アレッツォの2日目はいよいよアレッツォの市内を回ります。
先ずは予約を入れておいたサン・フランチェスコ教会から…
■サン・フランチェスコ教会
ピエロ・デッラ・フランチェスカの描いた聖十字架伝説のフレスコ画連作が有名な教会です。見学には予約(あるいは当日のチケット購入)が必要です。以前は撮影が厳しく禁止されていましたが、こちらも最近フラッシュなしでの撮影ができるようになりました。
・教会の質素なファザード
・単身廊の教会内部
・後陣部分に描かれた聖十字架伝説のフレスコ画
アダムの死に際に大天使ミカエルからもらった種が、一本の木となりその後ソロモン王によって切り倒され、ソロモン王を訪ねたシバの女王の予言(将来この木に救世主が磔となる)から木を埋めて隠したものの結局十字架としてイエスの受難の道具となり…、とその後も続く長い伝説の場面が描かれています。
その他のフレスコ画も、数多く残っています。
■ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会
次に訪れたのはアレッツォで一番美しい(個人的には?)と言われているピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会です。ピサ・ロマネスク様式の3層のファザードが特徴的ですが、何しろ細い道に面しているので全体を写真に入れるのは非常に大変です。
・教会のファザード
・3廊式の内部
シンプルであまり飾りつけはありません。 主祭壇の下にはクリプタが残っています。
・主祭壇に置かれた聖母子と聖人達の3面画
・サンティッシモ・サクラメント礼拝堂
鉄格子で入場が出来なくなっていた礼拝堂。教会内部で唯一華やかな雰囲気です。
■ドゥオーモ
アレッツォのドゥオーモは町の一番高い所に建っています。結構な坂道ですが、前日にコルトーナの殺人的な坂道を経験しているので何となく楽な気になってしまうから不思議です。
・教会外観
・3身廊の教会内部
・ピエロ・デッラ・フランチェスカ…マグダラのマリア
こちらの教会も古いフレスコ画が残っています。
・コンフォルトのマドンナの礼拝堂
・グランデ広場
緩やかな傾斜を持つ広場です。ヴァザーリの設計によるロッジアの宮殿や中世の雰囲気たっぷりの広場ですが、映画「ライフ イズ ビューティフル」の舞台にもなっています。
■サン・ドメニコ教会
町の一番北側に建つロマネスク様式ファザードを持つ教会です。鐘楼が組み込まれており、非対称になっています。
・教会のファザード
・単身廊の教会内部
・チマブーエ…キリストの磔刑図
■ヴァザーリの家
アレッツォ出身の芸術家ヴァザーリの家です。自分で建てた邸宅の内部には絵画やフレスコ画が集められています。
・フレスコ画で埋め尽くされた部屋
教会の中には本当にお宝の美術品が埋もれていますから要注意ですね!!
ヴァザーリの家は小美術館として公開されていますが、今回見学できたのは1階(日本でいう2階)部分だけ、想像していたよりかなり小さかったです。
tomtomさんのBlogでずいぶんお勉強させていただいてます
チマブーエがあるなんて、
ヴァザーリの家は興味深いです。