても嫌じゃなくないですか?青島が良いですか?・・・。指輪が飛ぶのは らしいから許せる。あっ!許せない事があります!あれだけデジタルな事やっているのに、カメラワークはなんなんですか!アナログ過ぎ!手ぶれと、アップからの急な動き。カメラかついで走るな!気持ち悪いよ・・・。映像ボケボケしている。カメラの動きの速さにフィルムが付いていかない・・・。映像酔いします。コンスタンティンはもっと激しかったのにこんなに気持ち悪くなる事はなかった・・・。前の踊る2の時もこれのせいで酔った。踊るの嫌いな点です・・・。今回は直視しなかった、でも頭グルグルした・・・。あと最悪映画館。デジタル音源なんだからクリアに聞こえていなきゃいけないのに、音が3回も途切れた!!プツっ!と切れた。いつもそうなんだここの映画館。腹立つ!これがCD、DVDだったら、そく欠陥商品として取り替えてもらうか払い戻しだよ!最高音質かもしれないけど、途切れたら終わりです。興ざめでした・・・。いい映画館で観たい・・・。いろいろネタバレしましたが、こう書いていると疑問がいろいろ出てくる。踊る繋ぎなら良いけど、設定のミスはやっぱり出てきますよね。でも目をつぶせる範囲です。踊る2ほどではない。普通に観ていれば出来がいい日本映画です。よく纏まっています。これは次回「容疑者 室井慎次」も楽しみです。ユースケ頑張ったね~!今度の舞台「姫が愛したダニ小僧」観に行くよ!!!・・・。

ハウルの動く城

2007-09-22 20:27:21 | 映画?
宮崎アニメを観て育ったと言っていい。しるこの人生とともに宮崎アニメはいつもついてきた。アニメの傑作と言えば、やっぱりラピュタと答えるだろう。アニメ映画の傑作といえば、もののけ姫と答えるだろう。しるこのアニメ分野でいつも影響を与えている宮崎アニメ。今日はそれを初日に堪能する事が出来た。前評判からすると、あんまり?という声が聞こえた。今回は面白くないのかな?また千と千尋みたいに幼稚ぽいお子様映画の大作なのか?なんか期待は薄かった・・・。ハウルの動く城に関して、本当にどんな話になるのか予想が付かなかった。お婆さんががんばると言ってビジュアルはまた千と千尋みたく不細工のままなのか・・・。いやいや違った。前評判をかなり裏切ってくれた。しるこ的視点からいうと、かなり良かった。えっ?って疑問を残す・・・。いつもながらしるこは良かったとしか言わないが、ラピュタ世代が見たかった映像であるかも。和風じゃなく洋風。近代でもあり古めかしく、でもこの世にはない世界。ようは、童話の世界に出てくる西洋の世界。だからお洒落。ゲームでいうFF?の世界に出てきそうなRPGにありそうな世界?メルヘンっすファンタジーっす。これはいい。今回はキャラが全員いい。可愛いし、オチャメ。でも皆なぜか謎なのだ。出生が全く分からない。何処から来て何をしてきて何故ここにいるのか?分からない映画だ。結論から言うと主題はそこにはないと思われる。映像で観るだけのストーリーしかない。すごい映画だ。ラピュタとかナウシカその他の映画は、出生がネックだったり時代背景が大問題だったりするけど。わかんないんだな~。また最近よく観るドロドロが出ます。なんであんなに分かりやすい使い方するんだろう?とか、途中謎解き?なのかと思ったが違っていたり、観ている方は何をこの映画で腹に据えてみなきゃいけないのか?ストーリーの展開はシンプル且つ、しるこが観たかった展開で好きな感じです。何も考えずに観ると分かりやすい。でも多分何かが不足させられている・・・。また観たくなる。不自然なのか?主人公のお婆さんが、曲がった腰が伸びたり顔が微妙に若返ったり若返ったり?老けたり、わざとな感じで深いんじゃない?絶対変。だけどこのお婆さんはお婆さんじゃあない・・・。倍賞千恵子の若い声には無理がある。宮崎アニメは良くやるね。でも唄が上手いからいいや・・・(なんだそきゃ)声優は皆良かったと思う。宮崎アニメは下手な人多く使われるから(もののけのサンや、千尋)嫌なんだけど、今回はあまりない、キムタク以外は。神木君の男の子はやっぱり上手い。笑いを誘う。あと美輪明宏の役は一番はまり役だと思う。怖い魔女が可愛い子憎たらしいおばあさんになるのは面白い。少しの出番の大泉洋も分からないぐらいはまっていたり、宮崎アニメの常連さんがいい味になり定着したようにも思える。我修院達也(わかとあきら)がいい役なんだなぁ~。ハウルと一心同体・・・。そして賛否両論ハウルの木村拓哉。しるこは惚れました。ハウルがカッコイイ。キムタクの声はボー読みでなんともいえない。上手くない。笑いの大学の吾郎ちゃんと同じだ。上手くないけど、声がはまっていてカッコイイ。ぞっとした・・・。ハウルは宮崎アニメ初一番の美少年だと思う。千と千尋のハクは問題じゃない。大人の青年?としてカッコよすぎる。それがこの映画の魅力でもある。少女もまぁまぁ可愛いかな?黒髪よりグレーの方があっている。人物設定は二重○です。やっぱり行き着くところは表は期待道おりで、裏がわからない。多分ロードオブザリングか、ハリーポッターぐらい話が続いてくれたら、また面白いんだろうけど・・・。しるこの気に入らない点は、魔女のさじ下限一つで何かが起こされ終わらさせられるところだ。ハウルは何やったんやねん・・・。敵と見方の境もなく、えっ?そんなに軽いの?でも事実そんな物かもしれない・・・。ていうか、何かを起こす為に何かを起こしているとしか思えない。そんなことしなかったら・・・、そう言っちゃえばその設定は解決されるのか?この不自然な感覚はしるこだけなのか?またいつもの事ながら観ないと理解できない宮崎映画は魅力っすよね。ハウルほんとにカッコイイッす。

隠し剣 鬼の爪

2007-09-22 20:26:06 | 映画?
隠し剣 鬼の爪。松さんが出ているので注目していたんですが、山田洋次監督前作、傑作たそがれ清兵がどうしても頭にあり、見比べてしまわざるおえなかった。売り文句もたそがれ清兵を意識したものだったのでなおさらです。この映画がとてもよかったと思う方には申し訳ないですが、イマイチでした。後運悪く?しるこ中盤眠りの世界に引きずり込まれてしまいました。途中気分が悪くなって劇場を出よう(映像酔いではなく)とまで思うぐらいかんばしくなかった。でも映画として、ちゃんというと、日本映画の王道!をやっている気がした。昔ながらの映画というか、日本映画のいいところ(ちょっとコミカルで泣かせる人情映画)が上手く表現されていたいい映画だと思う。がしかし、(ここが肝心)前作のたそがれ清兵にもそれがあり前にもあったシチュエーションだけにう~んこれは・・・、と思うしかない。しるこの体は正直?だから多分要するに詰まらなかったといいたいのだろう。前にたそがれがなかったら絶対に良かった・・・。たそがれ清兵のバージョンアップ版?いやコラージュ版?かな?前回の主人公も剣の達人でお嫁さん候補のヒロインがいて、お上がいて・・・。ほとんど登場人物の設定が同じな気がした。悲しい事に、主人公の御付の下男?が全く同じ人、同じキャラ、面白いけど笑えない。あと主人公長瀬正敏の上司は常連の小林捻児であることは良いとして唯一、高島礼子と緒方拳がバージョンアップ版なのか?でも日本映画特有の配役決めのようでまたう~んと思ってしまった。主人公の友人で切られ役の小沢征悦がしるこ好きじゃない。田舎臭くてなんかいや。ストーリもほぼ一緒、でも結局は汚い手を使ってしまったのがまたう~んって感じでした。武士道を持ち出して文明の利器に翻弄される幕末の武士たちを持ち出していた。これは「ラストサムライ」で観たぞ?微妙に新選組!も入っていた(お医者さんがさすがに新選組!に出ている人だったので笑ってしまった・・・。)はやりの武士道。隠し剣 鬼の爪は戦いの技ではないというものの、そんな剣だったのかって思うと、同情していいものやら肯定していいものやら・・・。う~ん。隠し剣 鬼の爪を出した時はカッコよかったです。剣の達人って感じがしました。でもその技、「名探偵コナン」ぽかったりする(あんな殺しが確かあった)あと剣の師匠が前作の切られ役だったのもがっかり。思いっきりお腹に何かクッション入っているし。残念です。人が死んでしまう場面において汚い手と思ってしまわせたところは蟠りがのこる。「たそがれ清兵」と「ラストサムライ」と「新選組!」がミックスされていると思ったのはしるこだけでしょうか・・・。これでバージョンアップならばもっと、家族愛を描いて欲しかった。そこが欠けていた。いや寝ていたから見損ねたのか・・・。どうして松さんと長瀬のシーンは二人の感情が通い合っていなかったのだろう?よそよそしいんですよね、二人。最終的にも予想がつく展開。やっぱり、そうして逃げましたか・・・。前作は貧乏侍でも一緒に生きていくぞ!と感じさせてくれてジーンと来るんですが、身分を捨ててくっ付く道をとったのはう~んて感じだった。映像は綺麗でした。松さんの存在感が強すぎる為、下女?には見えなかったなぁ。綺麗でした。もっと綺麗な着物を着せて上げて欲しかった・・・宮沢りえみたいに。う~~ん残念。観客も私より若い人は居なかった気がする。年配の人が多かった。若い人は興味湧かないのかな?大いびきたてて寝ているおっさんもいたぐらいです。前も同じようなもの見たよって感じなのでしょうか。凄く時間が長く感じました。見飽きたというよりも同じ事をまたやっているじゃん!と思う。なんか、しるこの眠気とともにボヤ~っとした気分になった映画でした。本当にこの映画が好きだという人には申し訳ないですけれど・・・。

笑の大学

2007-09-22 20:25:21 | 映画?
やったー!笑の大学観ました!面白くてジーンときて感動してしるこ泣きました。完璧なコメディー映画。全くストーリーに強引さや無理なつじつま合わせや、テンポの悪さや安易なストーリー構成演出など一切ない完璧な映画です。元々は舞台でやっていた二人芝居の映画化で不可能といわれていた(二人だけのお芝居を映像化、あまりにも密室過ぎる為)ものを完璧に映画に再現してくれました。有難う星護監督!さすが古畑や僕生きの演出家です!舞台の面白さを知っている?しるこだけに、台詞回しの面白さみたいの堪能できてしまう映画だと思った。舞台だともっと笑える台詞なのになぁと思うところが多々あった。これに関しては舞台のよさを実感するところでもあり、そんな映画と舞台の違いも面白いぐらいにしるこ的にニヤニヤするところでした。本当に面白い!笑う事に関してはスウィングガールズのようにはいかない。クスクスっと品よく。大人な映画なもので、深い身のある笑いです。比べちゃダメ。音楽がまた昭和初期の劇場で人々が拾う娯楽に欠かせない音楽。また懐かしい張り紙の絵。全てがスタイリッシュです。しるこ好み。ストーリーで中心に描かれている、コメディーの要素とは何か?という追求が二人の掛け合いで、またそれをコメディーにしていて(しるこは2重コメディーと呼ぼう)、勉強になる映画でもある。それがまた密室劇ですよ!省きに省かれた空間ですよ。役所広司と稲垣吾郎二人だけで(一部大物脇役あり)みごとに2時間引っ張っていった演技の凄さに脱帽です。素晴らしい!吾郎ちゃんはやっぱりかっこいい!目鼻立ちの整った美少年?が光ります。ちょっと頼りない天才喜劇作家にぴったり。また衣装の蝶ネクタイが7日間の設定の中で、毎回変わっているのが憎すぎる演出で、お洒落です。蛇足ですが、いたるところにおまけキャラやネタが出ていたらしい。探せなかったしるこは物凄く悔しい。吾郎ちゃんはとにかく一生懸命演技していて、それが良かった。カッコなんか全然つけてない。上手い下手は別として、一生懸命やっていた。それが検閲を何とか向けようとする作家に見えたから良い。昭和の初期。まだ第二次世界大戦が始まるか?って頃、とにかくお国の為に、異国を思わせる表現は排除しようと目を光らせる検閲官。それを繰りぬけるべくあくせくする喜劇作家。両極端の二人が最後に友情で分かり合うラストは涙物です。キーワードになる「死んでいいのはお肉のため」もうこんなくだらない台詞で泣きますよほんとに。キーワードになる台詞が沢山あって、ニクイ面白いくだらない台詞のあーでもないこーでもないやり取りがまた面白いです。堅物?検閲官の役所広司が凄いんですよ!shall weダンスで発揮されたコメディーセンスが笑の大学では数倍発揮されています。最初は何をしても動じない堅物男が、作家の持ってきた台本によって今まで自分がもっていると思っていなかった笑いのセンス、新しい自分気づき笑いに対して、また堅物な国に大して反対の感情を持てるようになり、生きる事の重要さ笑いの必然性を訴えるようになるんですよ。役所広司が極上の演技で見事表現しています。世界に通用しますこの人は。渡辺謙同様、世界に出るべきです。劇中の役になりきり嬉しくて子供のように走る姿がこんなにおじさんなのに愛しく思わせてくれる人はいません。役所広司にアカデミー賞を上げたくなる演技です。出演者が二人なので演技勝負です。掛け合いが面白い。あとカメラワークがシンプルにならざるおえないが、アップが多いので余計なカメラワークを省いている気がする。というか、ちょっと変な角度じゃない?って感じがスパイスになってこれまた面白かった。固定のカメラでズームとか、狭い部屋なのに目が回りそうなぐらいぐるぐる。でもやっぱり顔アップがいい。舞台では出演者の表情とか見えないから、それが表現できる、映画の特権だなと思った。舞台が台詞なら映画は映像、表情、情景見た目ですね。ラスト、ジーンときた理由として、今の日本が戦争に対して持っているどうなの?って思える問題定義にザクっと刺さりました。イラクで拉致拘束されている日本人。自衛隊イラク派遣。国単位でかかげる困った建前に翻弄される日本人単体。尊重すべきは人間単体であると「死んでもいいのはお肉のため」にたくされているなんて!赤札をもらい「生きて帰って来い」という。当時ではありえないこの言葉。素晴らしい者を死なすバカは本当のバカだ!と言ってのけてくれています。泣けます。泣いてください。この映画は本当に日本に必要な作品だと思った。シンプルにちょっと変化球なんだけどストライクを取ってくれます。こういう映画が日本には必要だ!絶対観るべし!

スウィングガールズ

2007-09-22 20:24:25 | 映画?
ついに来た!矢口史靖監督待望の新作!
私しるこは、矢口監督作品&監督自信ファンであります。「アドレナリンドライブ」「ウォーターボーイズ」「パルコフィクション」等々ゆるーい?物語とコメディー性と、平和的で暖かい作品を作ってくれる監督。派手さはなく、とにかくダメダメでアホなんだけど頑張る人間を描いてくれるからすごくしるこは好き。
絶対に人殺しはないし、そんな事をする悪い人は出てこない。皆どこかでいい人なのよね。怖い場面とか妬み辛み憎悪に満ちたドロドロ感もないし。ストレスがない。ただダメダメさが作品に充満しているところが、矢口作品の魅力っすね!
とにかくこのスウィングガールズも、アホな女子高生が物凄く頑張って夢を実現してくれてかなり爽快です!内容はぜんぜん深くない。ビッグジャズバンドとして発表会に出て演奏するという目標の為に奮闘しています。かなり面白い女子高校生達です。しるこはウォーターボーイズより面白かったと思う。ほんとに彼女達の演奏がいい!上手くはないんだけど、凄く頑張って取り組めばあんなに凄い音楽が出来るという事を証明してくれています。私、しるこの音楽の自論?をやってくれています。譜面なんか読めなくても良い!スウィング(ノリノリで)と勢いと音に真っ直ぐな姿勢を持っていてさえいれば、あんな凄い音が出るんですよ!あんな素晴らしい演奏が出来るんだという事を良い感じに証明してくれました。内容は公開したばかりなので書けません。前半は爆笑続きで、やり過ぎ感はあるけど、あえてやりすぎているところがアホな感じでいいです。ありえないだろう!立て続けに問題おきすぎだろう!これでもかこれでもかってぐらい畳み込みます。あんまり考えて見てるこっちがアホになるぐらいです。つじつま合わない様で微妙なところをストーリーが進んでいきます。当初から変です・・・。肝心なバンドを組む動悸が物凄く薄い!でも結局のところはジャズの音楽に皆が惹かれていくというメッセージは同感できました。これは凄い!彼女達の気持ちを音楽が引っ張っていくところが良く描けていたと思う。私もブラスやっていたから言えるんだろうな・・・。
主要メンバーの演技は下手です。でもそれがこの映画の魅力でもあるかな?とにかく若い!女の子の声が耳にキンキンきます。そんな未熟さがこの映画に合っている。a boyの男の子が良いポジションで私は凄く良かった。下手なりに自然な演技をしてくれていたと思う。無愛想なギターとベース。あのキャラもヒットです。元彼二人もツボついています。下手ですけどいいのですあれで。このストーリーに優秀な女子高生は登場しないから下手で良いのです。それも味・・・。ただ、主人公の女の子が、ちょっと空回りかな?頑張りすぎて浮いちゃった・・・。難しいところです。そんな中、竹中直人がきりっっと演技とはなんぞやって所を締めてくれています。さすがです!あの先生役ははまり役です。どんな役でもはまり役か?彼女達同様に同じ気持ちで音楽と向き合っていました。
音楽に年齢関係ないとはこういうことじゃないか~と。いいすね~。米沢弁が先生に会います。そういえばこの前私、米沢辺りにいたなぁ~なんて思い出したりして・・・。おまけ・・・、白石美穂はいらない。ドラマ版ウォーター~2の井上和香のよう。まだ白石の方がましか~・・・。他の女優?女優はいなかったのかな?また真鍋かおりだったら面白かったのに・・・。
中盤中だるみしますが、ラストのスウィングガールズのライブに向けて駆け足でさらっと行きます。このだるみはしょうがない。日本映画の特有のだるさみたいな・・・。伝統?です。まぁセカチュウよりだるくないかな?ラストちょっと強引ですが、だるさを演奏で一掃して終わります。最後の演奏は、映画じゃなくて4ヶ月間頑張りましたよ!っていうお披露目の様でした。でも凄く良いです!正直彼女達の演奏が生で見たくなった。そして私も昔のように舞台に立ちたくなった。やっぱジャズカッコイイ!また音楽やりたい!
手法として、ウォーターボーイズと同じ。皆で力あわせて一つのものを作り上げて行く青春ドラマ。でも女の子が頑張っていることに同感出来て、+男の子一人とのからみが凄くバランスが取れていてウォーターより良かった。コメディー性がパワーアップしてるし。久しぶりに映画でこんなに笑わせていただきました。
こういう青春映画もあっていいと思う。しるこ大好きです。単純に笑えるから!賞関係はうーん、ちょっと無理かな?このツボが分かる人は何かくれそう。日本アカデミー賞とかは無理ですね・・・。

世界の中心で、愛をさけぶ

2007-09-22 20:23:38 | 映画?
この映画は日本映画の手法でなんの斬新さもありません。でもとっても清らかな時間が流れています。日本人の人間性が現われているような・・・。私は本を読んでいたので、原作と違っていたら嫌だなと思っていましたが、いい感じに裏切ってくれました。でもそれが逆によかった。本の主人公朔太郎は頭が良すぎて、偏屈で好きではなかったけど、映画の朔太郎は普通の好青年でよかった。アキは本も映画も同じイメージでした。アキは清らか過ぎて眩しい・・・。本はアキがいなくなったことを朔太郎はいつまでも受け入れられず、大人になっても引きずりつづけもがいている、スッキリしない終わり方でした。でも映画はそうではなく、アキがいなくなってしまったことを受け入れ、今大切にしなければならない身近な人にやっと朔太郎の気持ちが向くという、生きつづける人間の本来あるべき姿を上手く描けていると思います。アキがいなくなるシーンは本当に悲しい。でもこの映画で泣くシーンはここではない。現代の朔太郎がアキへの思いから逃れられない苦しみを男泣きしてしまうシーン、そしてラストオーストラリアで(世界の中心?)でアキと本当のお別れをするシーン。私はここで泣きました。ラストは平井堅の歌も混じりました・・・。ピアノの音がヤバイ・・・。音楽は感性に直接に伝わってきてしまいますね。「瞳をとじて」はすべてを語っていたのですね。
過去を引き釣り続けて未来を失うか、過去を受け入れ、未来を築くか。本と映画の違いがはっきりしていて面白かった。テープレコーダーは映画のオリジナル。案外その音での気持ちの交換はいい効果を生んでくれていたと思う。純粋にいい映画。私の中で一番ではないですけど・・・。本を読んだおかげで、1.5倍「世界の中心で愛をさけぶ」楽しめました。

コールドマウンテン

2007-09-22 20:22:56 | 映画?
この映画ははっきり言ってアカデミー賞助演女優賞を取ったレニーゼルビガー以外誰でもいい。
私はあまり好きな映画じゃないです。つまらない薄っぺらい映画です。なんだ結局恋人は死んで女達だけ生き残る戦争話じゃん!観なくても予想できました。戦争話もちゃんと描けていない・・・。これは戦争映画ではありません。暴力映画です。南北戦争なんてどうでもいい結局。それで、必要以上に残虐で卑猥。残虐シーンはほんとに酷い。何百人を大きな穴の中に落として、上から、銃やら槍やらで滅多刺し・・・。なんやこれは・・・。私の前の席の女性のぎゃーという手の力入り様が物語っている・・・。それ以外も何の罪もない人たちを殺しておいて、なんのフォローもない内容。それでも純愛映画なのだそうです・・・。はぁ~?これを作った監督は何を描きたかったのか途中で疑問に思えて腹が立った。
今こういうご時勢だからこそ、映画が描ける、戦争の意味、平和を訴えて欲しかった。
全然ダメです・・・。

ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還~

2007-09-22 20:22:20 | 映画?
ロード~の最終章を公開当日に鑑賞。なんとまぁー!物凄い迫力!
おすぎ絶賛はわかる気がします。アカデミー賞とってもいいかな?
劇場で拍手を私はしたかった・・・。文字どおり、指輪を捨てに行きました(これ以上は言えない)
3時間23分、飽きないけどうーん長い。
必ずトイレに行ってから観てください。途中で席を立つと損します。
個人的にはゴレムが何であー(どう?)なったのかを説明して欲しかった。それやっちゃうともしかして4時間?
それと登場人物の名前と顔と地名が一致しない。何者?が沢山いました・・・。
また1、2を観て、もう一度劇場に行きたい気分。
でも物凄い映画。ピピン大好き、サムの方が頑張った!?

ジョゼと虎と魚たち

2007-09-22 20:21:32 | 映画?
「ジョゼと虎と魚たち」を見ました。妻夫木聡と、池脇千鶴と、大倉孝二が出ていた!そして、今でも余韻に残っているヤバイ映画!ジョゼと虎と魚たち。この題名は主人公ジョゼ(池脇千鶴)が観てみたかった物です。切ないんですこの映画。恋から恋愛になり失恋までを極普通の大学生(妻夫木聡)とジョゼが物語っていくのですが・・・。面白いのがジョゼが乳母車に乗って変なでもセンス悪くない可愛い格好をしているのがしるこはよかった。お洒落です!でもね、しるこの恋愛に対して一番恐れている部分を描いているので、ヤバイんですよ・・・。泣くと言うか、泣けないぐらい凹みます。なぜならリアルすぎるから・・・。つらいっす・・・。ジョゼは身体障害者だけど、別に身体障害者だからあーなったんじゃないと思うのはしるこだけ?一回目すごく嫌な気分になるけれど、2回目コメンタリーを聴くと救われますなぜか・・・。やっぱりね・・・。でもどうしようもないねん・・・。あ゛~・・・。男って奴は興味本位で?近づいてきて、手におえなくなったら違う女作って逃げるんねん!でも、後まで引きずる生物・・・。循環が悪いっす不順です。不順や!でも女は強いな~。切ないなぁ~。リアル、妻夫木と池脇のコメント注目です!妻夫木も演技がうまいんやな。きょうのできごとはそうでもなかったけど。一番驚いたのが池脇千鶴。物凄く体当たりでした。上手いです彼女は。竹内結子なんて比べ物になりません。素の池脇ちゃん(あえて)のコメンタリーの声なんて可愛すぎます。一度聴いてみてください。グサグサと刺さるジョゼと恒夫のラブストーリー☆素敵です!今年度しるこDVD部門?ヴァイブレーターと並びました!いい映画です!観るべし!

ひみつの花園

2007-09-22 20:20:54 | 映画?
この映画ひみつの花園はめちゃくちゃ面白いです!スウィングガールズとはまた違った、いらない所を省いてイイ所取りした映画です。そっか~、そういうことねってスウィング、ウォーターを改めて飲み込めた感じがします。とにかく無駄にギャグで飛ばさない。西田尚美さんがめちゃくちゃ可愛くて、演技がけだるくてしるこ好み。ちゃっかりコメンタリー好きのしるこは堪能しました。うっ幸せっす!矢口さんはお洒落な人ですね!洒落のセンスが抜群にいい人です。滝に流されるシーンとか最高です。ローコストでこれだけの事をやってのけられるので、矢口ワールドはゴキブリのごとく生き続けられるとしるこは思った。西田さん可愛い!あややなんて目じゃないです!お薦めです!