2005年06月11日 長文カキコ、スマソ

2005年06月12日 02時40分33秒 | Weblog
2005年06月現在の自作事情  トンカツの主観を多分に含む・・・




まぁ、いろいろわんさか出てきてわかんねーや的な諸君、ワタスもわからんよ・・・
でだ、職務上知りえた情報を漏洩してはならない、と規定されている公務員ではないので、
職務上知りえた情報によっては、バラしてもいいわけで、
いや、むしろバラしたほうがよい情報も、職務上、知りえるわけで、
バラす以前に、職務の性質上、自分で集めた情報もけっこうあるので、
まとめてみませう・・・。あなかしこあなかしこ。



で、2005年06月現在、プラットフォームだけでなく、各パーツにおいて規格などが混在してます。

まづ、マザボね。
インテル系はソケット478のマザボ、i915/i925などのLGA775、そして目下話題のデュアルコアCPUPentiumD用i945などのマザボですわ。
ソケット478は、今のところ、セレもPen4もあるが、そのうち無くなって行くかも。

一方、AMD系は従来のソケットA(ほとんど死んだ規格。すでにマザボは枯渇寸前)、socket754、socket939、opteron用940などなど多彩杉!!
で、現状、754についてはSempron、939はAthlon64になってますばい。
AthlonFXは、一般の販売店では、無かったことになってます。

今、自作するなら、CPUから選ぶ、のではなく、マザボから選びます。
でないと、メモリやらHDDやらが決まりません罠。
で、マザボにあったCPUの中で、高スペックなモノにするのか、コストパフォーマンスに優れるものにするのか決定する。


お次はCPU!!
インテルは、PentiumDが登場してきた。
1つのダイに2つのコア(いわゆるCPU部分)を載せたデュアルコアCPUである。
キャッシュは2つのコアの合計での表示なので、1MBキャッシュという表示ならば、512KBキャッシュのコアが2つ、である。
で、インテルの「プロセッサナンバー」は、同じシリーズ内での性能比較ができるが、
違うシリーズとの比較はできない。

たとえば、架空(だと思う)のセレ390というCPUと、Pen4の410があったとしたら、どっちが速いのかはわからんってこった。
幸い、販売店側でプレセッサナンバーの他にキャッシュ容量やクロック周波数も併記してくれているので、
Pen4 410(2.4GHz 512KB)と、
セレ 390(3.2GHz 256KB)と表記されていたら、なんとなく性能比較ができそうだ。

セレやノースウッドやプレスコット世代のPen4はSocket478で、未だに入手できる。
そしてプレスコットの一部はLGA775と呼ばれる、マザボ側にピンがあるタイプになっている。
そして、PentiumD(スミスフィールド)もLGA775である。

インテルには2種類のデュアルコアCPUがある。
論理CPUが4つ(2つのコアそれぞれにHTが有効になっている)のPentium4EE(エクストリーム・エディション)と、
論理CPUが2つ(2つのコアのHTはOFFされている)のPentiumDである。
もちろん、フラッグシップはPen4EEだ。
なんせ4つもの論理CPUが搭載されているのだから、
HT対応のTMPGでMpegエンコしながらでも、
TV録画とかができそうなものだ。
一方、PentiumDは、論理CPUが2個(ってか物理CPUが2個、なのだが)であり、
HTで実現したことを、物理的に実現してみた、的なモノである。

これを作るに至った背景には、
ネットバーストというアーキテクチャ
(つまりはPen4で採用された、空ぶかしでもいいから、とにかくクロック周波数をあげてパフォーマンスをあげる、というベクトルの考え)
に限界が見えてきたからである。

当初は、4GHzはカンタンに越えるアーキテクチャであると言われていたが、
実際には、4GHzは超えていない。
それどころか、3GHzを超えた頃から、
クロック周波数の伸びは、明らかに鈍化している。
そして、ユーザのニーズは、TDPの減少、省電力化に集中してきた。
TDPは、まぁカンタンに言うと、ある一定容積の中で発生する熱、だ。(←たぶん間違っている)
かつて、CPUは、製造プロセス(CPUの配線と配線の間の距離のこと)が微細化すればするほど、
省電力になる、といわれていた。
しかし、μからn(ナノ)に表記が変わってきたころには、
「リーク電流」という、CPUの実際動作に使われない電気が問題化してきた。
つまり、CPU回路と回路の間の距離が短くなってしまったので、
CPU計算動作につかわれるはずの電気が、逃げてしまうのである。
なので、せっかく製造プロセスを微細化して「省電力化」したハズなのに、
むしろリーク電流による電気のムダが発生して、ちっとも省電力にならない。
しかも、CPUは高速化し、どんどん大きな電力を必要としていく。
で、インテルは、1つのコアの中を高速化していくのをやめ(ネットバーストアーキテクチャの終焉)
1つ1つのコアをまとめて1つのダイに搭載させ、パフォーマンスを高める方向へと転換を強いられた。
そう、文字通り、「強いられた」のである。
それというのも、モデルナンバーではあるものの、
自社が実現できなかった(実現するメリットを見出せなかった、と言うべきか。)4GhzCPUより高い数値を
AMDに叩き出されたからである。4000+ 4200+ ・・・。



で、対するAMD(様)は上記のように、モデルナンバーを表記している。
かつては、ある特定のCPUに対する性能比較のための数値としていたが、
今ではインテルCPUに対する性能比較数値だとしている。
モデルナンバーを採用しはじめたときは、自社による独自のベンチマーク結果によりモデルナンバーを決めていたが、
今では第三者機関に委託して、実験してもらって、ベンチ成績の悪い数値をとっても、最低限確保される性能をモデルナンバーにしている。
ので、かなり正確な数値になっている。
が、インテル側が曖昧な数値になってしまったので、インテルの数値を基準にしているモデルナンバーの体系も狂いはじめているかも・・・
それでも、インテルのクロック周波数に対する相対的な数値なので、充分に参考になる。
しかもAMDは、「空吹かしでもいいから、周波数をあげよう」というネットバーストアーキテクチャとは違った、
「回転数は低くてもいいから、1つ1つの仕事を充実させようぜ」という、効率型のアーキテクチャである。
イメージしやすい例えを書くとしたら、
ママチャリでこぐ際に、しゃかりき(コロンブス)になって「軽」でこぎまくるインテルと、
「中」や「速」で、1回1回ペダルをこぐAMD、といった感じだ。
はっきり言って、AMDのほうが効率が良い。
しかも、シリーズ違いのCPUでも性能比較できるのはベンリ!
Sempron3500+ならば、Athlon64の2800+より速い! と単純明快だ。
Sempronは、かつてのAthlonXPに代わるモノであり、Duronとは大違いのバリューCPUだ。
Athlon64はメインCPUで、動画エンコードやらハイパワーが必要なユーザ向け、
デュアルコアのATHLON64 X2は、ハイパフォーマンス向け(ヘビーユーザやゲーマー向け)である。





で、メモリーね。
DDRⅡが登場して、だんだんと普及期に入ってきた感がある。
が、まだまだ高いし、正直、DDR333くらいでもいいんでない?と思うところもある。
DDR400やDDRⅡ533にする意味ってあんの?
確かにメモリーはボトルネックになっているとは聞いてるけど・・・
と思ってしまうわけですよ。
デュアル・チャネルにすりゃあいいじゃん!ってね。



次! HDD!!
まだまだ主流はIDEですわ。
SATAもIDEとの価格差がなくなってきたけど、
システム(マザボとか)を総とっかえしない限り、
IDEのHDDを買い増す傾向にある。
で、SATAⅡは、規格上300MB/Sではないことに注意。
SATAは150MB/Sだが、SATAⅡは普通の状態で150MB/S、マザボとチップセットが対応してれば300MB/Sになる。
のでSATAⅡだからといって300MB/Sではない。
SATAⅡは、対応マザボ&チップセットで300MB/S、
他に、NQC対応などがある。NQCは、ネイティヴ・なんちゃら・コマンドの略だ。ウィキペディアにも載ってないので自分で調べろ!


ドライブ!!!!!
ここで敢えてドライブを語るか?!
と言われそうだが、カンタンに語ろう。

ドライブは大きくわけて2つ。
RAM対応機と非対応機。
あとは2層±R対応機と2層+R対応機



RAM対応(マルチ機) RAM非対応(デュアル機)
2層±R対応 ハイパーマルチ(松下寿) NEC、Pioneer、Plextor、BenQなどなど
2層+R対応 スーパーマルチ(日立LG) すでに市場に無い。


よく説明を求められるが、RAMはデータをちょこまか書く人向け。
おまけにデータ信頼性はDVD系で一番高い。
最初からPCデータ保存のために作られた規格なのである。
有る程度のエラーは許容されるビデオ向けの規格とは、
根本から違うのである。ザクとは違うのだよ。ザクとは。
RAMメディアはハードコーティングされているし、
4.7GBのうち、100MBを不良セクタの代替領域にしているし、で、
めっちゃめちゃデータ信頼性が高い。MOの大容量版みたいなもんだ。ランバラル。
確かに、±RWもパケットライティングソフトでMOやRAMみたくつかえるが、
実容量は減るし、パケライソフトをインストールすると、OSが不安定になる。(経験則より)
なので、パケライは認めん。認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを。
ガンダムとジムくらいの差がある。RAMとRWのパケライは。
RWは、データの一時退避やオーサリングしたDVDの試し焼きという位置づけ。
けっしてデータ保存用には使わないでください。
また「1000回の書き換えが可能」と謳っているが、
実際にはキズが付きやすいので、
キズでダメになって10回くらいしか書き換えられないこともあったりなかったり。

それから、これも良く聞かれることだが、+とーの違い。
実際問題、CD-Rからの直系(正統?)の規格は+系だ。
しかし、DVDフォーラムっていう、さも公的のような規格団体がつくったのがー系だ。
ーは「マイナス」ではなく「ダッシュ」というのが正式らしい。
というのも、欧米ではネガティブな言葉を嫌うため、「マイナス」なんてダメダメらしい。

そして、正直なところ、+-、それぞれ違う方面でのメリットが在ってしまうのだ。
-Rは、圧倒的な生産量(物量作戦に出た連邦ってところか)により、メディアが安い。
+Rは、マイナー規格扱いされたゆえに生産量も少なく、
少数メーカー生産(基本的には三菱、誘電、Ricohが生産もしくは製造委託し、それを他のマクセルやTDKなども販売している)なので、
価格が高い。
また、+系はウォブルというアドレスのガイドラインみたいなものが細かく設定されているため、
CDにおけるセッション(DVDではボーダーと言われている)という概念が無い。
セッションを閉じずに追記ができるのである。
つまり、ディスク・アット・ワンス互換でトラック・アット・ワンス書き込みができる、みたいな感じだ。
なので、追記したデータも、ROMドライブで読める。
一方、-Rは追記したときにはボーダーができるので、
マルチボーダー対応のROMドライブか、書き込みDVDドライブでしか追記部分を読み込めない。


通常の互換性は、-Rのほうが高い、かもしれない。(一部、+Rをはじくプレーヤがあるため。)
だが、現在販売されているリテールドライブ(アイオーデータとかバッファローとか)のほとんどが
自動ROM化(「ROM互換機能」と銘打っている)なので、
実際の互換性(より多くのプレーヤで再生できる、という意味合いでの互換性)は、どうやら+Rに軍配があがりそうだ。
他の純正ドライブ(Plextorとか)はユーティリティーツールでROM化の設定ができる。
  ※現状でRom化できるのは1層2層の+Rのみ。
    +RWのRom化ができるのはRicohドライブやBenQドライブなど一部のみ。
だが、-R(-RにはROM化というものが無い)でも再生できるプレーヤが圧倒的に多いので、
互換性云々の問題は、もうなくなったといっても過言ではない。



しかしっ!
2層規格がでてきた。DLである。
+RはDoubleLayer、-RはDualLayerである。
2層メディアの書き込み方式には2つある。
パラレル方式とオポジット方式である。


1層目(Layer0)は内→外
2層目(Layer1)も内→外
と書くのがパラレル方式である。

1層目(Layer0)は内→外
2層目(Layer1)は外→内
と書くのがオポジット方式である。

DVD+R DL(2層DVD+R、DVD+R9などとも表記される)は、オポジット方式である。
おまけに、各層の容量が同じでなければならない。
つまり、1層目に目一杯書いて、2層目にちょこっと書く、ということがゆるされないのである。
7GBの容量を焼くには、1層目も2層目も3.5GBづつ焼く、ということになっている。


DVD-R DLはパラレル方式、である。
しかし、パイオニアが追記可能にするためにパラレル方式の亜流である独自方式を作った(ようだ)

Layer1 ①③⑤⑦⑨⑪
Layer0 ②④⑥⑧⑩⑫

①→②→③→④(①→②→④→③だったかもしれない)と、網目のように焼くことにより、
Layerの制約なしに、常にLayer0とLayer1の容量が同じになるようにして互換性の問題をクリアしたのである。


だが、ライテイングソフトなどの対応もまちまちなので、
現状、「2層メディアに追記はできない」と考えたほうが良い。

しかも、-R系には上述のようにROM化なるものが存在しない。

ので「あれ?-Rなのに2層って、おかしいじゃん」とプレーヤが判断して再生できないケースもある。
+Rは奥の手の「ROM化」を最大に有効利用している。
プレーヤは「あDVD-ROMか。なら2層のモノがあるじゃん。再生しちゃいましょー」と、再生できる場合が多い。
だが、ROM化しても再生できないことも、ある。
いづれにしても2層に関しては、ダンゼンに+Rのほうが互換性が良いようだ。


RWに関しては、より高速なものを求めるならば+RWを。
-RWは6倍、+RWは8倍だからだ。
ただし、6倍まではどっちもCLVだが、
8倍書き込み時の+RWはZ-CLVかP-CAVだ。
どうしても6倍速以上のCLVは無理らしい。
それはRWでなくて、Rでも実証済みだ。みなさんご存知の通り。

それよりなにより、最大の差異は、
+RWメディアのほうが安い。この点に尽きる。
まだまだ主流は2倍である-RWだが
4倍-RWも普及してきた。しかし、メディアが高い!
すでに4倍以上のモノしかない+RWは、安い!
ので、今後、6倍-RWと8倍+RWにシフトしていくだろうが、
おそらく+RWのほうが安くなる。

ので、R系は-R、RW系は+RWという傾向はそのままで、
2層はどっちもどっち、ベクトルではなかろうか。
ただし、2層についてはレコーダー用に大量生産されるので、
2層+Rより2層-Rの方が安くなるのでは、とトンカツは睨んでいる・